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長崎弁講座その22017/08/12

 だいぶ間が開きましたが、前回11月に好評?だった長崎弁講座の2回目をお送りしたいと思います。
 長崎弁は九州西部地方(長崎、佐賀、熊本)の方言に属します。近隣の佐賀、熊本、あるいは福岡でもある程度通用しますのでしっかり勉強してください。

 まず、前回のおさらいです。大きな特徴として以下の7点を勉強しましたね。
1.主格を表す助詞に「の」を多く使う  かみさんが→かみさんの
2.終助詞に「ばい」「たい」を使う 
3.対象を示す助詞に「ば」を使う  宝くじを→宝くじば
4.理由を表す助詞に「けん」を使う 当たらなかったから→当たらんかったけん
5.逆説の接続詞に「ばってん」を使う
6.形容詞、形容動詞の語尾は「か」になる。 
 高い→高か、きれいな→きれいか
 さらに語尾がカ行の場合、促音化してしまう。 
 高か→たっか、低か→ひっか
7.動詞の「る」が促音化する  
 する→すっ なにをするのですか?→なんばすっとですか?
 来る→来っ いつ来る?→いつくっと?

では例文中に上記のおさらいも含めて続きを勉強しましょう。
8.指示代名詞
 「これ、それ、あれ」は「こい、そい、あい」になります。
 例:これをください→こいばくれんね?
恋、愛に引っ掛けて覚えておくとよいでしょう。
対象を示す助詞に「ば」を使うことは前回勉強しましたね。
 
「どれ」「だれ」も「どい」「だい」になります。
例:「あそこにおっとはだい?」「どい?あ~、あいはどいたい」
標準語に直すと
「あそこにいるのはだれ?」「どれ?あ~、あれは土居だよ」

「この、その、あの」は「こん、そん、あん」になります。
例:この寿司はおいしいですね→こん寿司はおいしかね

9.敬語
 「す、らす、よらす」を語尾につけます。
 行く→行かす、飲む→飲ます、という具合に。
例:「先生が来られた」→「先生のこらした」
  「ごはんをお食べになっている」→「ごはんば食べよらす」
  
10.可能表現
 「きる」や「るる、らるる」を語尾に付けます。
例:
能力的なこと「量が多いけど食べられる?」→「量の多かばってん食べきるや?」
状況的なこと「2日前の残りだけど食べられるかな?」→「…食べらるるやろか?」

11.文法的な決め事はこれくらいにして、次は独特な表現をいくつか紹介しましょう。

「せからしか」→うるさい、うっとおしい。「もう、この子はせからしかね~!」
「やぐらしか」もおなじような意味です。

「なんでんかんでん」→なんでもかんでも
「いっちょん」→ひとつも、全然。否定文に使う。「あんたなんか、いっちょん好かん」
「いっちょく」→放っておく。「あがん男、いっちょけ」→あんな男、かまうな
「うんにゃ」→いいえ。
「うん」と言っていますが、はいの意味ではないですよ。その後の「にゃ」で否定。

「おっちゃける」→落ちる。
「財布が落ちていた」は「財布のおっちゃけとった」
落とすは、「おっちゃかす」になります。
「財布を落としてしまった」は「財布ばおっちゃかしてしもた」

「ごっとい」→いつも
「よそわしか」→汚い。「みたんなか」→見苦しい、格好悪い
「そがんよそわしか服着とったらみたんなか」→そんな汚い服を着ていたら恰好悪いよ

 促音、拗音が多いのが特徴だと思います。
では最後に「おっとっとばとっとっと」、どのような意味でしょうか?

標準語に直しますと、
→“おっとっと”を取っているのです。
(“おっとっと”はM製菓のお菓子の名称)

「とっとっと」は取っている、保存している、という意味
とっている→とっておる→とっとる→とっとっと と変化。
これが福岡まで行くと、「とっとーと」となります。

以上です、いかがだったでしょうか?

他言語(方言)を学ぶにはその土地に行き、聞いて話すのが一番です。
長崎の街ばさるいてみんね?よかとこよ。
(長崎の街を散歩してみませんか?よいところですよ)
「さるく」→じゃらんじゃらん

ばってんT村でした。

ミュシャ展2017/08/27

 あ~、どっかで見たことあるけど、という既知感のある絵ではないでしょうか?
 現在、滋賀県守山市の佐川美術館でアルフォンス・ミュシャ展というのが開催されています。

 色とりどりの植物に囲まれ、装飾品で着飾った女性を多く描いています。柔らかな曲線で淡い色彩を使用し、絵というよりも少女漫画に近い感じです。
 ミュシャは名前だけだと性別が不明ですが、髭までたくわえたれっきとした男性です。

ミュシャは1860年生まれ~1939年没ですから100年ほど前に活躍した画家ということになります。チェコ出身ですが、飛び込みで依頼されたフランスの舞台女優のポスターをたまたま制作、それがパリで大好評を得て一躍有名な画家となります。
 それまでは本の挿絵などで生計を立てていました。

 彼は油絵のような1点ものの絵画だけでなく、多くのイラストを描いていました。絵はポスター、商品パッケージ、カレンダー、ポストカードなどに使用され多くの人々の目に留まったわけです。画家というよりグラフィックデザイナーに近いのかもしれません。

 実は彼の絵と日本は縁が深く、有力なコレクターの一人は日本人だったのです。「カメラのドイ」の創業者がドイコレクションとして多数収集し、ミュシャの子息とも親交があったそうです。現在は大阪の堺市に寄贈されています。

 灯台下暗しで佐川美術館、けっこうおもしろい展示をやるんです。秋には葛飾北斎、喜多川歌麿などの浮世絵も見られますよ。
ばってんT村でした。
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