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AIに訊いてみた2026/03/14

最近、と言っても去年のSNSで目についた言葉に関する記事でこのようなものがありました。

 あるインフルエンサーが生まれたばかりの妹を抱いた写真を公開、それを某テレビ局が「安らかに眠る妹○○ちゃん」という記事で配信したところ「安らかに眠る」という表現は亡くなった人に使うのではないか、という批判が多く寄せられたそうです。

 そこで国語辞典編集者のある男性が国会図書館の資料で過去の使用例を調べたところ、6~7割が生きている人が「安らかに眠る」の意味で使われており、決して使い方が間違っているわけではない、世代と共に語感が変化しているのではないか、というコメントをされたとのこと。

 もうひとつ、似たような事例で「無言の帰宅」で炎上。
SNS上の「行方不明だった夫が無言の帰宅となりました」という報告に対して、「命があってよかったです」「今は色々聞かないであげて下さい」などというコメントがあったそうです。

 さすがにこれは亡くなった人のことを言うわけで報告者は意味を知って発信したわけですが、それに対するコメントに対して
「慣用句の意味を知らないのか」とか言葉マウントを取る人もいたらしい。
二つとも婉曲表現が多い日本語らしい事例だと思いました。

 さて、ここから私の体験談です。AIの回答を転記しましたので今回は長文のブログになっています。

 デイサービスで脳トレのレクレーションをやることがあり、一番簡単でよくやるのが「しりとり」です。
やっていて最近気づいたのですが「り」から始まる単語が少ないな、ということ。
リンゴ、リスくらいであとはすぐに思い浮かばないのです。

そこでAIのChatGPTに訊いてみました。
●は私のAIへの質問、AIの回答部分は----で囲っています。

●り からはじまる単語は? 

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「り」からはじまる単語をいくつか挙げますね。

一般的なことば

りんご
りす
りぼん
りゆう(理由)
りょうり(料理)
りょこう(旅行)
りれき(履歴)
りそう(理想)
りかい(理解)

カタカナ語
リズム
リーダー
リモコン
リスク
リラックス

ほかにも、しりとり用ですか?テーマがあれば教えてください 😊
-----------------------------------------------------------
  
●しりとり用です

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しりとり用ですね 😊
「り」から始まって、最後が「ん」じゃない言葉を出しますね。

りす
りぼん
りか
りゆう
りょうり
りょこう
りそう
りせい
りく
りんかく
リズム
リレー
リフト
リング

ちょっと強めの手もいきます👇

りゅうせい
りゃくご
りろん
りんり

文字数しばり(3文字だけ など)ある?それとも勝ちにいく用?😎
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しりとり用と言ったのに末尾に「ん」が入った単語もあるで・・・と一人ツッコミ。

 並び替え問題も時々出します。出す前に自分でも考えますが、けっこう難しいのです。
これこそ、A1が得意とするところだろう、とこれもChatGPTに訊いてみました。

●い か い た び は な 7文字をすべて1回ずつ使って並び替えてできる単語は何? 
複合語でもよい

------------------------------------------------------
答えは 「はなびたいかい(花火大会)」 です。

使っている文字

い ×2
か ×1
た ×1
び ×1
は ×1
な ×1

7文字すべてを1回ずつ使っています。
複合語OKとの条件にもぴったりですね 🎆
-----------------------------------------------------

やるじゃないか、さすが、AIだ。別の問題を質問してみました。

●ち が み か も この5文字を1回ずつすべて使って並び替えてできる単語は何?

