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2017/09/10

 新聞で読んだおもしろい記事でしたのでそこからすこし引用しました。

 築地市場の移転問題で、盛り土(もりど)という言葉が浸透したようだが、「もりつち」が正しい読み方である、広辞苑にも「もりつち」しか載っていない。
という内容でした。

 確かに「もりど」だと湯桶読み(訓+音)で変則的になります。ですが、語感や言いやすさを考えると、やはり「もりど」ではないか?

 さらに続きがあって、肉は「にく」と読みますが、これは音読みである、ということが書いてあったのです。「にく」で意味がわかるのだから、私はてっきり訓読みと思っていました。

 したがって、訓+訓の読みの法則でいくと、豚肉は「とんにく」で、鶏肉は「けいにく」ということになります。また肉汁も「にくじる」ではなく「にくじゅう」が正しいということになります。

 ただ、この言い方では何の意味か頭の中でパッと連想できませんよね。と言うか、肉であることすらわからない響きです。
 あいにく(生憎)のような形容動詞か副詞の一種でどこかの方言かな、と勘違いしてしまいそうです。

 平成になって、広辞苑でも「ぶたにく」「とりにく」を認めたそうです。

 では肉の訓読みは何と言うのか?
「しし」という説と訓読みはない、という二つの説があるそうです。確かに日常では「しし」は使いませんが、小説などでは時々お目にかかります。

 中国から漢字を輸入してきて、日本語に合わせた訓読みを付け加えた時点から日本人は複数の読みを覚えなければならないわけですが、初めて漢字を勉強する外国人にとっては最大の課題となるわけですね。学習者の皆様、ご苦労さまです。

 ばってんT村でした。
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