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2015/04/05

 4/4にオリーブでお花見をしました。記事と写真はオリーブ通信で見ていただくとして、ここでは桜の話題を。

 お花見をした日の授業で生徒さんに「なぜ、日本人は花見が好きなのですか?」と質問されました。
 「平安時代と呼んでいる昔から桜を見ながら宴会をするという行事がありそれが今日まで続いています。日本独特の文化ですね。」と答えました。

 後で調べると、花見は奈良時代の梅の観賞が起源らしく平安時代になってから対象が桜になってきたとのことでした。私の説明もまんざら間違いではなかったので安心しました。

 桜は日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、中国や韓国などのアジアにも生息しています。しかし、日本ほど花のはかなさを人生にたとえるほど桜を愛でる国はありません。
 さらに、桜の木の下で宴会を催すなんて国も日本だけでしょう。

 また、日本の桜の色鮮やかさは世界一らしくそれは海外の人も認めるところとなっています。なにせ、昨今は花見のため日本に来る外国人観光客も増えているそうですから。
 
 桜の咲く春は新年度の季節でもあります。私事ですが、4月から異動になり京都へ毎日通勤しているのですが、観光シーズンでもあるからか大勢の外国人観光客を見ます。

 外国人観光客も美しい日本の桜を見れば、また感慨もひとしおなのではないでしょうか。
(大和言葉使ってみました。ひとしお・・・いい言葉ですね)

ばってんT村でした。

言葉の響き2015/04/12

 以前、このブログで海外出張中に我々日本人同士の会話を聞いていたお客さんから「チョットマッテ」の意味を聞かれた、というエピソードをお話しました。

 思うに「ちょ」という拗音や「まっ」というような促音があると耳に印象的に残るのではないのでしょうか。
 
 NHKの朝ドラ「まっさん」に出演していた米国人女優シャーロット・ケイト・フォックスさんがゲストで出ていた民放のバラエティ番組を見たのですが、好きな日本語は「郵便局」。何のことやらわかりませんでしたが、理由を聞かれて「響きがすごくカワイイでしょ?ユー、ビン、キョク。キョ、キョのところ」と。
 あの野菜の「きゅうり」も同じく響きがカワイイと言っていました。

 これを見て私はやっぱり、と思いました。実は日本語だけでなく外国語も一度聞いただけで印象に残るのは、やはり拗音、促音、半濁音が混じった語彙だと個人的には感じていました。

 私の場合ですが、いくつか例を挙げますと、
・スィレンチョSilenzio イタリア語で、静かにの意味。
イタリア映画の中で教師が騒がしい生徒たちに向かって「スィレンチョ! スィレンチョ!」と言っているシーンがあって印象に残りました。
・ピピッタパン พิพิธภัณฑ์ はタイ語で博物館
・サムギョプサル 삼겹살 は韓国語、豚のバラ肉を焼いて食べる韓国料理です。

 これら用語にはまったく何の脈絡も関連もありません、聞いた時の響きのみで記憶に残った単語です。

 実は国や都市名、地域名にも言えると思っています。そこを知らなくても一度聞くと、なんかえ~とこみたい、どんなところかな~と思わせる響きを感じさせます(個人的嗜好もちょっと入りますが)

 いくつか挙げると、マラケシュ、フェズ、ヴェネチア、フィレンツェ、アマルフィ、マジョルカ、プラハ、チェスキークルムロフ、チェンマイ、カンチャナブリ、ジョグジャカルタなどなど。
 日本なら、キョウト、トウキョウではないでしょうか?

 皆さんにも同じような感覚を持つ言語はありませんか? 
ばってんT村でした。

トラベルとトラブル2015/04/19

  旅行(Travel)と災難(Trouble)の語源は同じという説があります。
真偽はともかく確かに旅行中にトラブルが発生することはままあります。

 私のこれまでの経験で言いますと、
・アメリカ出張、乗り継ぎで地方空港に到着したが、ロストバッゲージで預け荷物が出てこない。
・イギリス出張中、我慢できないほど虫歯が痛くなり歯医者へ行った。
・イタリアのミラノからドイツのフランクフルト乗り継ぎで帰国予定が、ミラノからの出発時間が遅れフランクフルトで乗り継げなかった。
などありました。

