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自動○○2015/03/01

 日本に来た外国人が感心あるいは驚くものの1つに路上のいたるところに設置してある自動販売機があります。
 飲料水が多いですが、冷たい、あるいは暖かいものが飲みたいと思った時、すぐに飲めるのは確かに便利です。

 自動販売機に限らず、日本は自動○○が多い国だと思います。典型は自動ドアでしょう。これに慣れてしまうと、自動でないドアの前でなんで自動じゃないの、と思ってしまいますから慣れとは怖いものです。

 切符などの自動券売機も優秀です。1円、5円以外のコイン、紙幣はすべて使えますしおつりもきちんと出てきます。
 それは当たり前だろうって?いえいえ、海外ではけっして当たり前ではないのです。使えるコインや紙幣に制約があるのは珍しくなく、おつりも出てこない機械もあります。
 現地語で書かれているからわからないのですが、「おつりは出ません」とただし書きしてあるらしいです。

 同じく鉄道関係で言いますと、自動改札機も優秀です。1台でどちらからでも出入りできるし、磁気の切符、電子式の定期券やカードなども1台で受け付ける。磁気の切符は裏表、前後気にせず入れても通ります。
 定期券にいたっては、期限切れ近くになると、ピッという検知音の音色を変えて教えてくれる。
 もう、これは感動もの、日本人の私でさえそう思います。そこまで、利用者のことを考えている細かな気遣い。
 
 ついでにもうひとつ。関西空港行きの「はるか」という特急電車があるのですが、関西空港に到着後そのホームから折り返し発車するようになっています。
 乗客が全員降車して清掃が終了すると、清掃員のボタン1つで座席が一斉に自動で回転して進行方向に向きを変えるのです。これを見た外国人が「OH~」と驚いているのを何回も見ました。
 たぶん、その人はそれからの日本滞在中、何度も「OH~」という感嘆の声をあげる事に遭遇することでしょう。

 本国に一時帰国して日本に戻ってきたオリーブの生徒さんの中にも、日本の便利さ、正確さやていねいさに慣れると自国のサービスの悪さにイライラしたり不便さを感じたりする、と言っていました。

 このような事でも日本のよさを知ってもらうのは嬉しいものです。
ばってんT村でした。

愛される日本語2015/03/08

 外国人が日本語を学習することになった動機は、仕事や留学などの実利的なものよりも、日本語そのものへの興味、日本語でコミュニケーションしたい、日本のマンガやアニメが好きだから、日本の歴史、文学などへの興味が上位にくるそうです。

 学習動機の上位になっている日本語そのものへの興味についてですが、そのまま外国で通用する日本語が増えてきたことにも現れているのではないでしょうか。

 一昔前はフジヤマ、ゲイシャ、スキヤキ程度でした。でも今やカラオケ(KARAOKE)は世界中でそのままで通用しますし、新しいところではツナミ(TSUNAMI、津波)という単語が東日本大震災後に世界共通語になっ てしまいました。
 ビジネスの世界ではKAIZEN(改善)、不名誉な用語ですがKAROSHI(過労死)など。
オタク、カワイイ、ガイジンも世界に通じる日本語になっています。

 コニチワ、アリガトー、ゴメナサイなどは日本人と会話する外国人はもう普通に使っていますよね。

 私もおもしろい経験をしたことがあります。どの国だったか忘れましたが海外へ出張に行ったときのこと。お客さんとは英語あるいは通訳を介して会話しますが、同行した日本人同士の会話や日本との電話での会話は当然日本語です。

 ある時、「チョットマッテ」とはどういう意味なの、とその海外のお客さんから聞かれました。我々日本語の会話の中に頻繁に出てきたのだと思います。まぁ、日本人ならよく使いますよね。

 よほど、響きが印象的で記憶に残ったのでしょう。意味を教えると、それから何か頼みごとなどした時に「チョットマッテ」とニコニコしながらこの憶えたばかりの日本語を使っていました。

 このような、口にしやすい短い日本語ならクチコミででも世界中に伝わっていくのではないかな、と思ったしだいです。
ばってんT村でした。

愛される日本語22015/03/15

 前回のブログの続きで、海外の人にも好感を持たれている日本語についてもう少し話したいと思います。

 昨年、映画も主題歌も大ヒットした「アナと雪の女王」ですが、その主題歌「Let It Go」を25ヶ国の女性が歌詞を少しずつ歌ってリレーしていく動画があります。

 これを見た(聞いた)各国の外国人から日本語のパートが美しい、すばらしい、日本語を勉強したいというコメントがたくさん寄せられたそうです。

 歌の一番のサビの部分「Let it go Let it go Can’t hold it back anymore」が日本語パートだったことも盛り上げ感があったのかもしれません。
 日本語だとこの部分は「ありの~ままの~ すがた見せるのよ~」です。

