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勉強する2017/06/04

 オリーブで今年度も関西弁講座が開かれます。
その中に含まれているかどうかわかりませんが、「勉強する」という表現。ただ最近はあまり聞かなくなったような気がします。

 もちろん文字どおり学問などの勉強の意味ではなく、「値引きする」という意味で使います。
 「これ、なんぼ?」「はい、29,800円です」「高いな、もっと勉強して~な」と言うように。

 勉強の語源が「勉めて強いる」で「精を出す、努力する」という意味があり、必ずしも学習する、修行するという解釈だけでなく、分野を問わず努力する意味で使われていたとのことです。
 つまり商売上、儲けが減ってもお客さんのために精一杯努力して売ります、という意味でも昔から使われていた、ということです。

 であれば共通語のはずですが、もっぱら関西弁として扱われているのは、他の地方に比べ値切りの文化が定着しているからでしょうか。関東ではまずこの値引きする意味の「勉強する」は通じないらしいです。

 私は関西生まれではないですが、住んで長いので値切る習慣?が身についてしまっています。実生活で値引きを要求する場面はそうそうないのですが、値段が張る家電品を購入するときはやりまっせ。

 他店と比較して「あそこ以上に勉強してくれたらここで買うよ」、もちろん実際に調べてからで、嘘を言ってはいけません。この店のお得意さんであることもアピールします。まず応じてくれますね。
 また、複数買ってオマケをつけてもらう。大阪のおばちゃんレベルですがダメ元でもいいんです。

 2年ほど前、パソコン、プリンタ、マウスなどを同時に購入した時に「インクカートリッジ一式オマケにつけてよ」って言ったら、さすがにそれは勘弁してください、と言われましたが、一緒に買うならという条件でそのインクを値引きしてくれました。
 加えて「オマケでプリンタケーブル付けときますね」とケーブルをくれたのですが、今やプリンタも無線でつながる時代、これは無駄になりました。

 思うに関西の人はこの値切るという行為でコミュニケーションを楽しんでいるのだと思います。
 だから買う側も何が何でも絶対値切ったるぞと意気込むのではなく、とりあえず言うだけ言ってみるか、という軽い気持ちでいいと思います。

 そう言えば、「これなんぼ?」と聞かれ100円のものを「はい、100万円ね」とか、「ここにお勘定置いとくで、500おく円」などは関西特有のお笑いを交えたコミュニケーションですよね。

ばってんT村でした。
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