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桜のなかりせば2016/04/03

 4/3、オリーブでお花見をしました。曇天で少し肌寒かったですがなんと30名以上の先生、生徒さんとそのお知り合いの方々が来てくれました。昨年は10名ほどでしたので今年チラシを作ってPRした効果があったと思います。
 旧草津川沿いの桜の木が整備工事のため何本も伐採されていたのは残念でしたが、それでもたくさんの桜が咲き誇っていました。

 桜といえば、在原業平の「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」という有名な歌を思い出しました。
 この世に桜というものがなかったなら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに、という逆説的な意味で桜の魅力を歌っています。昔の人も桜の季節になると心が騒いだということでしょう(この歌には別のもっと深い意味もあるようですが…)

 桜の魅力でいえば、近年は花見目的で来日する外国人観光客が増えてきているとのことです。ニュースでもこの4/3の東京、上野公園の花見客の60%は外国人観光客だったと言っていました。
買い物ツアー以外にお花見ツアーも諸外国で企画されているのでしょうね。

 それともう一つ気づいたのは、京都では着物を着た外国人観光客をかなりの頻度で見かけることです。レンタルとは言え日本人でも普段着物は着ませんので、今や京都は着物を着て歩いているのは外国人の方が多いという逆転現象が起きているように感じました。
桜と共に着物の美しさも急速に海外に伝わっているようです。

 そうそう、最後に今年のお花見で感じた反省点です。人数に対してシートが足りませんでした(持ってきていただいた方、ありがとうございました)
恒例行事にするなら、オリーブで大きなシートを買っちゃいますか?
ばってんT村でした。

プラヴォ・ヤズディ2016/04/12

 イグノーベル賞というのをご存知でしょうか?
本家スウェーデンのノーベル賞を知らない人はいないと思いますが、その頭に否定を意味するigを付加したものがイグノーベル賞なのです。
 ジョーク好きなアメリカ人が企画運営していて、人々を笑わせる風変わりな研究や社会的事件に毎年授与されるものです。
 ノーベル賞のように科学賞や物理学賞などいくつもの部門に分かれています。

 日本人も数多く受賞していまして、2014年の物理学賞は「人間が床に置かれたバナナの皮を踏んでしまった際の、バナナの皮と靴の間の摩擦、およびバナナの皮と床の間の摩擦の大きさを計測したことに対して」というもの。
 受賞者も大学教授や研究者など専門家であり、実験や検証はいたって科学的に行なわれたまじめな結果なのです。

 文学賞という部門もあります。過去の受賞に言語に関わる次のようなものがありました。
 内容は「アイルランド国内で頻繁に交通違反を繰り返したプラヴォ・ヤズディに対して50回以上違反切符を書き続けたことに対して」

これだけでは何のこと?かわかりませんよね。以下ネットからの引用の要約です。

 実は「Prawo Jazdy」とはポーランド語で「運転免許証」の意味。すなわちプラヴォ・ヤズディとは、交通違反を犯した運転手のポーランド人から提示された、ポーランドで発行された運転免許証の冒頭に書かれているPRAWO JAZDYを、取り締まりにあたった警察官が運転手の名前と誤認していた事例が50件近く繰り返されていたというものです。
 警察の内部メモには「プラヴォ・ヤズディという人物を創り上げてしまったことはきわめて恥ずべきことだ」と書かれている。

 「怪人物プラヴォ・ヤズディ」の一連の経緯はアイルランドの新聞が上述の内部メモを入手したことで報じられ、「警察がたった2つのポーランド語の単語を知ってさえいれば、プラヴォ・ヤズディという悪名高いポーランド人ドライバーが出現することはなかった」と揶揄するものもあった。

 いかがです、笑えるでしょう?

しかし実は私自身、昔似たような経験があり「こんなこと、あるかもしれないな」と笑いながらも思いました。

 以前、ブログで話したかもしれませんが・・・
 若かりし頃初めてイタリアへ出張した初日、仕事先の人から「帰りは僕の車でホテルまで送っていくよ。ホテルの名前は何?」と言われ「ありがとうございます。泊まっているのはアルベルゴです」と答えました。

 宿泊したのは家族でやっているような小さなホテルで表に「ALBERGO」と書かれた看板が出ていたのでそれを憶えていたのです。
それを聞いた先方の人は大笑いで「ALBERGOってイタリア語でホテルの意味だよ」と言われ、そこで初めて勘違いしていたことに気付いたわけです。
 その時は、なぜホテル名まで書かれていないんだ、って思いました。

 イタリア語といえばボンジョルノとグラツィエくらいしか知らなかったのですが、この「ALBERGO」って単語、印象に残ってその次に覚えたイタリア語かもしれません。

 はい、皆さんも「Prawo Jazdy」ってポーランド語を憶えましたね。
ばってんT村でした。

Manggha館2016/04/26

 前回のポーランドの免許証トピックスに続けて同国の話題を紹介したいと思います。

 ポーランドのKrakow(クラクフ)という都市にマンガ(Manggha)館と呼ばれる日本美術・技術博物館があります。

 ここは日本美術に魅せられたポーランド人のお金持ちが収集した数千点もの浮世絵、掛け軸、刀剣、陶器などを展示してある美術館です(展示はその一部)
 マンガという命名はそのスポンサーであるポーランド人が好きだった北斎漫画から取っているそうです。

 驚くべきは展示品はレプリカやコピーなどではなくすべて本物ということ。日本国内ではまず見られないような浮世絵や版画、日本刀や甲冑などがガラス越しですが目の前で見られます。
 私、歴史や芸術に詳しいわけではないですがやはり本物は素晴らしい、と感じました。コピーやバーチャルにはない重厚さや経年感が醸し出されているんです。

 日本との関わりも深く、この美術館の設計は日本人で、日本からの資金援助で建設されました。従い、館内の案内も日本語表記があります。
さらに日本語を勉強する人のための学校もあるのです。

 ご存知のようにポーランドの首都はワルシャワですが、Krakow(クラクフ)という都市は日本で言えば京都に相当するところでしょうか。
 事実、17世紀にワルシャワに遷都されるまではポーランド王国の首都だったところです。落ち着いた雰囲気の町並みが残る中欧の古都というところでしょうか。

 「シンドラーのリスト」という映画(第二次大戦中、ポーランド系ユダヤ人の収容所送りを阻止するため自分が経営する工場で働かせてかくまうことで命を救ったという実話)がありました。ゆかりの地で言うとその経営者シンドラーの工場があったのがクラクフです。

 またクラクフから車で少し走れば、その捕虜収容所であるアウシュビッツがあるこことでも歴史に刻まれているところです。
 古い町並みがそのまま残っているのも、ポーランドを侵攻したドイツ軍が占領後このクラクフに駐留したため爆撃されることがなかったということのようです。

 理由は違いますが、第二次大戦中爆撃をうけなかった京都とこの点でもちょっと似ているかもしれません。

 少し話がそれましたが、日本語学校もあるくらいですからポーランドでも日本語の学習熱は高いのでしょうね。
ばってんT村でした。
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