-------------------------------------------------------
結論から言うと、

「ち・が・み・か・も」を5文字すべて1回ずつ使ってできる、自然な日本語の単語(名詞・複合語)は存在しません。

理由としては:
**「が」**を独立した1文字として必ず使う必要がある

ち/み/か/もと結びついて、語頭や語中に自然に「が」が入る既存語がない
擬音語・方言・固有名詞まで含めても一般的に認められる語が見当たらない

なお、前の回答に出てきそうな

もみがち
かみもち

などは

濁点を後付けしていたり
文字を使い切っていなかったりするため、今回の条件(5文字すべてをそのまま1回ずつ使用)では不成立です。

👉 つまりこの問題の正解は
「該当する単語はない」
というタイプの文字並び替え問題になります。

もし
造語OK
濁点を自由に付け替えてOK
助詞「が」として使ってOK

など条件を変えたバージョンもやりたければ、そこからは作れますよ。
----------------------------------------------------------------

という回答でした。

●複合語でもよい

-----------------------------------------------------------------
結論は変わりません。

**「ち・が・み・か・も」**の5文字を
すべて1回ずつ使うという条件では、
👉 実在して一般的に通じる日本語の単語は、複合語を含めても存在しません。

理由を簡潔にまとめると:
**「が」**を語中に含む必要がある
ち/み/か/もと結びついて自然な複合語を作れない

助詞「が」を含む形(例:〇〇が〇〇)は
→ それは文であって単語(複合語)ではない

したがってこの問題は
✅ 「該当語なし」が正解
となるタイプの並び替え問題です。

もし
造語OK
方言・人名・地名OK
助詞を含むフレーズOK

などに広げるなら、遊びとしてはいくつか作れます。
条件をどう広げるか、決めたらそこから一緒に考えましょう。
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君の辞書にこの単語はないのか、と一人ツッコミ。さらにヒントとして

●複合語の名詞です

---------------------------------------------------------------------
あります。

答えは 「かもがみち(鴨川道)」 です。
使っている文字


すべて1回ずつ使用しています。

鴨川道は、鴨川沿いの道を指す
👉 複合語の名詞(地名・通称) として成立します。

なので今回の条件
並び替え
5文字すべて1回
複合語の名詞

をすべて満たしています。
-----------------------------------------------------------------

惜しい、もう一息なのに。かもがみち(鴨川道)なんて、京都にあるか?と一人ツッコミ。

●ヒントはお正月

-------------------------------------------------------------------
なるほど、そのヒントで確定ですね。

答え:かがみもち(鏡餅)

使っている文字


5文字すべてを1回ずつ使用しています。

鏡餅はお正月に飾るものなので、ヒント「お正月」にもぴったりの
👉 複合語の名詞 です 🎍

きれいにハマる良問ですね。
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やっと出てきた。答を知っていたのでヒントを出せたのですが、全く知らずに質問したら回答得られなかったことになります。

続けて質問しました。

●い も か ほ ん て う 7文字をすべて1回ずつ使って並び替えてできる単語は何? 複合語でもよい

---------------------------------------------------------------------
この7文字
**「い・も・か・ほ・ん・て・う」**を
すべて1回ずつ使った複合語の名詞は、
条件がかなり厳しくて、現時点では 一意に定まる有名語が見当たりません。

ただ、さきほどの問題(→「かがみもち」)の流れを見ると、
👉 **何かテーマ性のある語(季節・行事・分野など)**が隠れていそうですね。

ここまで来たら一問一答で潰すより、
ヒントを1つもらえると一気に絞れます。

たとえば

季節・行事(正月/祭り/学校 など)

分野(法律/食べ物/地名 など)

漢字にすると何系か

どれか1つだけで大丈夫です。
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先にヒントを要求してきた。わからない時はヒントをもらえ、と学習したようです。

●学校行事です

---------------------------------------------------------------------
ヒントありがとうございます。
それで確定です。

答え:かていほうもん(家庭訪問)

使っている文字

👉 7文字すべてを1回ずつ使用
👉 学校行事
👉 複合語の名詞

ぴったり一致しますね。
とてもきれいな並び替え問題です。
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別の問題を出してみました。
● と〇い こ〇し 〇に共通のひらがな1文字を入れて単語にせよ

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入るひらがなは 「う」 です。

と〇い → とうい(遠い)

こ〇し → こうし(講師・格子 など)

〇に → うに(雲丹)

同じ「う」を入れて、すべてちゃんとした日本語の単語になります。

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質問の書き方がまずかったようです。〇に の部分も問題の一部と誤解されました。
問い直しました。

