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日本人のおなまえ(ついでに食べ物も)2022/01/08

 NHKで「日本人のおなまえ」という番組があります。
 これは日本人の名前や日本各地の地名の由来やエピソードなどを紹介する番組なのですが、けっこうおもしろいのです。
時々、レア名字の特集をやったりしています。

 私、趣味でサイクリングをやっているのですが、昨年11月あるできごとがきっかけで三重県津市から自転車で来た2人組の高校生と知り合ったのです。

 名前を聞くと一人は
「ハナクマと言います」そして自分の鼻を指さして、
「漢字で、顔にあるこの鼻と動物の熊で鼻熊と書きます。実は日本に10人くらいしかいない珍しい名字なんですよ」
と紹介してくれました。

 そして、もう一人の名前を聞いたら「カランバと言います」と自己紹介してくれました。
こっちの方がよっぽど珍しい名前じゃないのと思い「漢字でどう書くの?」と聞きました。

 「漢字はありません。カタカナで書きます。僕、フィリピン人なんです」と返ってきました。
そういうことか。しかし話し方や容姿から日本人にしか見えなかった。

 そして帰宅後、「鼻熊」さんは日本にたった10人ほどなんてホンマかいな、と思ってネットで検索してみると確かにその通りでした。
 三重県津市に集中しているので、たぶん彼の家族、親族のみではなかろうかと推測します。
10/1億2千万の確率の人に出会ったレアな体験でした。

次は人名ではないですが、飲食関係でちょっと気になった名前について。

 ご存じ、カフェラテはエスプレッソコーヒーにミルクを入れた飲み物で、これはcaffe(コーヒー)とlatte(牛乳)というイタリア語を合体させた名称です。
 このカフェラテのラテ(牛乳)の代わりに豆乳を入れたものをソイラテと命名しているのが一般的でよく見かけます。

 でも、soy(ソイ)が大豆のことなので、ソイラテという名前だと豆乳+牛乳の意味になってしまうけどな、と思ったのです。
主役のカフェはどこに行ったのでしょう? 

 もう一つ、ガパオライス。
日本でも知名度が上がってこの料理名もよく見聞きします。お肉とバジルの炒め物をご飯に乗っけたタイ料理のことです。

  これは最近、昼食用に近所のスーパーで買ったガパオライス、日本で食べてもおいしい

  ガパオはタイ語で、バジルの意味です。だからガパオライスと言うと「バジルごはん」になります。名前にお肉の姿はなく、これまた肉はどこに行った?

  さらに発音上も「ガパオ」は正確ではありません。タイ語にGの音はないのでガという発音はないのです。
 タイ語の発音に近い日本語は「カプラォ」、これが「カパオ」とも聞こえます。

 ガパオライスには思い出があり、タイへ行ったときこの料理名がわからず写真付きメニューのある店か指さしで注文できるフードコートで食べていました。
 安くておいしいので、どこでも注文できるよう料理名を憶えようと「これ、名前は何ですか?」と聞いたことがありました。

 記憶力がないので忘れるたびに繰り返し聞いたのですが、その言葉の中に「カパオ」という発音が聞こえたので印象に残ったのです。
 もちろんタイ語の料理名には「ライス」のような英語はなく、豚とか鶏とか肉の名前が付きます。

 ちなみに私がタイ文字を憶えようと思ったのは、メニューの料理名が読めるようになりたいというのが動機でした。
 おいしいお店はもっぱら地元の人が行くようなところで、現地語しかメニューがないのが普通だからです。

    これが読めたら食の世界が広がる(ってオーバーな)、
    ローカル食堂の入口にあるメニュー

 せっかくなのでガパオライスが出てきたついでに、タイ文字の構成を一部紹介しましょう。

 タイ文字は日本語のローマ字表記やハングル文字のように(子音+母音)の組み合わせになります。
ガパオ(タイ語に近い発音でカプラォ)はタイ語でこう書きます。
กะเพรา

 まず、どこが文字の切れ目かもわからないと思いますが一文字ごとに分けるとこうなります。
กะ と เพรา に分かれます。
กะ は กが k、ะ が a に相当、これで ka と発音。

เพรา  はちょっと複雑で、二重子音が二重母音に挟まれた形になっています。
真ん中二つの พร が二重子音で พ が ph、ร が r に相当し合わせるとphr 。
両端 เ  า の部分が二重母音 aoに相当、
これらを合わせるとphraoとなります。

kaとphraoの二文字をくっつけると、発音は  kaphraoとなります。
p のあとに h が入っていますが、これは発音する時に息を吐きだす、という意味。
タイ文字には息を吐きださないpもあります。これは k も同様で ก は息を吐き出しません。
 タイ語はさらに声調もあり発音は難しい言語だと思います。

  以上、さぞかし知っているように書いていますが、もうほとんど読み方を忘れていて、ちょっと調べました。

  でも、このように自分が外国語を勉強(私の場合は趣味に近いですが)やっていると、日本語を勉強している外国人のたいへんさがよくわかります。
ばってんT村でした。

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