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忘れもの2018/10/06

皆さんも経験があるのではないでしょうか、なぜか家を出てしばらくして気づく忘れ物。

 まァ、出かける前に気づかないから忘れ物と言うのですが…思い出すと私の場合は海外がらみの時やらかすようです。

 

一番大変だったのは、スーツケースの鍵を忘れたときでしょうか。

相当昔のことですが、入社数年目、初めて海外出張で韓国に行った時のことです。出発前日、再三持っていくものを確認し「よし、準備万端、忘れ物無し」でスーツケースをロックし出発日を迎えました。

 

翌日渡航日、飛行機の席上で、まもなく釜山に到着するというアナウンスを聞いたタイミングでフッと気づきました。「あっ、スーツケースの鍵忘れた!」

その時はまあ、理由を説明すれば何とか通してくれるだろう、と軽く考えていたのですが、税関では通用しませんでした。

 今でこそ、よほどのことがないとスーツケースの中を見せてください、とはなりませんが当時はほとんどの人が開けられて中身を確認されていたのです。

 

 通関のテーブルにスーツケースを載せ「鍵を忘れた」と言うと、別の職員が数十個の鍵がぶらさがっている束をジャラジャラいわせてやって来ました。「この中から合う鍵を探して開けなさい」というわけです。

 

 どこからそんな大量の鍵を手に入れたのかは謎ですが、サイズも形状も違うのに合うわけがありません。そうとも言えず適当にいくつか試して「開きません」とギブアップ。

 

 すると、こんどは大きなバール(L字型になったでっかいくぎ抜きのようなもの)を持ってきて、職員がスーツケースの鍵のかかったレバー部分をバールでこじ開けようとします。周囲がへこむほどやられたのですがやはり開きませんでした。

 

図らずもサ〇〇〇イトのスーツケースの頑丈さを自ら証明してしまい、以後買い替えは常に同社のスーツケースを買うようになりました。

 

 この時は結局、スーツケースは没収。機内持ち込みの鞄だけで入国したのです。貴重品は手持ちしていたので問題なかったのですが…まず着替えがありません。

 

 さっそく到着日の夜、韓国の街に着替えを買いに行きました。それから家に電話をして鍵を送ってもらったのです。確か3日後に到着し、すぐに空港にスーツケースを受け取りに行きました。外国とは言え近かったので鍵が到着したのが早かったのは幸いでした。

 

 また、これは数年前になりますが、マルタ共和国に会社の同僚と2人で出張に行った時のこと。晩御飯を食べにとあるイタリアンのレストランに入りました。夏場だったので屋外のテーブル席で食事したのですが、おしゃべりに夢中になっていたのか携帯電話をテーブルに置き忘れて帰ってしまったのです。

 

 

 携帯がないのに気づいたのが翌朝、仕事に出かける直前。すぐ前を通行人が通るような屋外テーブルだったので、これはもう盗まれているな、と半分あきらめていました。

 

 ホテルのフロントに事情を話すと、「オーナーの家はレストランのそばにあるよ。レストラン入口の横にドアがあるから」と教えてくれました。

  ホテルから歩いてすぐのレストランだったので、さっそく行ってドアをノックしましたが、さすが早朝だったためか応答はありません。

 あきらめて仕事が終わった後に、再度レストランに行くことにしました。


 夕方、レストランに出向き店員に事情を説明すると、奥に引っ込んだ後しばらくして「これかい?」と1台の携帯を持ってきました。盗まれもせず無事だったのです。

 この時、マルタの治安は案外いいのだな、と確信したのです。

 

 さて、これは国内でつい1ヵ月ほど前のことですが、クレジットカードが使えなくなってしまった初めての経験をしました。

 店員さんから「このカード使用できなくなっていますね。暗証番号を過去に間違えたことはありませんか?」と聞かれ「そういえば、2回か3回間違えた記憶があります」と答えると「おそらく原因はそれです」と。

 

 クレジットカードや銀行のキャッシュカードを複数枚持って個々に違う暗証番号を設定しているといざ使う時、暗証番号を勘違いして入力ミスしてしまうことがあります。

 

 確か最近のミスは昨年、中国のホテルでチェックアウトの時でした。

いざ支払いになった時、暗証番号が明確に思い出せず「サインにしてほしい」と頼んだのですが「ホテルの規則でサインではだめです」と言われてしまったのです。

 

 頭の中で、いくつか候補を並べそのうち一つを入力。が…みごとにはずれ。

これはまずい。実はもう中国元は空港までのタクシー代程度しか持っておらず、あとは日本円のみ。しかしこのホテル、外貨の両替はできないホテルだったのです。

また、近くに銀行はなくそもそも早朝なのであっても開いていない。

 

しばし苦悩し、もう一つの暗証番号候補を冷や汗を流しながら慎重に入力したところ無事受付けられ、ホッと胸をなでおろしました。

 

 これで正しい番号を入力したので、暗証番号の過去の入力ミスはリセットされる、と勝手に思い込んでいたのですが、ミスの回数は累積されるようになっていて、次に使う際に使用禁止になったようです。

 

 この金色のICチップは人間のミスを帳消ししてくれずずっと憶えているのか… 結局、クレジットカードは新たに作り直しになりました。

 

 

 最近はサインではなく暗証番号の入力が多くなっています。確かにサインは真似すれば他人でも悪用できますからね。


それで思い出したのが映画「太陽がいっぱい」。

アラン・ドロンが殺した親友になりすまし、そのサインの筆跡を真似る練習をする場面。壁に大きな模造紙を貼って映写機でその友人のパスポートのサインを映し、その上をペンで繰り返しなぞって練習するシーンが印象に残っています。

 

日頃クレジットカードをあまり使わず暗証番号の記憶があいまいな方は今一度、確認された方がよいと思います。

 ばってんT村でした。

 

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