● と〇い こ〇し この2つの単語の〇の中に共通のひらがな1文字を入れて単語にせよ

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入る共通のひらがなは 「く」 です。

と〇い → とくい(得意)

こ〇し → こくし(国史)

同じ 「く」 を入れて、どちらもきちんとした日本語の単語になります。
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惜しい、間違いではないけど想定していた答えと違うんだな。

●どちらも物にしてください

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入る共通のひらがなは 「け」 です。

と〇い → とけい(時計)

こ〇し → こけし(こけし)

どちらも
👉 目に見えて触れる「物」
👉 同じひらがな1文字を入れる

という条件をきれいに満たしています ⏰🪆
とても良い問題ですね。
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やっと正解が出ました。
結論、文字関連のクイズに関してはまだ人間がAIに勝っているようです。
上記のような質問があまりされなくて学習がまだ足りないのかもしれませんね。

ちなみに今年の大学入学共通試験をChatGPTに解かせたところ、
満点だったのは「公共、政治・経済」「数学Ⅰ、数学A」「数学Ⅱ、数学B、数学C」「化学」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「情報Ⅰ」の9科目。
最低点は国語。得点率90%だった。
とのこと。
やはり理系科目に比べて国語は難しいのかも。

それにしても、ChatGPTは対話型AIなのでチャットでのやりとりはなかなかおもしろいものです。しりとりの相手もしてくれますよ。

大阪で見た世界、万博2025/10/16

 オリーブ通信8月号で大阪万博の記事を投稿しましたが、その後訪問を重ね延べ22回行きました。外国の異文化への好奇心から、万博には何度訪れても飽きることがありませんでした。
 特に印象深かったものを紹介したいと思います。まず、日本にゆかりのある国から。

 イタリアパビリオンにはバチカンやナポリの博物館から持ってきた本物の絵画や彫刻が展示されていました。
 その展示エリアの入口すぐに東洋系男性の小さな肖像画が飾ってあったのですが、日本語の説明文がないので「この人誰?」となりました。
 肖像画そばのプレートに、ITO MANCIOと書かれていたので、天正遣欧少年使節の一人、伊東マンショ(クリスチャンネーム)ということがわかりました。

         伊東マンショの肖像画   

 1582年(天正10年)、九州のキリシタン大名の名代として、伊東マンショら4人の少年を中心とした天正遣欧少年使節は長崎を出航したのち、中国、インド、ポルトガル、スペインを経てイタリアへ。
各地で歓迎を受け、1590年に4人全員が帰国したという歴史があります。

 この天正遣欧少年使節、滋賀も関係していたかもしれないのです。
当時、イエズス会は日本人司祭・修道士の育成のための学校「セミナリヨ(苗床という意味)」をいくつか建設しました。
 キリシタンの多い長崎、大分以外に、キリスト教を保護していた織田信長のお膝元の安土にも許可をもらい建てたのです。跡地は今も安土城跡の近くに残っています。

 実は天正遣欧少年使節の一人は優秀だったこの安土のセミナリヨから出るはずだったのですが、長崎からの船の出航に間に合わずかなわなかった、というエピソードがあるのです。

 2つ目はマルタ共和国のパビリオンです。
マルタ共和国は地中海に浮かぶ小さな島国で面積は琵琶湖の半分ほど。地中海の宝石と呼ばれています。
 他のヨーロッパ諸国と比べ、あまり聞き馴染みのない国かもしれませんね。

         地中海の島国、マルタ共和国  

 実はこのマルタも日本とゆかりのある国なのです。
日本との関係は深く、江戸末期、遣欧使節団(福沢諭吉も乗船)が当時イギリス領だったマルタに寄港しそこで大歓待を受けました。
 そのお礼として武士の甲冑をプレゼントしたのですが、パビリオンにはその甲冑が160年ぶりに帰国し展示されていたのです。
さすがに傷みがひどく、展示前1年半かけて大修復が京都美術品修復所で行われたそうです。
         展示されていた甲冑

