★オリーブホームページはこちらからどうぞ!

てんしき2017/07/30

 久しぶりに落語を聞きに行きました。
 題目のひとつに「てんしき」というのがありまして、知ったかぶりをする人々のこっけい話なのですが紹介したいと思います。
 
 和尚がお腹の調子が悪くなり医者を呼びます。医者は「てんしきはあるか?」と聞きます。
 知らなければ聞けばよいのに、知ったかぶりの和尚は知らないとは言えず「ありません」と答える。

 医者が帰った後、どうしても意味を知りたくなり、小僧を読んで近所にてんしきを借りてくるよう命じます。和尚は「意味は教えてもよいがおまえのためにならない。自分で調べるように」と言って使いにやらせます。

 小僧はわからぬまま、金物屋などいろんな店を回ります。同じく知ったかぶりをする近所の店の人たちも意味がわからない、とも言えず「売り切れた」とか「食べてしまってもうない」などと言ってごまかします。

 てんしきが手に入らない小僧は、医者に聞けばよいのだ、と気づき医者宅を訪ねます。てんしきの意味を教えてもらった小僧はお寺に帰り和尚にいたずらを仕掛けます。

 「和尚様、てんしきとはさかずきのことでございます」と伝えると和尚は「そうだ、よくわかったな。呑む酒の器と書いて、てんしきと言うのだ」とでたらめを答えます。

 翌日、再び往診に来た医者に「その後てんしきはあったか?」と聞かれた和尚は「はい、ございました。ぜひお寺自慢のてんしきを見てください」と小僧にりっぱな桐箱につめたさかずきを持ってこさせます。
 医者はおかしなことを、と思いながら恐る恐る桐箱のふたを開けて…
というような話です。

 てんしきの意味ですか? 俗にいう「おなら」のことです。医者が患者の腸の具合を聞くのに有無を尋ねたわけです。

 「転失気」と書き、中国の漢の時代に編纂された医学事典の中に出てくる医学用語とのことなので語源は中国語なのでしょう。

 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥、ということわざを連想させる落語です。

 古典落語を聞いていると、古語や古い表現などが出てきて興味深いものがあります。当然、落語は楽しむために聞くわけですが、ついつい言葉の方に関心が行ってしまいますね。
ばってんT村でした。

ネコと港街2017/07/16

 今、日本は空前の猫ブームだと聞きます。飼育頭数は5年ほど前まで圧倒的に犬の方が200万頭も差をつけて多かったのですが、その差は徐々に縮まり来年には逆転するのではないかと言われています。

 飼い猫が急速に増えてきた要因は住宅事情(犬は集合住宅では飼えない、散歩に連れて行く必要がある、成長し大型化する)ことと、あと日本人の高齢化もあるようです。

 さて、ペットは別として猫はどこに多く生息しているかと言いますと、これはもう港街や漁師街(村)なのですね。
 食料などの備蓄を食べるネズミ対策に昔から人間が放し飼いにしたり、猫側も漁港だと餌にありつきやすいということもあったためです。

 また積み荷を食べたり船体をかじるネズミを駆除するのに猫を船に乗せる習慣もありました。
 鎖国時代に長崎と交易していたオランダは植民地にしていたインドネシアの猫を船に乗せていました。そのためインドネシアの猫が長崎から入って来たと言われています。

 インドネシアの猫は尾の先端が折れ曲がったり変形しているという特徴を持っています。その尾曲がりニャンコの割合が長崎は80%近くもあり他の地方にくらべ圧倒的に多いということが研究や調査でわかったらしいのです。

 私の故郷は長崎なのですが、漠然と街中を歩いていても猫をそこかしこで見かけるわけではないので、たぶんどこか生息ポイントがあるのでしょうね。
ネコ派でない私にはわからないのかもしれません。

 さて海外に目を向けて、行ってみたい世界の猫スポットランキングというのがありまして(旅行会社がアンケート)
1位:マルタ共和国
2位:モロッコのシャウエン
3位:クロアチアのドブロブニク
4位:ギリシャのミコノス島
5位:トルコのエフェソス遺跡
となっています。

 1位のマルタ共和国は地中海に浮かぶ風光明媚な小島ですが、人口より猫が多いという猫島らしい(知らなかった…)

 マルタ共和国には仕事で2回行ったことがありますが、たしかに釣り人の傍らに魚目当てであろう猫がごく自然とたたずんでいる光景は目にしました。
 NPOが猫の保護施設を運営したりと国民だけでなく国ぐるみで保護などに当たっているとのことです。