 読んだ雑誌からの受け売りですが、日本語は母音で終わるため響きがソフトで聞こえがよいそうです。P、T、あるいはB、Dなど響きがシャープな破裂音で終わる英語などを母国語とする人が聞くとそう感じるらしいです。

 「母音で終わる日本語の柔らかさ」と解説してありました。

 日本人の私には、日本語が外国人にどう聞こえているか想像がつきませんが、自国にないものに魅力を感じる、というのは万国共通なのでしょう。

 ちなみにこの動画ですが、各国の歌っている女性歌手の映像が次々に出るバージョンも良いです。(アナと雪の女王 25ヶ国語 で検索すれば出てきます)

ばってんT村でした。

語源2015/03/21

 日本語のままで世界に通用するようになった単語や用語について以前お話ししましたが、たぶん外国の方はその語源まではご存知ないと思います。

 今やSUKIYAKI(スキヤキ)はよく知られた日本料理ですが、スキは「好き」の意味と思っていた生徒さんがいました。
 その昔、農民が農具の鋤(すき)を鉄板代わりに使って野菜や肉を載せて焼いて食べたのが名前の由来と言われています。でもその前に鋤の説明をしなければ理解してもらえませんでしたが。

 話は少しそれますが、タイに「タイスキ」という料理があります。
 これはタイ式のスキヤキという意味です。どんな料理かといいますと、日本の鍋料理としゃぶしゃぶを合わせたようなもので、野菜、肉、海産物など好きな具材を注文してそれらを沸騰したお湯に通して、タレをつけて食べます。
 日本から持ち込まれた料理法です。タイスキの方こそ「好き」の意味に近いように思います。

 KARAOKE(カラオケ)ももはや世界の言葉になりましたが、歌がないという意味の空(カラ)とオーケストラのオケを組み合わせた日英の合成語とは外国の人もわからないでしょう。
 もっとも外国人が発音すると「キャラオーケイ」となって、アメリカで初めて聞きた時は「何のこと?」と最初意味がわかりませでした。

 アルファベットにしてしまうと発音も現地語化してしまい語源すらわからなくなるのはしかたありません。
 なので、語源を知ってもらうのもいいのではないでしょうか?さらに日本語に興味を持ってもらえるかも知れませんね。
ばってんT村でした。

マルチリンガル2015/03/31

 ヨーロッパ人は2言語以上を解するマルチリンガルが多いとよく聞きます。ではそれはどの程度なのでしょうか?

 私の少ない経験からですが、国によって差があり、母国語以外は話せないという人の方が多いのではないかと思います。 

 たとえばイタリアやフランスの街中で、日本なら中学で習う簡単な英単語が通じなくて、びっくりしたことがあります。
 当たり前かもしれませんが、観光地や空港、ホテルなどは別として、生活する上で他言語を必要としない環境にいる人が母国語以外は話せないのは普通なのでしょう。
 
 学校で何年も英語を勉強したけれどほとんど話せないという平均的な日本人と同じレベルだと思います。

 イタリアの地方の小さなホテルで、バス停がどこにあるか、英語で聞きましたが通じず、イタリア語で「BUS(ブス)、BUS(ブス)」と単語だけ連呼してやっとわかってくれたことがありました。

 問い合わせた相手の女性に向かって「ブス、ブス」って日本でなら言ってはならない言葉を連発してしまい複雑な気持ちでした。
 この時は、ホテルですら英語が通じないのかとちょっと意外な気持ちでした。

 一方、多言語が話されている国の人にはやはりマルチリンガルの人は確かにいます。
 これは旅先のタイで偶然知り合ったスイス人女性の旅行者だったのですが、何言語話せるか聞いたところ、「母語はドイツ語、あと話せるのは英語、イタリア語、フランス語、スペイン語」と言っていました。

 「だからヨーロッパを旅するときは言葉で不自由したことはないの。でもタイに来たら英語がなかなか通じなくてたいへんだわ」とも言っていました。

 欧米人=金髪、ブルーアイ、英語ペラペラという思い込みは捨てましょう。こちらの英語の質問に片言の英語で答えようとしている外国人を見ると微笑ましくなり、ああ日本人と同じなんだ~と変に安心してしまいます。

 だから皆さん、間違いは気にせず勉強している外国語はドンドン使いましょう。
通訳を目指しているわけでもないのなら、声調やRとLの発音の違いなどまずは気にせず恥ずかしがらずとにかく話すのがいいと思います。
ばってんT村でした。
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