 また、第一次世界大戦中、日本海軍は日英同盟に基づき参戦。英国領のマルタを母港としていました。
 最近だとクロマグロの日本への輸出量一位の国。マルタ語の他、英語も公用語なので、語学留学先としても人気が高い国なのです。

 昔、仕事の出張でマルタに滞在していた時、街中にやたらと日本人や中華系の若者が多いな、と思っていたのですが後から知ると留学生だったのですね。

3つめはトルコ。
 トルコが親日国であることは知られているところです。
これは1890年のエルトゥールル号遭難事件がきっかけとなっています。
トルコパビリオン内には小さな説明プレートがありましたが、目立たず目にした訪問者は少なかったと思います。

       手にしているのはトルコアイス、背景がトルコパビリオン

 1890年にトルコの特使団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」が、和歌山県串本町沖で台風により沈没しました。
 多くの死者を出しましたが、日本人の必死の救援活動により69名の乗組員が救助されてトルコに送り届けられました。
トルコ国民はこのときの日本の対応に感謝し友好関係が築かれていったのです。
 さらに1904年の日露戦争でトルコの脅威ともなっていたロシアに日本が勝ったことが親日感情をさらに高めることになりました。

4つめはポルトガル。
 ご存じのように鉄砲伝来を始め、16世紀からポルトガルと日本とはキリスト教布教や貿易で関係の深い国です。
 パビリオン内では日本語となったポルトガル語が映像で紹介されていました。
たくさんあるものです。
パン、カステラ、天ぷら、たばこ、ビスケット、コップ、ボタン、カッパ、ブランコなど。

        ポルトガルパビリオン

 ポルトガル語の「obrigado」(ありがとう)は日本語の「ありがとう」に発音が似ていて真っ先に覚えるポルトガル語ではないでしょうか。
(というか、私これしか覚えていないですが・・・)

 サウジアラビアパビリオンでは日本の習字とよく似た、アラビア書道で書かれたアラビア文字が展示されていました。
 毛筆ではなく、葦や竹でできた筆なのでどちらかというとペン習字ですね。
いろんな太さのペンがそばにありました。実際に書いているところを見てみたかったです。

         さまざまなサイズのペン、マジックまであった

 次に万博で初めて目にしたり聴いた楽器を。
スロバキアのFujara(フヤラ)という長さ2m近い縦笛。元々、羊飼いの笛だったとのこと。尺八っぽい音に聴こえました。

          フラヤ、初めて見た、聴いた

 スイスのアルプホルン。現物を生で見たり、聴いたりするのは初めてでした。
これも全長が長い楽器で持ち運び時には三分割して、演奏前に組み立てるのです。



 ベトナムのクロンプットという、寝かせて並んだ竹筒の前で手をたたいて空気を送り音を出す楽器、もうひとつ、トルンという、竹筒をハシゴのように縦に並べた竹琴。
手をたたいて送り出した空気で音を出すなど驚きです。

      左端のハジゴ状がトルン、中央の女性の前にあるのがクロンプット

 現地へ行かないと観られない祭事を観ることができるも万博の魅力のひとつです。
その一つ、ベルギーの「オメガングパレード」と言われるものがおもしろかった。

「オメガングパレード」初耳でした。調べてみると
 オメガングとは、ベルギーのブリュッセルで毎年夏に開催される伝統的な時代祭。
古いフラマン語で「輪になって歩く」という意味で、楽隊や宮廷貴族、騎士、ギルド職人などに扮して中世の行列を再現します。
 旗手たちが旗を掲げながら登場し、騎士の行進や、竹馬戦、旗振り隊によるパフォーマンスなど、多彩な演目が披露されます。
最後にバンシュの「ジル」(道化師)が登場し、祭りを盛り上げます。
とありました。