 3,4位のドブロブニク、ミコノス島も港街で条件どおり。2、5位のモロッコのシャウエンとトルコのエフェソス遺跡は内陸なのですが、どちらもイスラム国家でしてイスラム教徒は猫好きが多く、猫にとっては住みやすいのでしょう。
 
 7/22土曜日のTV番組「世界ふしぎ発見!」は、
世界は猫によって作られた ~人とネコの絆物語~
というタイトルらしいです。興味のある方はご覧あれ。
ばってんT村でした。

アウシュヴィッツの図書係2017/07/02

 いや~、久しぶりに部厚い本を読みました。老眼が入った目には細かい文字がつらかったですが、紹介します。

 アウシュヴィッツの図書係というタイトル。あらすじは帯に書かれた文から抜粋しますと、
「アウシュヴィッツ強制収容所に、囚人たちによってひっそり作られた“学校”。ここには8冊だけの秘密の図書館がある。その図書係に指名されたのは14歳の少女ディタ。
…………略………
生きる意欲、読書する意識を失わない。その懸命な姿を通じて、本が与えてくれる“生きる力”をもう一度信じたくなる。感涙必至の大作!」

 実話に基づいた小説なのですが、この女性はまだ健在でしてその辺のことはエピローグと著者あとがきに詳しく載っています。
 私にはこの部分が小説と匹敵するくらい感動的で興味深かったです。

 私は数年前、ポーランドのこのアウシュヴィッツ強制収容所を見に行ったことがあり所どころの情景は目に浮かぶようでした。
 物語は後半に動きます。

 読んでみたいと思われた方はぜひ、草津図書館にもあります。私は購入して読んだのですが、言ってもらえばそれもお貸しします。
ばってんT村でした。

ドクターコール2017/05/21

 前回の続きで個人の体験談になりますがお付き合いください。
前回はフライト自体でのトラブルでしたが、今回は健康面に関わることで発生したお話です。

 これは以前ブログで書いたと思いますが、虫歯治療で詰めた被せが海外出張中にスッポリ外れたことがあります。その時点からまだ1週間以上滞在しなければならず、飲み物は沁みるし、さすがに放置できず現地の歯医者に行きました。
 
 幸いイギリスだったので何とか下手な英語で「日本で治療するから仮の詰め物をしてください」と言って応急処置をしてもらいました。
 歯を見て「Oh, big hole」とか言いながらチャッチャと短時間でやってくれました。
 でも治療代は高かった…クレジットカードで払いましたが、日本円換算で1万円近くしました。

 海外旅行保険では、基本的に虫歯治療は対象外なので気をつけないといけません。旅行される方は虫歯治療は終わらせておいたほうがよろしいようです。

 これは後輩といっしょに中国に出張に行っていたときのことです。彼にはある持病があったのですが、上海から帰国する飛行機の中でタイミング悪く発作を起こしてしまったのです。
 表情にも表れ、その異変に気付いたCAが飛んできて隣に座っていた私に「機内放送でお医者さまがいないかお聞きしましょうか?」と言ってきたのです。

 こんなシーン、テレビドラマか映画の中だけの話だと思っていたので実際に自分がそのような場面に出会うなどとは考えてもいませんでした。

 幸い私は彼の持病のことは知っていて、しばらくすれば発作は収まることはわかっていたので「しばらくすれば収まりますので大丈夫です。」と言ってドクターコールはお断りしたことがあります。日系の航空会社だったので日本人CAで意思疎通に問題がなかったのも幸いでした。

 ただ、関空到着後、2人とも別室に呼ばれて病状の細かいことを聞かれました。何も知らない航空会社にしてみれば伝染性のものだったら大問題になりますから根掘り葉掘り聞くのは当然です。
 最後に住所、電話番号を聞かれサインもさせられた記憶があります。

 もうひとつ、似たような事例なのですが、これは出張中の台湾での体験です。この時は4名ほどのグループで出張していたのですが、ある夜そのうち1人が下腹部に激痛を覚え、通訳してもらうため現地スタッフも同行で救急病院に連れていったことがあります。

 診察室から出てきた現地スタッフにどうだったのか聞くと「『放っておくとたいへんです。手術をしたほうがよいですが、どうするか今決断してください』と医者は言っています」と言うではありませんか。

