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気になる表示2018/05/06

スマホで簡単に写真が撮れるようになり、面白い対象を見つけるとついシャッターを押してしまいます。

 

 今回はいくつかをランダムに紹介したいと思います。

えっと驚くマイナス表示、これは最近中国の出張先で泊まったホテルのエレベータの押しボタンですが、-1とは?

 ボタンの位置から見て多分地下1階のことなのでしょう。通常、地階はB1B2のように表示されます。

 


 次に、これは私が住んでいるマンションのエレベータ内のボタン表示です。最初はこのペットと書かれたボタンの意味がわかりませんでした。

後から知ったのですが、ペットを抱えた住人がエレベータに乗って行先階とこのボタンを押すと、エレベータ乗り場のところに「ペット」と表示されるのです。それにより、ペットを持った人や動物が苦手な人に知らせることで同乗を避けるようにできるという工夫のようです。

 日本らしい細やかさです。

 


トイレ内の表示も様々ありこんなおもしろいものもあります。これは関西空港のトイレにあった表示です。今時、中腰や逆向きで利用する人はいないと思うのですが。相当な筋力とバランス力を要しますよね。

 


 それより気になったのは同じトイレ内の蛇口の表示部分。右側のボタンは押せば水が出る、ということが絵で想像がつくのですが、左側ボタンは湯・水の漢字が読めない外国人にはこの切り替えボタンの意味がわかりません。

 便座の使い方は注意書きはなくてもイラストで一目瞭然、それよりこの水道蛇口横のボタンに最低英語併記してくれた方が親切なんじゃないかなと思いました。

 


 京都駅の自動販売機の三か国語表示です。丁寧にブラックには無糖とまで書いてあります。ここでも少し気になったのは「つめた~い」の日本語。

暖かい飲み物には「あったか~い」と書いてありましたが、これまた日本語を読めない人にはわからない。勘のいい人なら赤と青の色表示でわかるかもしれませんが、hotcoldを併記してあればさらに親切だったかなと。

 


 日本の自動販売機は優秀でして、1台の自販機で冷たいものと暖かいものを同時に販売することができます。春・秋の季節がそうです、日本人でも間違って押してしまうことがあります。

 

 トイレ内の表示やJR駅の自動券売機の頭上に掲げてある駅名と運賃を書いた路線図もですが、外国人の目線で見ると日本語表記だけでわからない、と気づくことが多々あります。

 訪日観光客を東京見て次は京都というゴールデンルート以外に地方まで勧誘する動きがありますが、このような細かなところにも気を配っていくべきでしょうね。

 

 話は変わりますが、このブログで3月に紹介した翻訳アプリですが出張で行った中国で試してみました。

 


 中華料理屋でビールを頼むときにスマホに向かって日本語で言って、これを見せました。実は中国ではビール、とだけ言って注文するとほとんどの場合、冷えていないものが出てきます。

 

 再翻訳を見るとフローズンビールとなっているのですが、この漢字は凍っている、の意味なんでしょうか?

これを見た店員は「アァ~」と言って冷えたビールを持ってきたので通じてはいたようです。ちょっとしたことを言いたい時に確かにこのアプリは便利です。

ばってんT村でした。 

孤独なオジサン2018/05/20

おもしろい新刊のタイトルだったのでオジサンの私は早速、図書館で借りて読んでみました。

概要は、

「核家族化、高齢化で孤独のリスクが広がっている。特に犠牲者になりやすいのが日本のオジサン。コミュニケーションに不器用な上、仕事に忙殺されているうちに友人との交流も途絶え、家族からは邪魔者扱い、退職の日を迎え愕然とする。

きょういく、きょうよう(今日行くところ、今日やる用事)が突然として消滅する。その処方箋は?」

 



意外に思ったのは著者が女性であること。著者の本来の姿はコミュニケーション研究家、企業相手に人材育成、コンサルティング、プレゼンやコミュニケーションコーチングをてがける人なのでオジサンを相当数、観察しているのです。

 

  コミュニケーションに関して男女差と国の差で興味を引いたことを書いてみたいと思います。

 

まず、なぜ女性の方は孤独に陥りにくいのか?

それはおしゃべりだと著者は言っています。一般的に女性はおしゃべり好き。女性が1日平均2万語を話すのに、男性は7,000語と言われています。

 また、女性は目的がなくても長時間おしゃべりできるが、男性は目的や趣味など共通の話題がないと会話が続かない、と書いています。

 これは、女性の脳には言語発達に関わる遺伝子が高いレベルで存在しているからとのこと。生まれつきの性差なのですね。

 

 確かに、とうなずきました。女性の電話長いですもんね。そういえば、こんな経験もありました。

 

ずいぶん昔ですが、香港に行った時のこと、帰国日に市街中心から空港行きのバスに乗りました。乗客は数えるほどしかいなかったのですが、その中の中華系女性2人連れが乗車後おしゃべりを始めました。

 空港に到着する1時間ほどの間、まァ、全くとぎれることなくそのおしゃべりが続いたのです。離れて後方に座っていた私はほんと感心しました。

 

 国の差についてですが、日本は「言わなくても伝わる文化」であることがコミュニケーション障害の原因なっていると言われます。

以心伝心、忖度、腹芸など(腹芸の意味が分からない人は辞書引いてくださいね。お腹に顔の絵を描いて踊る古典的な宴会芸の方ではないですよ)

 

言わぬが花、沈黙は金という格言もあり、「それを言っちゃおしまいよ」という寅さんのセリフも聞こえてきそうです。

 

専門用語で日本はハイコンテクストの文化(話し手、聞き手の間に文化、文脈の共通性が高い)。

これ、日本語指導能力養成講座でも聞いたような用語のような。

 

それに比べて外国はローコンテクストの文化、典型的な国がアメリカですが多民族国家ゆえ共通項が少ないのでしっかり言語化する必要があります。

 

アメリカではないですが、最近こんなことがありました。

つい先月、中国に出張に行った時のこと、通訳さんに同行してもらいました。陳さんと言って昔からの取引付き合いで、これまで何回も同行してもらっています。

 

お客さんの工場に行きある現場作業をやってもらうよう担当責任者にお願いごとをしたのですが、私が言った言葉以上に中国語でのやり取りがえらく長いのです。

相手は若い男性でした。

だいたいこういう時はこちらが言ったこと以上のことを勝手に付け加えたりして話していることが多いのです。

 

「陳さん、何を話してたの?」と聞くと「T村さん、作業をお願いしたら彼が協力できないようなことを言ってきたので説教しました。お互い会社の今後のためにもここはお願いを聞いてやるべきです、と。彼は典型的な一人っ子世代で世間がまだわかっていないですよ。」

「え~、お客さんに説教したの。だいじょうぶ?」と聞くと「問題ないよ」とあっさり。

 

ちなみに陳さんは私と同年齢のオジサンです。別の会社へ行ったときはこんなことも言っていました。

「ここのコックと私は仲がいいんですよ。お昼に食べたいものがあったら言ってください、作ってもらいますから」

中国の大きな工場では従業員用の食堂があって、料理人がいます。で、我々のような外部からの訪問客向けには別に料理を作ってくれるところもあるのです。

 

コミュニケーションが濃密すぎないか?彼が特例なのか、これが中国なのか?日本では考えられないことです。

 

ちょっと話がそれましたが、オジサンとオジサン予備軍の男性の皆様、老後に備え今からコミュニケーション能力を上げておくことと「きょういく」「きょうよう」を考えておくのがよいようです。

ばってんT村でした。

 

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