 ロストバッゲージの時は、ケースの形状、色、サイズ、目印になるものは付けていないか、中に何が入っているか、泊まるホテルは?など事細かに複数の質問をされました。

 歯医者では、どう治療したいか?と希望を聞かれました。「日本で治療するから、とりあえず仮の詰め物しといてください」ってどう言えばいいのか悩みました。

 フランクフルトで乗り継げなかったのは航空会社の責任なので、他の便を要求する交渉をしなければなりませんでした。

 いずれも対応には英語の会話力が否応なく必要となるのですが、やはり実地でやるのが一番勉強になりますね。
 ブロークンイングリッシュでも身振り手振りででもとにかく自分の意思を伝えることが大事です。文法なんか構っていられません。

 そして、思ったのはやはり最低限の英会話力、特に聴解力は必要だ、ということです。

 昔ですがアメリカの駐在員になった友人から聞いた話で、英語に不慣れなころ運転免許の手続き関係で役所に行った時にいくつか質問をされた際のこと。
 段々英語の聞き取りに疲れてきて後半は適当にYES,YESを連発していると、ある質問の後相手の顔つきが変わってきて別室に呼ばれたと言うのです。

 あとでよく確認すると質問の中に「あなたは過去にドラッグ類をやったことがありますか?」というのがあったそうです。

彼曰く「そんな質問があるとは思わなかったよ。前半の質問を聞いてたら内容からしてこれなら全部、YESで答えておけばいいと思ってたんやけどな~」と。

 また、これは最近あるラジオ番組で聞いたアメリカに単身渡った人のサクセスストーリーの中のエピソードです。
 最初は英語も話せずお金も節約したかったのでレストランにも行けず、じゃチラシに載っている番号だけで頼める宅配ピザを頼めばいいや、と思い電話をしました。

 なんとかいくつかやりとりし注文が終わってほっとしたところ、相手がまだ何か言ってきた。何言っているかわからないし面倒くさいので適当にYES,YESと言ってサンキューで電話を終わらせました。

 しばらくしてピザ屋が持ってきたものを見てビックリ。頼んでもいないチキンやコーラなどがドッサリあったとさ。配達人は、あなたは注文した、と言う。

 今思うに、何を言っているかわからずYES,YESと答えていた部分はマ○ドナ○ドなどのファストフード店舗でもよく聞く「・・・はいっしょにいかがですか~?」「今、これをセットにされるとお得ですよ~」というような部分だったんだなーという笑い話でした。

 やはり他国で生活するとなると、旅行とは違いさらにレベルの高い聴解力、会話力が必要になるということですね。

 日本で働いている私の生徒さんも、会社で話されている日本語をもっとわかるようになりたい、と言われているのですが、その気持ちはよくわかります。
 その手助けをするのも我々の役目だと思っていて、最近は関西弁も教えています。

 最後になりましたが前回のブログの訂正をいたします。ドラマ「まっさん」は正しくはカタカナで「マッサン」です。失礼しました。
 
 ばってんT村でした。

「さん」と「はん」2015/04/26

 新聞から引用ですが、興味深かったので紹介したいと思います。

 大阪弁で敬称に「はん」を使う時がありますが、女将はん(おかみはん)、旦はん(だんはん)という乱れた使い方が舞台やテレビドラマでされている、というエッセイでした。

 通説では、上に付く言葉の語尾の母音が
ア列、エ列の場合は「はん」が使える、
イ、ウ、オ列の場合は「さん」、ンで終わる時も「さん」であると。
ただし近世になってオ列の時でもだんだん「はん」も使うようになってきた、
と言う内容のことが続けて書かれていました。

 だから、正しくは「旦はん」ではなく「旦さん」であり、旦那(だんな)であれば「旦那はん」とは言えるわけですね。この説でいくと、舞妓は舞妓はんでもよいということですね。ただ、通説以上に「はん」は親しい間柄でないと使えない気がします。

 その点、「さん」というのは数ある日本の敬称の中でほぼ万能の敬称ではないでしょうか?
 極端に偉い人、幼少の者に対しては例外として、男女差、年齢差、公私の別なく使えるのはたいへん便利です。外国人の生徒さんにもまず教える敬称は「さん」ですよね。

 また、この「さん」は日本人を呼ぶ時の敬称としてけっこう海外でも使われていると思います。
 私の経験からも仕事上の会話で「~サン」と呼ばれたり、メールでも「~san」と書かれたりすることはよくあります。
 sanって発音しやすいのもあるかも知れません。もっと定着するといいですね。
ばってんT村でした。
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