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自動詞・他動詞2012/07/05

こんにちは。鬱陶しい天気が続きますが、みなさんお元気ですか。


これは、うちのマンションのエレベーターの中、ドアの開閉ボタンです。
ボタンのマークも識別しづらいし、漢字で開・閉と書いてあっても咄嗟のとき押し間違える、みなさんもそんな経験がおありでは?

そこで、親切な管理人さん(?)が、ボタンの上にひらがなで文字を貼ってくれました。もう押し間違えることはな~い。
しか~し!
この簡単なふたつの動詞の対比が気になって仕様がないのであ~る。
「あける」は他動詞、「しまる」は自動詞。
なぜ他動詞で揃えて「あける」「しめる」としないのか?
「あく」「しまる」でもいいが。
外国の人たちが四苦八苦して自動詞・他動詞を学んでいるのに、日本人しっかりしろよ~ってツッコミたくなってしまう・・・ところですが、

ちょっと考えてみました。

「開」ボタンを押すときって、閉まりかけたエレベーターに乗ろうと走ってくる人を察知したときなんかですよね。
そんなとき、『ドアを開けたいときは、このボタンよ』と教えてくれているのが「あける」の文字、『間違えないでね、これを押すと閉まっちゃうよ』とやんわり注意を促すのが「しまる」の文字なのか…。やさしい心遣いではないか。

いや、こんな考え方も…。
走ってくる人に気づかぬ振りで押すのが「しまる」ボタン。閉めるつもりはなかったんだけど、閉まっちゃったんだよなーって言い訳するのに便利かも。

などと、ボタンを見ながら妄想にふけるのも日本語教師の性かしら。

アミーガ恩地



フィラー2012/07/09

先日、会社の研修でロジカル・プレゼンテーションという2日間の講座を受けてきました。
プレゼンテーションとは、自分の主張したい内容をわかりやすく相手に伝えることです。例えば会社員でしたら、顧客を前に自社の新製品を紹介したり、社内で業務報告を行うなどです。

まず課題が与えられました。自分の職場の問題点とその解決案について資料を作成し、これを3分以内で発表するというもの。話し方の技術や資料作成のスキル、発表時の声、姿勢など総合力が要求されます。
それをビデオで撮り講師が良い点、改善点などを評価します。ビデオに撮られると自分の欠点がよくわかりました。私の場合、フィラーが多かった。

フィラーとは、話の合間に入れる「えー」とか「あのー」とか言うあれです。中川先生の日本語指導者養成講座を受けられた方は聞き覚えがあるかと思います。
日常会話で話しのきっかけを作ったりクッション代わりに少し挟む程度には良いのですが、プレゼンでは全くのマイナスとなります。自信がない態度に見え、話の流れが中断したり意味や強調点も不明瞭になったりするからです。

最近、民主党を離党したOZ氏がこのフィラーの典型的な使い手です。フィラーが多すぎて聞きにくく感じます。

人の振り見て我が振り直せ、ですね。私も意識して改めようと思いました。外国の生徒さん相手にわかりやすく日本語を教えるのも一種のプレゼンみたいなもので、いい経験になりました。

しかし、ビデオで自分の姿、声を記録されそれを他人に評価されるなんて、いや~恥ずかしいものです。

ばってんT村でした。

どう聞こえているか?2012/07/16

外国語を話すとき、相手にどう聞こえているかということが気になる時があります。もちろん、私はそんな流暢に外国語を話せるわけではないのですが、一番身近なのは学校でも習ったし、公私共に使う機会がある英語でしょうか。

先日、このような疑問に答える面白いコミック本を見ました。「日本人のちょっとヘンな英語」というタイトルです。それを読むとなんと私が中学で習った英語(ずいぶん昔)は相手にはヘンに聞こえていた、ということがわかりました。

例えば、自己紹介は「My name is ・・・」と習いましたし、疑いもせずそのように使っていました。間違いではないのですが、これは相手にどう聞こえているかというと「我輩は・・・と申す」と非常にかしこまった感じに聞こえるとのこと。聞いた人はこの人は侍か?と思うかも。
「I’m ・・・」と短縮形で言うのが普通とのこと。

「How are you ?」「Fine. Thank you」や「What time is it now?」も死語だった!
「Thank you very much」は「どうもどうも、ありがとうございましたね~」と皮肉っぽく聞こえるらしい。ThanksかThanks a lotが正解。そういえば洋画でもThanksと言っているな。

これに答える「You’re welcome」も一般的でない。これは使い方によっては「当たり前ですよ」と高飛車に聞こえる。「No problem」と答えるのがよい、と書かれていました。