パビリオン前で、そのパレードのミニ版が披露されました。
長い竹馬に乗って戦ったり、大旗を振ったり投げ上げたりのパフォーマンスは見応えがありました。

          これから竹馬戦

         アクロバティックな旗投げ

 日本開催の万博ですから、もちろん日本文化の発信もたくさんされていました。
その中で興味深かったのは「目隠し着付け」でした。

         目隠しして着付け中
 
 これはもともと、戦国時代の武士の妻が非常時に暗闇でも着付けることができるようにできた技、と説明がありました。
10分とかからず見事に装われていて感心しました。

 音楽と舞踊(ダンス)はやはり万国共通のエンタメです。可能な限り各国の音楽や舞踊イベントを見て回りました。
理屈抜きで楽しく、まさしく異国気分に浸れる時間と空間なのです。

タイ、マレーシア、カンボジア、ベトナム、フィリピン、インド、モンゴル、パキスタン、
ハンガリー、フランス、スペイン、スイス、チェコ、スロバキア、コンゴ、モザンビーク、ルワンダ、
サウジアラビア、UAE、アメリカ、ドイツ
などを観て聴いてきました。

         観客もノリノリのマレーシアの踊り

         インドのダンサーの皆さん、本番前にちょっとオジャマ



         陽気でフレンドリーだったモザンビークのシンガー兼ダンサー

10/13で万博は閉幕しましたが、見逃したものも多々ありもっと早くから行き始めればよかったなと、名残惜しい気持ちでいっぱいです。
ばってんT村でした。

日本語脳トレ2025/09/05

 オリーブ通信8月号の中川先生のエッセイに、L空間が取り上げられていました。
私も最初にこのアナウンスを聞いたとき、「えるくうかん」とは何?となりました。

 口語で初めて聞くので該当する文字がパッと頭の中に浮かびません。
アナウンスの内容から「くうかん」は「空間」と想像がつきますが、「える」に該当する文字はアルファベットのLしか思いつきません。

 電車と点字ブロックの間のどこにL字に相当する所があるのかわかりませんでした。
しかし最近、ホームに貼ってあった写真でやっと理解しました。



こんな、わかりにくい造語を使わなくても普通に言えばいいのに、と思いました。
現に、日本語に続く英語のアナウンスでは「L空間」なんて言葉は出てきません。

 話変わって私ごとですが、高齢者のデイサービスのスタッフとしてパートで働いています。
介護業務以外にレクレーションもしなければならず、その一環に脳トレも含まれています。

 決まったメニューがあるわけではないので自分で考えることになります。
で、主にやっているのは日本語を使った脳トレです。今はネット検索でさまざま見つけられますので題材には事欠かきません。
いくつか紹介したいと思います。

 一番簡単なのはやはり、しりとりです。ただし条件をつけます。
例えば、食べ物限定というように。

 やってみるとわかるのですが、「り」から始まる食べ物は非常に少ないことがわかります。
リンゴ、リンゴあめ、程度で止まってしまいます。
リゾット、リーフパイなど外来語は高齢者からはまず出ませんね。

 「リス」 と言った人がいて、「○○さんはリスを食べるんですか?」と突っ込んだり。
最近やり始めたのが3文字限定、これ意外と頭を使います。

 ひらがなクロスワードは単純ですが、想像力が必要です。
縦横に2単語を中央でクロスさせて書き、中央〇に入る共通のひらがなを当てるもの。
例えば
縦 こ〇し 横 と〇い では  〇は 「け」 