 いきなり海外で腹を切るなんてできるわけがありません。相談して最終的には痛み止めの処置だけしてもらい翌日日本へ連れて帰ることにしたのです。
 翌朝、気が利く営業マンが航空会社に事情を説明して救急車を関空に待機しておけないか言ったところ、「それ以前に最初からそのような方は搭乗できません」と断られたのです。

 これも言われれば道理でして、航空会社にしてもいつどうなるかわからない病人を乗せるわけにはいかないのです。
 幸い名前などは明かしていなかったので、平静を装い私が連れて帰りましたが、機中では病状が悪化しないか、痛み止めの効果が切れないか、気が気ではなかったですね。

 関空に迎えに来たご両親に引き渡しましたが、後から病名を聞くと急性の腸炎で手術など全く必要なかったとのことでした。
海外だとお腹をこわすことはよくあります。

 慣れない海外では、歯とお腹には最低限気を付けましょうということですね。
ばってんT村でした。

オーバーブッキング2017/05/07

 GW連休中、飛行機を利用して旅行された方もいらっしゃるかと思います。
 航空機と言えば、4月にアメリカの航空会社がオーバーブッキングのため乗客を強引に引きずり下ろした事件がありましたね。

 元々、航空会社がキャンセルを見込んで定員より多く予約を取ることは知られています。とにかく早くチェックインして搭乗券をもらってしまえ、と会社でも出張の時言われたものです。
 でも、座席に着いた後に引きずり出されたら打つ手はないような…

 旅にはトラブルはつきものです。私は公私合わせこれまでたぶん300回くらい(1搭乗1回とカウントして)乗っていると思いますが、大きなトラブルには会ったことはありません。

 ただ小さなトラブルはいくつか遭遇しました。
ロストバッゲージが1回、乗り継ぎ時に荷物を積み忘れられたのが1回、出発便の大幅遅れで乗り継ぎ便に間に合わなかったのが1回、運行取りやめが1回というところです。

 それとこれは私のしょーもないミスだったのですが、スーツケースのキーを忘れてきて到着空港の税関で中を見せてと言われ、それができず没収されたのが1回。
 ホテルにチェックインした後、韓国の夜の街に着替えを買いに出かけました。日本からキーを送ってもらい4 日後空港までスーツケースを回収に行きましたが、今では懐かしい思い出です。

 あと、これも私のミスなのですが、リコンファームをさぼってしなかったため予約を取り消されたのが1回。
 今やリコンファームなんて死語ですね。昔は確か乗る3日前までに、乗りますという連絡を航空会社にしなければならなかったのです。まだ携帯もなかった時代、結構面倒くさくて実際やらなくても取り消されたことはなかったので高を括っていたのです。
中国出張中でしたが、結局帰国が1日延びました。

 ただ、オーバーブッキングに関しては逆にいい目に会っています。ビジネスクラスに変更されたことが3回ほどありました。たまたまラッキーだったのでしょう。
 そのうち1回はカタールのドーハから関空までの12時間あまりの長距離フライト、この時ほどビジネスクラスの楽チンさを味わったことはありません。

 個人的な話になってしまって恐縮です。ばってんT村でした。

電子新聞の薦め2017/04/23

 前回、図書館で新刊をリクエストしない手はない、と書きましたが少し補足します。

 今年、「蜜蜂と遠雷」という小説が直木賞と本屋大賞をダブル受賞しました。
 ローカルな話ですが、南草津図書館でこの本は今200人待ちです。借りた人皆が一気読みして2日で返却しても待ち行列の最後の方に回ってくるのは1年以上後になるということです。
 話題作は借り手が殺到するので待てない人は買った方がよいでしょう、という追記をしておきます。それにしても200人待ちとは…

 さて、今はネットで簡単に情報が入手できますが、私は紙の新聞を読むのが好きでもっぱらこのような新刊の紹介も新聞の広告欄や記事の中で見たりしていました。

 毎朝宅配される新聞を長年購読していたのですが、実は2年前に引っ越した直後、新聞を取っていない時期があります。

 引っ越した先のマンションでは保安上、居住者以外は勝手に居住階に入れないため新聞が配達されるのは郵便受けまでなのです。それを聞いて、朝わざわざエレベータで1階まで降りて郵便受けまで取りに行くのが面倒くさいと思ったことが理由です。

 ただ、それまで習慣にしていた朝刊に目を通すという行為がなくなり物足りなさを感じてきました。
 そうだ新聞も今や電子版があるよな、ということで1年前に電子版を契約したのです。
 利用してみるとこれがなかなかよいのです。

