★オリーブホームページはこちらからどうぞ!

No photo2014/10/05

数年前、海外でこんな経験をしました。

 屋外のとある所で景色をデジカメで撮っていたら、前方のベンチに座っていた中年男性が私のところにツカツカとやってきて「今、私を撮っただろう。勝手に撮るな」とえらい剣幕で言ってきました。

 誤解だ、誰があんたみたいなおっさんを撮るかいな、と内心思いましたが、異国にお邪魔している身、「いいえ、景色を撮っていただけです」と答えましたが、納得してもらえません。
 それでも引かず「いや、撮っていた」と言い張るので「わかった、撮った写真は今削除する」とその場所で撮った写真を見せながら順番に削除しました。これでやっと納得してもらいました。

 よほどの事情があるのでしょうが、プライバシーを尊重する欧米ではありえるシーンです。
 昨今は日本でも個人情報や肖像権についてはきびしくなり、うかつに許可なく撮影したり、ネット上にアップしたりすると問題になる可能性も出てきます。

 この点についてはオリーブのスタッフの皆さんの意識は高く、オリーブ通信やホームページに載せる時は必ず本人の許可を取っています。
 集合写真を撮るときは「写りたくない人は入らないでくださいね~」と念の入れようです。

 ちなみに人だけでなく、店先や物品など所有者がいる対象物に対しても同様な注意が必要だと思います。過去に店先に表示された価格をメモ代わりに撮っていたら注意されたことがありましたから。

 ご存知のように美術館や博物館の中は撮影禁止の場所が多く、撮影禁止区域で警備員から「No photo !」ってきつく言われている観光客を時々見ます。カメラを持っていなくても最近はスマホで誰でも簡単にシャッターが押せますから安易にやってしまうのでしょう。

 皆さんも気をつけましょうね。
ばってんT村でした。

懇ろ2014/10/13

ばってんT村です。
 このニュース、ご存知の方も多いと思います。
内容は省略しますが、国会で女性議員に対して、「懇ろの関係じゃないのか」とやじを飛ばしたという問題のことです。

 これを新聞記事で読んだのですが、最初「懇ろ」が読めませんでした。ややあって「ねんごろ」か、とやっと思い出しました。音読みでは懇親とか懇談とかよく目にするのですけどね。

 このヤジの場合、男女の中が親密であることを意味しますが、今どきこんな表現を使う人がいるんだ、とも思いました。時代劇か時代小説でしか目にしない形容詞ではないでしょうか?
 久々に活字で目にする単語でした。
 
 件の男性議員は「親しいとの意味だ」と弁明したとのことですが、苦しい言い訳にしか聞こえません。単なる親しい、を通り越した意味があるのですから。本気でそう考えているとしたら、この人は相当に日本語の使い方の勉強が必要です。

 ちなみに2回目の新聞記事には「ねんごろ」と漢字の横にルビが振ってありました。やはり常用されていないので読めない漢字のひとつなんですね。

以上、ちょっと気になる話題からでした。

FM COCOLO2014/10/19

 視聴覚の娯楽は多様化していますが、皆さん、ラジオはお聞きになりますか?
 私はといえば、学生時代にはラジオの深夜放送をよく聞いていた世代です。

 でも今や、ラジオがなくてもパソコンやスマホで聴ける時代なんです。
パソコンならradikoで検索してください。スマホだと、同名の無料アプリをダウンロードすれば聞けるようになります。
 便利なのは、番組予定表や流された曲名が一覧で見られることです。
聞いているとき、いい曲だな、と思っても題名や歌手を聞き漏らしたり忘れたりしたことが昔ありましたが、今やネットで確認できるんです。

 私がよく聞くのはFM COCOLOという放送局です。DJが日本人だけでなく韓国人、中国人、ベトナム人、インド人、タイ人など主にアジア各国の外国人が自国語で放送し各国の音楽を流してくれます。これが結構楽しいのです。日本語とバイリンガルの方も多く日本語で話してくれるDJもいます。

 ちょっと、その国にトリップした気分になりますよ。また、外国語を勉強している人にはヒアリングの練習になるかも。
ばってんT村でした。

夜のしじま2014/10/26

 前回のラジオ放送の続きで。
音声だけのラジオは文字だけの本と同じで言葉だけが拠りどころとなります。だからでしょうか、非常に想像力をかきたてます。

 ジェットストリームという、イージーリスニング音楽を流す深夜12時からのFM番組を昔よく聞いていましたが、まさにこの典型的な例でした。(いや~、いまでもやっているんですね、ジェットストリーム)
 まず、冒頭のナレーション、きれいな日本語です。ちなみにスポンサーは某航空会社のJ○○です。

遠い地平線が消えて
深々とした夜の闇に心を休める時、
遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
・・・・・
きらめく星座の物語も聞こえてくる
夜のしじまのなんと饒舌なことでしょうか。
・・・・・

エンディングのナレーションは

夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプが遠ざかるにつれしだいに星の瞬きと区別がつかなくなります。
お聞きいただいておりますこの音楽が美しくあなたの夢の中に溶け込んで行きますように・・・・・
という感じでした。

 「しじま」とは静まり返って物音ひとついしないことを言いますが、漢字で静寂、あるいは黙と書くそうです。当て字に近いですね。

 欧米のイージーリスニング曲や映画音楽が流れ、曲の合間に諸外国の風景や行事がことば巧みに紹介されていました。それを聞くと、まだ見たこともない国の情景を想像したりしたものです。

 今思うと、旅心をうまくくすぐる言葉遣いだったなと感じます。どうしても言葉による想像だけでは補えない部分が出てきて、いつか実際見てみたい、と思わせることがたびたびありました。
 今はネットですぐに画像や動画で確認できて、見た・知ったつもりになってしまうところですが、便利な半面何か物足りなさを感じます。

 言葉だけというのも想像力を刺激していいのではないでしょうか?
また発信側の話す、あるいは書く方はいかに相手に理解してもらうか、引き付けるか文面を練ることになり、これもまた頭の活性化になるんじゃないかな、と思います。
ばってんT村でした。
★コメント・トラックバックは内容確認後公開しております
★オリーブホームページはこちらからどうぞ!