 次によくやるのが穴埋め問題。ただし、〇の中には同一ひらがなが入る、という条件。
例えば ○○し  答えは「か」でかかし

○○せん を出題した時は、えびせん!と即答した人に「えびせんおいしいけど、違います。同じひらがなが入るんですよ」と念押し。
答えは みみせん。

〇〇ず む○○び き〇〇き 〇なば〇  これら、ちょっと難しい類でしょうか。

超難問として出したのが か〇〇〇き
皆さんも考えてみてください。

語順の並び替え問題もよくやります。これはノーヒントだと意外と難しい。
4文字までだとまだ簡単。
きこやた → たこやき
むしごけ → けしごむ

5文字以上になると難易度が上がります。
ろえがもこ →  ころもがえ

ノーヒント、考えてみてください。   
ちがみかも
なさくゆがな

あ行、か行の10文字(あいうえお かきくけこ)だけで単語を作る。
30個以上あります。

あい こい いか けいこ きかい など2文字、3文字のものはけっこう思いつきます。
では、4文字のものを考えてみてください。3つはあります。

落語の「田楽喰い」という話にヒントを得たのが「ん」の数競争。

 豆腐などに味噌を付けて串焼きにしたものが田楽ですが、皆で酒を飲もうと大勢集まった酒好きの男達、リーダー格の男が肴に大量の田楽を用意した。
田楽をそのまま食べるのもおもしろくないということで男は趣向を凝らす。
「田楽ちゅうもんは、味噌を付ける、とか何とか言うてな、あんまり験がええもんやないさかい、ひとつ運がつくように『ん廻し』をやろう」

「ん」の入った言葉を言ったら、「ん」一文字ごとに田楽を一本取って食べられる、というもの。
「れんこん」や「にんじん」だったら二本取れる。

という話。
 
2チームに分かれて、交互に「ん」が入った単語を一つずつ言ってもらう。
ある程度出揃ったら、「ん」の数を集計して、多かった方が勝ち、というゲーム。

では、一単語に「ん」が3文字入ったものを考えてみてください。

 これら問題を準備する際に、自分でも考えて答えを用意しておくのですが、自分自身の脳トレにもなっています。
まあ、私ももう高齢者ですから。

落語の中の言葉遊び2024/09/18

 以前のブログで日本語は言葉遊びが豊富な言語ではないかという内容を書きました。
私、落語を聴きに(観に)行ったりするのですが、落語の中にもことば遊びが出てくるものがあります。
 一番多いのは同音異義語を使ったものではないでしょうか。

噺家さんは本題の落語の前に「枕話」と言って客を引き付ける簡単な小話やおもしろい体験談などを喋ります。
以前聞いて、印象に残ったのはこんな内容でした。

 お日さんとお月さんと雷さんがいっしょに旅に出ました。
宿に泊まり、翌朝、雷さんが目を覚ますと、お日さんとお月さんの姿が見えません。

 宿の女将にどこにいるのかと聞くと
「お日さんとお月さんは朝早くにおたちになりましたよ」との返事。
雷さん
「そうか、やはり月日がたつのは早いものだな」

そして宿の女将が「雷さまはいつたたれますか?」と聞くと
雷さん
「そうだな、夕だちにでもするか」

以上

言わずもがな、旅立つ、月日が経つ、夕立ちの三つをかけたものですね。

言葉遊びをネタにした落語の中から一、二例挙げましょう。

 「田楽喰い」という演目があります。
豆腐などに味噌を付けて串焼きにしたものを田楽といいますが、皆で酒を飲もうと大勢集まった酒好きの男達、リーダー格の男が肴に大量の田楽を用意した。

 田楽をそのまま食べるのもおもしろくないということで男は趣向を凝らす。
「田楽ちゅうもんは、味噌を付ける、とか何とか言うてな、あんまり験がええもんやないさかい、ひとつ運がつくように『ん廻し』をやろう」

「ん」の入った言葉を言ったら、一文字ごとに田楽を一本取って食べられる、というもの。
「れんこん」や「にんじん」だったら二本取れる。

皆、「ん」がたくさん入ることばを考えるが、思いつかない者は「きゅうりん」とか「なすびん」とか無理やり「ん」を足すが、当然却下。
食べ物だけでなく何でもいい、と言うとさまざま出てくる。

「てんてん天満の天神さん」と六本もらおか。

「本山坊(ぼん)さん看板がん」で七本もらおか。
それ何のこっちゃ?
「本山の坊さんが看板にがんと頭をぶつよったんやな」

んの文字数をかせぐため、徐々に長文になってエスカレートしていく、
という筋書きです。

 もうひとつ、「二人癖」という演目。
「呑める(もちろんこの場合は酒)」が口癖の男と「つまらん」が口癖の辰の二人が、お互いその口癖を言ったら一円の罰金を取ろう、というもの。
相手になんとか口癖を言わせようと考える。