 広告も含めて新聞紙面がそのまま電子版になっています。
まず、購読料が紙の時の半額になりました(価格は各新聞社によって違います)
 タブレットで読んでいますが、拡大表示できるので老眼の入った目でも楽に読めます。キーワードで検索もできバックナンバーも見られます。当然、配達忘れや遅れもなく新聞紙のゴミも出ません。
 
 ただひとつ物足りないと感じたのは、これも当然なのですがあの宅配される新聞に折り込まれている広告チラシは見られません。意外とこれを見るのが楽しみという人は多いのです。

 …と思っていたのですが、今やこれらもネット上で見られるんですね。「折り込みチラシナビ」などで検索すると例えば近所のH堂のチラシなども見ることができます。

あの新聞紙面の細かい文字は読むのが疲れる、と思っている方にはこの電子版はお奨めです。
ばってんT村でした。

図書館の薦め2017/04/09

 図書館は利用されているでしょうか?
ローカルな話題になりますが、琵琶湖放送で「ロザンの読書推進委員会」という番組が先月ありました。
 ロザンとはあのお笑い芸人コンビのことです。

 滋賀の図書館が紹介されたのですが、滋賀県は読書に力を入れている県として図書館が充実していることがよくわかりました。
 まず、県内の全部の市に図書館があるということ。実はすべての市や区に図書館がある都道府県は滋賀県を含め日本では4県のみなのです。
 次に県民一人当たりの図書貸出数は東京に次いで2位とのこと。

 また、滋賀県立図書館の蔵書数は140万冊で全国4位だそうです。当然、すべて表に並べられないので倉庫に保管され予約があれば取り出されます。

 愛知川(えちがわ)図書館は2007年のライブラリオブザイヤーになったそうです。普通貸出冊数には制限があるのですが、ここは無制限に借りられます。また和室もあるのです。
 つまり行きたくなる、居心地のいい図書館ということですね。

 ネットが普及した今や当然ですが、図書館のホームページで本の検索や予約は簡単にできます。図書館にない新刊の本もリクエストできます。なければ新たに購入してくれるのです。
 利用しない手はありません。

 娯楽が多様化した現在、読書離れが進み本は売れない時代になっていると言われていますが、書店も工夫しています。

 ずいぶん前からあるらしいのですが、最近まで知りませんでした。あのツタヤ書店とスターバックスが同じフロアに併設されていてコーヒーを飲みながら書店から持ち込んだ本を読めるところがあります。
 展開しているのはおもに都市部のようです。私は利用したことはありませんが、必ずしも購入しなくてもいいらしいです。でも気を使いそう。

 やはり、すこし遅れても図書館から借りて自宅でゆっくり読んだ方がいいかな、と思います。
皆さんも近くの図書館をのぞいてみてはいかがでしょうか?
ばってんT村でした。

今時の結婚式2017/03/26

 先週末、めいの結婚式と披露宴に出席するため帰省しました。
この齢になると、黒いネクタイをして出かける式の方が多いのですが、久しぶりに白いネクタイでおめでたい式に列席しました。

 景観のよい小高い場所に建った式場で行われたのですが、チャペルではほんまもんの外人さんが牧師に扮し英語で式を取り仕切り(要所要所では「ユビワノコウカンデス」など片言で日本語)、列席者は賛美歌まで歌わされました。

 その後の披露宴ですが、一昔前とは様変わり。
 デジタル機器の発達もあるのでしょう、会場にはプロジェクタが3面もあってふたりの生い立ちやお祝いのビデオレターなどがスクリーンに流されました。
 また結婚式、披露宴の進行は常時カメラマンが録画し、披露宴の最後にはすでに編集されたものが映し出されたのでした。

 最後は風船まで飛ばして、演出がよく考えられていますし仕事が早い。ブライダル産業もがんばっているんだな、とへんなところで感心しました。

 さて、話は変わって新婚旅行に関してですが、非常に魅力的な動画がありますので紹介します。
 2年間で500万円貯め400日かけて48か国を巡った新婚カップルが、行った国々でドローンを飛ばして空から絶景を交えて自撮りしたものです。一生分の夫婦の思い出話作りにと思いついたそうです。

 編集された4 分ほどのダイジェスト版がYouTubeで見られますがこれは美しいです。新婚旅行でなくても見ていると行きたくなる映像です。
「Honeymoon traveler」あるいは「新婚旅行 世界一周 ドローン」で検索してみてください。

 個人的には、冒頭に出てくるトルコのカッパドキア(たぶん)で気球が浮遊しているシーンとクロアチアのドブロブニク(たぶん)に広がるオレンジ色の屋根瓦の家々が魅惑的です。

 日本でももうすぐ美しい桜が随所で見られる季節になってきました。桜は上からでなく、木々の下から見上げるのが一番ですよね。今年もお花見しましょう。
ばってんT村でした。

軍艦島2016/01/05

 新年明あけましておめでとうございます。
皆様はどのようなお正月を過ごされたでしょうか?