実際、映画では「My pleasure」とか「Not at all」とか「Anytime」と言っているのを聞きます。要するに状況に応じて使い分けるということですね。

それから「どうぞ、お座りください」のつもりで「Please sit down」と言うと「席に着きなさい」と強制的に聞こえる。正しくは「please have a seat」と言います。

こんなこと、学校では誰も教えてくれなかったぞ。

でも昨今はネイティブのアシスタント教師が英語を教えてくれる学校も多いので日本人も実用的な英語を学べるようになったと思います。
間違いを気にせず、ネイティブとどんどん話すことが一番です。間違いを指摘してくれるような相手だとなおよいでしょう。

なお、この本は図書館で借りたものなのでまた貸しできません。興味ある方は図書館で借りるか買ってくださいね。
ばってんT村でした。

隠喩2012/07/22

隠喩とは
比喩法のひとつ。「・・・のようだ」などの形を用いず、そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。「雪の肌」「ばらの微笑み」の類。
と辞書にあります。

実はこの隠喩が重要な要素になっている映画があります。「イル・ポスティーノ」というイタリア映画です。我々がボランティアで携わっている言語に無関係でもないのでちょっと紹介してみたいと思います。

あらすじは、
(ナポリ沖にある小さな島。そこにイタリアに亡命してきたチリの偉大な詩人で外交官のパブロ・ネルーダが滞在することになります。島の青年マリオは郵便配達人として世界中からの手紙を毎日パブロへ届けます。そのうち2人の間には友情が芽生え、マリオは詩のことをパブロから教わり興味を持つようになる。島の娘ベアトリーチェに一目惚れしたマリオはその詩を使い・・・)
というものです。

 詩にはさまざまな隠喩が含まれており、マリオはそのすばらしさを知っていくのです。セリフのやりとりが面白い大人の映画です。

一例を挙げますと、
 ベアトリーチェには保護者代わりのおば、ローザ(たぶんそのような名前だった)がいます。ある日ローザは、ベアトリーチェがマリオにもらったラブレターを取り上げ、それを村の司祭に読んでもらいます。(舞台は1950年代、文盲だったのでしょう)

 ラブレターには詩が書かれていました。それを読んでもらったローザは「ベアトリーチェの裸を見なければこんな詩は書けるわけがない。だってそのとおりなのだから」とカンカンになります。でもマリオは純情青年で彼女に指一本触れていないのです。詩には隠喩が使われており、その威力だったのです。

隠喩は我々も実生活で案外使っていると思います。会社で「部長は鬼だ!」とかね。

ちなみに映画は実話ではありませんが、パブロ・ネルーダはノーベル文学賞ももらった実在だった人物です。

ばってんT村でした。

パーティのために2012/07/24

 料理のうちあわせをかねて、デボラさんの日曜日レストランへ行ってきました。もちろんペルー料理。オリーブのパーティでは、デボラさんに料理を作ってもらうのが
恒例になってきました。すごくおいしくて評判がいいから。

 この日のメニューは、ジャガイモの前菜3種 とスープ
Papa rellena、Papa a la Huancayna、Causa

 
Papa rellena(牛肉のコロッケ)は7月28日のパーティにだしてもらいます。

次にかの有名な Ceviche 魚介のマリネ がでました。
 
唐辛子をピリッときかせて食べると絶品!

 ここまでで、おなかがいっぱいになり、次のLomo Saltado(牛肉料理)は大好きな料理なんですが、胃の容量と相談のうえ、お持ち帰りにしました。
 

 最後にデザート ルクマという果物の手作りアイスがでて、1500円。
どれも本当においしくて、大満足です。

デボラさんのペルー料理を食べたい人は、日曜限定のレストランへどうぞ。
予約、問い合わせは、次のアドレスへ。  アミーガ恩地でした。

 

オリーブ18周年パーティ2012/07/28

7月28日はオリーブの18周年パーティでした。

パーティのために、生徒さんはスピーチや歌などの練習に励んでいました。そして、わたしたちスタッフは、打ち合わせを重ね、準備をしていました。



本番では、50名近くの人が集まりました。
たくさんの観客の中、緊張しながらも生徒のみなさんは、素晴らしい発表をしてくれました。特にいいなぁと思ったのが、自分の住んでいた国の紹介です。「へぇ~そうなんだ!」とびっくりの連続でした。


こういう発表会があると生徒さん同士の交流や先生との交流があるので、すごくいいなぁと思います!また、やりたいです。


ペルーのおいしい料理を食べ、世界の言葉で遊び、最後には「草津ダンス道場」の方と一緒に、ダンスをして盛り上がりました。


「たのしかった~」の声が生徒さんから聞けて、最高にハッピーなパーティになりました。

マルコ
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