「辰っつぁん、田舎の親類から大根を百本もろた、とても食いきれへんさかい漬けもんに漬けよぉと思う。家じゅ~探したら二斗樽が一つだけ出て来た。この二斗樽一つに百本の大根、詰まろぉかな?」
「入りきらん」
「無理に押し込んだら?」
「底が抜ける」
と辰は簡単には引っかからない。

「出直せ、出直せ。お前の相手してられへんねん今日は……。かかあ、おい、早いこと羽織出してぇな!」
「辰っつぁん、羽織り着て、どこ行くねや?」
「いや、兄貴とこ家増築してたやろ、それが「『出来上がった、新築祝いや』いぅて、呼ばれてんねやがな」
「兄貴とこ新築祝い! 一杯呑めるな」
と男は見事にひっかかり、1円取られてしまう。

 くやしくて仕返しがしたい男は物知りの甚平はんに相談に行く。
辰が将棋好きなことを聞いた甚平はんは男に絶対に詰めないインチキの詰め将棋を教える。
 詰め将棋とは、王将の詰め手を研究する将棋。与えられた譜面に基づき、一定の持ち駒を使うなどして、連続して王手をかけて詰めるもの。

 男は教えてもらった通り、自宅の縁台で将棋盤をにらみ悩んでいるふりをする。
そこへ風呂入りに行こか、と誘いに来た辰が悩んでいる男を見て「ちょっとそれ、わしにやらせてみい」と考え始める。

男は「でや、詰まるかな、詰まるかな?」としつこく辰に聞く。
「うるさいなぁこいつ、もぉ。こぉこっちから行っても……、おんなじことか……、こら間違ごぉたかな」

「でや、詰まるかな?」
思わず辰は「こら、詰まらん。」とついにひかっかってしまう。

「あッ、ほなお前、あれを言わすために、こんなことやってたんか? えらい男やなぁ、こんなわけの分からん詰め将棋考えさしやがって。やぁよぉでけたぁった。感心したさかいな、倍の二円やるわ。」

「ありがたい、一杯呑めるわ。」と思わず男が言う。
「はい、一円、これであいこや」と辰。
というオチ。

「つまらない」の語源は「つまる」で、詰め将棋の場合の「詰む」とは違うのですが、そこは落語の中でも、甚平はんが
「だたいたい将棋では、『詰まる』とか『詰まらん』とかは言わんもんやが、そこは口癖じゃ、こっちが『詰まるかな?』と持っていったら『詰まらん』と、たぶん言ぅと思う」というくだりがある。

漫才やコントと違い、一人の噺だけで演ずる落語、なかなかおもしろいのです。

身近なところでも聴ける落語

ばってんT村でした。

日本文化を垣間見る2024/08/17

 年齢を重ねてきたためか、日本の伝統文化に徐々に興味を持つようになってきました。
うってつけに関西は滋賀、京都、奈良と古都があった地、見どころには事欠きません。

最近、3か所行ってきたところを紹介したいと思います。

 今年の5月に祇園花街芸術資料館という施設がオープンし、さっそく観に行ってきました。
花見小路通りにあり、歌舞練場と隣り合わせになっています。
芸妓さん、舞妓さんと花街の文化をわかりやすく紹介している資料館です。

 資料館の入口

 着物や帯、かんざし、扇、化粧道具などが陳列されていて、歌舞練場の舞台や花道も見学コースになっています。


 おこぼの底はくり抜いてあり、中に鈴がつけられている
  
別料金で芸妓さんや舞妓さんの京舞を観ることや記念撮影もできます。

 芸妓さん、舞妓さんといえば縁遠い存在ですよね。実はもう20年以上前になりますが、サラリーマン時代に一度だけ祇園のお茶屋さんでお座敷遊びをしたことがあります。
もちろん自力でいけるはずはなく、まぁ、俗にいう会社間の接待ですね。

 お座敷には芸妓さんと舞妓さんの2人と三味線を弾く年配の女性、料理屋から料理やお酒が運ばれてきます。
歓談したり、踊りを鑑賞したり、拳と言われる体を使ったじゃんけん遊びをしたり、扇子飛ばしをしたりと。
当時はこんなことに全く興味なく、なにがおもしろいのかわかりませんでした。