 日本語と直接関係ないですが、今年第一弾ネタは「軍艦島」で始めたいと思います。
 実は私、正月休みに帰省した機会に「軍艦島」へ行ってきました。

 昨年「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界遺産に登録されましたが、その中に長崎県にあるこの軍艦島(正式な名前は端島)が入っています。
 この島は、海底炭鉱の採掘のため小さな瀬を埋め立てて造られた人口島です。形が軍艦に似ていることから軍艦島と呼ばれています。

 石炭採掘が最盛期の頃、島には集合住宅や生活に必要な施設などが建設され、最盛期には5,000人以上の住民が生活していたそうです。
 1974年の閉山にともない無人島になってしまい島は廃墟と化してしまいました。世界遺産の候補には挙げられていましたが、本当に世界遺産になった、と聞いたときは驚きました。
 
 現在、一般の人が見ようとすると現地ツアーに申し込まないと行くことはできません。ガイドの解説付きで案内してくれますが、その話には興味深いものがありました。
 すでに廃墟と化し朽ち果てるだけの建築物が世界遺産に登録されるのか?と疑問でしたが、話を聞くと登録されているのは島の一部の岸壁と壁だけということです。
 今でも上陸はできますが、見学区域が限られていて建物に近づくことはできません。

 最深で海底1,000m近くまで掘削されたそうです。島には学校、病院、商店や飲み屋、パチンコ屋までありました。
 重労働で危険を伴う炭鉱での採掘作業ですが、給料は当時の大卒初任給の4~5倍はあったそうです。
 当初、水は海水を蒸留させたもの、電気は自家発電でしたが、その後海底にケーブルや配管を敷設して本土から供給されました。

 実はこの島、何度か映画のロケ地にもなっています。最近ですと一昨年の「007 スカイフォール」にも出てきます。ただし、事前のロケハン時点で建築物などが老朽化して危険だということで、実際は撮影した写真を元にイギリスでセットを作成してそこで撮影がされました。
 最近では「進撃の巨人」の実写版映画にも出てくるそうです(アニメは大ヒットしました。私は見ていませんが、映画は大コケだったらしいですね)
 
 それと、誰が決めたか知りませんが、諸説ある中で世界の新三大夜景としてモナコ、香港と共に長崎が選定されたそうです。
 神戸や横浜と並び、歴史舞台にも出てくる港街長崎、機会あればぜひ訪れてみてください。
 
 ばってんT村でした。

クリスマスブーツ20152015/12/13

 もうすぐクリスマスですが、草津がクリスマスブーツ発祥の地ということ、ご存知でしたか?
 ちょうど一年前のブログで近商物産というクリスマスブーツを製作しているメーカさんを紹介したのを憶えていらっしゃるでしょうか。まちせんのすぐ近くにあります。

 生徒のMさんを以前近所で見かけた時、そこで仕事をした帰りです、ということを立ち話で聞いたことがあり、それですぐ近所にあることを知りました。

 50年前からクリスマスブーツを製作し始め、お菓子屋さんに卸すようになって全国に拡がるきっかけとなった、とのことです。

 この贈り物やお菓子をブーツに詰めるというのは近商物産さんのオリジナルアイデアであり、海外にはありません。そこで過去に輸出したこともありましたが海外では売れなかったらしいです。

 このクリスマスブーツのアイデア、贈り物やお祝いをするときに、包装や入れ物にこだわり外観も大事にする日本文化の影響もあってのものかと思います。

 そういえば、欧米ではもらったその場で贈り物の包装をバリバリッと破って中身を見て感謝、喜びを伝えることが礼儀ですよね。そういう点からも短命の包装にあまり手間をかけない、こだわらないのかもしれません。

 まちせん前の通りを隔てた向こう側に写真のような大きなブーツが鎮座しています。これ、今年からお目見えしました。
 クリスマス気分を盛り上げるのに一役かっているかな?皆さんも一度近くで見てみてください。
ばってんT村でした。
★コメント・トラックバックは内容確認後公開しております
★オリーブホームページはこちらからどうぞ!