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12月といえば2013/12/03

更新が毎度毎度遅くなり申し訳ありません。
ばっちです。

気がつけば、もう12月ですね。
12月といえば・・・
クリスマス!!
と思い浮かべる人もいるでしょう。
現在アルバイト先でクリスマスの雰囲気を一足先に
味わえるのでしみじみ思います。
日本でいう「クリスマス」とはなんなのでしょう?
なんとなく
「一人ではさみしい!」とか
「カップルが過ごす日」とか
そんな気持ちになりますよね。
そもそも日本でクリスマスを祝うようになったのは
いつごろなんでしょうか?
私が物心ついたころにはすでに
お祝いをしていました。

私自身、高校時代にアメリカ留学をしていましたが・・
アメリカのクリスマスと日本のクリスマスの違いに
驚きました。
まず、どの家庭でもこーんな大きなクリスマスツリーがあります。
しかも、これは本物の木なんです!
そして、プレゼントをこのツリーの下に置いておきます。
そして、25日の朝にみんなでプレゼント交換をします。

「クリスマスは家族と過ごすもの」
です。
これは、アメリカだけでなくヨーロッパや
他の国でもそうでしょう。
一番驚いたのが、なんとどこのお店も閉まっているんです。
日本だと、レストランは稼ぎ時じゃないですか?
しまっているんです。
ひどい?ときは電車やバスも止まっています。
でも、それだけどの人にとっても家族と過ごす大切な日
なんでしょう。

その代わり、
日本と違いお正月はあっさり終わります。
それが少し寂しかったです。
やっぱり、私はクリスマスよりお正月の方が好きです。
家族みんなが集まって
おせち料理を食べたり、ただのんびりしたり、初詣にいったり・・・
日本は、お正月の食にも文化や地域性を感じますね。
父は関西の方ですが
母は愛知県出身なので、小さい頃から
お正月は二つの味を楽しんでいました。(お雑煮など)


こんな話をしているとお腹がすいてきました。
残り1ヶ月を切りましたが、
悔いのないよう2013年を終え、
新年を迎えたいと思います。

無形文化遺産2013/12/14

 今回は食の話でいきたいと思います。おいしいものを食べたいと思うのは世界共通ですから。

 世界無形文化遺産に日本の「和食」が登録されたことをニュースで知った方も多いと思います。それまで私は文化遺産に食の分野があるとは知りませんでした。
 調べてみると、過去にフランスの美食術、イタリアなどの地中海料理、メキシコの伝統料理、トルコの麦かゆ食文化が登録されており、今回新たに4件、「和食」と韓国の「キムジャン文化」、グルジアの「伝統ワイン製法」、トルコの「コーヒー文化と伝統」が登録されたとのことです。

 興味深いのは、特定の料理や食品を登録するのではなく、それにまつわる伝統や文化を登録する形になっていることです。
 たとえば、「和食」もスシやてんぷらなど特定の料理ではなく、「和食:日本人の伝統的な食文化」という名称で登録されていると書かれていました。これは文化遺産が商業的に使用されないようにするためとのこと。

 今や、海外で日本食レストランを見ることも珍しいことではなくなり、外国人がお箸を上手に使って食べるのも当たり前の風景になってきました。世界中で「和食」はちょっとしたブームになっています。

 ただ、その国流にアレンジされてしまっているのがちょっと残念、と思う時があります。寿司の例で言えば、ありえないネタを巻いたり乗せたり。アメリカで寿司が流行し始めた頃、確かアボガドを巻いたカリフォルニアロールとか言うのがあったことを思い出しました。

 でも、本家の日本でも今や回転寿司屋では肉を乗せたりして、他国にちょっと違うんじゃないの、と言えなくなったようです。
逆に、明太子を絡めたパスタなぞイタリア人が見たら何と言うか、日本人も同じように外国料理を自国流にアレンジしていますよね。

 写真は、日本料理とは関係ないですが、同時に文化遺産に登録されたトルココーヒーです。特徴は水に直接コーヒー粉を入れ煮立てます。その過程で生じた泡もカップに移します。この泡が表面にないといけないそうです。この点はビールの泡と同じですね。

 ついでに、コーヒー粉末も入っているので、粉末をカップの底に沈ませた後でゆるゆると飲まないといけません。かき混ぜたりカップを大きく傾けて飲んだりすると粉も一緒に口に入ってしまいます。上澄みだけを飲むというところでしょうか。味はけっこう濃いです。

 まもなくお正月ですが、このお正月に食べるおせち料理こそ日本の伝統的和食文化と言えるでしょう。料理の一品目ごとに長寿や子孫繁栄など意味を持たせているところなどは正に日本文化そのものです。

 新年は和食の文化遺産登録を祝しておせち料理を食べるのもよいのではないでしょうか。
ばってんT村でした。

キノッテ2013/12/25

「え?キノッテ?」
 その場にいた全員の頭の上にはてなマークが回転しました。学生の頃、大手精密機器メーカーの工場で夏休みの短期アルバイトをしていた頃の話です。その頃から南米出身の日系2世、3世の方が日本の製造業の現場に多く働きに来られるようになっていました。彼もその中の一人、日系ペルー人3世で、ご両親やご兄弟揃っての来日でした。確か高校生ぐらいの年齢だったと思いますが、日本語会話での私達とのやり取りではほとんど不自由がないぐらいのレベルでした。
 さて冒頭の単語、みなさんはお分かりでしょうか?休み明けの朝、みんなでたわいのない話をしていた最中に飛び出した一言でしたが、彼はアブリル・ラヴィンのCDを買ったことを伝えたかったのです。よく訊いてみると、それはいつ買ったのかということで、2日前だと言いたかったらしいのです。つまりおととい。彼は私達の理解を促すため、説明を続けます。1日後がアシタで2日後がアサッテ、1日前がキノウなら2日前はキノッテじゃないか、と。
 他の同僚はどう思ったかわかりませんが、私は拍手を送りたい位に得心しました。確かに規則的に類推すればそれが間違いだとは思わないでしょう。アルファベットの言語圏の人はそういう風に論理的な考え方をするのかと、非論理的な思考しかできない頭で考えてしまいました。
 今調べてみると英語やフランス語、そして彼の母語スペイン語も「おととい」という概念を直接指すのではなく、「昨日の前の日」といった間接的な表現になるようです。ですから「きのう」という言葉を使った何か別の表現で「おととい」を表すと考えたのでしょうか。考えてみれば、日本語にしても漢字で書けば「一昨日」となるわけで、これでは本来の意味「遠い日」よりも昨日の前の日と考えてしまいます。
 それはさておき、言語を習う、教わる場合、ある程度の規則性に基づかなければ両者共に収集がつかなくなってしまいます。またその規則性を文法として用いることで、その言語内で話者同士の共通理解を保つことができます。ただその規則性を一から十まで全て教えることはかなり難しく、その国に生まれ育っていないとわからない部分もあるでしょう。従って冒頭の彼のように、知っている規則性から類推することも時には必要な気がします。
 確か中国の諺に、人に魚を与えるのではなく釣り方を教えなさい、というのがあったように思います。人に何かを教えるとは即ちこういうことなんだろうなと、自戒を込めて書いてみました。
 今日はクリスマスですね。2013年も終わるのに、はて、今年は何をしてたかな?そんな状態です。来年はもう少しゆとりを持ちたいものです。
 それではみなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。Joyeux Noël!
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