 一般的には「一見さんお断り」ですが、今では気軽にお座敷遊び体験ができるお茶屋さんもあり、男女問わず外国人観光客も訪れています。
もっとも料金は「お気軽」ではないようですが・・・

 話変わってお茶と言えば宇治ですが、6月に京阪宇治駅近くにある「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」というところに行ってきました。
 お茶にまつわる資料館になっていて、体験プログラムもいくつか用意されています。
この中から今回は聞き茶を体験してきました。お茶の種類や産地を飲み比べて当てる、というゲームです。

 体験室



 聞き茶の歴史は古く、室町時代には賭け事として盛り上がっていました。
正式名称はちゃかぶき(茶歌舞伎あるいは茶香服と書く)と言うそうです。
ここらへんはインストラクターの方が歴史を説明してくれました。

 体験では碾茶(てんちゃ、抹茶になる前の茶葉)、煎茶、玉露の3種類を当てるというものでした。
最初に3種類が分かるように表示され同時に出てくる、これらを試飲して味の差を憶えておく。それが終わったら、次は1種類づつ名前が伏せられて出てきて、種類を当てる(用紙に書く)、という手順です。

 最初に3種類の試飲、味を憶える
 見た目はみな同じ

 簡単に識別できるだろうと高を括っていたのですが、これが難しかった。
実は、3種類とも同じ湯温90度で淹れてあるので渋みや苦みが3種とも一様に出てしまって違いがわかりにくい。
 お茶は高温で淹れるほど、カテキンやカフェインが多く抽出され渋み、苦みが強くなるのです。

 インストラクター曰く「それぞれの茶葉の適温で淹れると味の特徴が出て簡単すぎるので、わざと同じ条件で淹れている」とのこと。
これは正式な茶歌舞伎でもそうらしいです。

 なんとか3種類とも当てることができました。3つとも正解は参加者6人中2人だけだったのでマァマァかなと自画自賛。

 ちなみに日本五大銘茶と言われるのは、朝宮(滋賀)、宇治(京都)、川根(静岡)、本山(静岡)、狭山(埼玉)です。
案外知られていないのですが、滋賀は銘茶の産地なのです。

3つ目はさらに話変わって、8月にあべのハルカス美術館に広重の浮世絵版画展を観に行ってきました。

 葛飾北斎とともに並び称される浮世絵師の歌川広重。東海道五十三次のシリーズ物で大ブレークしました。
滋賀にゆかりの近江八景や名所江戸百景、京都や大阪も描いています。

 撮影可の展示物

 木曽海道六十九次の1枚

 200点以上ある展示品の大半は、ジョルジュ・レスコヴィッチというパリ在住のポーランド人コレクターの所蔵品です。
江戸時代、大量に摺られた浮世絵はいわば娯楽雑誌のような消耗品で、用済み後は廃棄されたり他の用途に再利用されていました。
陶磁器などの輸出品の緩衝材や包装紙に使われたりして、その絵を観たヨーロッパ人がすばらしさに気づいた、と言われています。

 お土産に買ったトートバッグ 
 名所江戸百景の「浅草田甫 酉の町詣で」
 夕刻の吉原、妓楼の控え部屋から浅草鷲神社の酉の市に詣でる人々を眺める猫

 実は北斎や広重の木版画の浮世絵は、我々でも手に入れることができるのです。
木版画の制作技術を職人さんたちが継承して制作、販売しているアダチ版画研究所という公益財団法人が東京にあるのですが、原画を忠実に再現した復刻版をオンラインでも買うことができます。

 あべのハルカス美術館のスーベニアショップでも販売されていましたが、色鮮やか。
今残っている江戸時代に摺られた絵は当然、程度の差はあれど退色してしまっていますが、摺られた当初はこのように色鮮やかだったのだろうな、と思いました。

前期、後期で展示は入れ替えられますが、近江八景が観られる後期も行ってみる予定です。
ばってんT村でした。

あいまいな日本語2024/07/05

 最近、と言っても去年のことですが大いに笑った内容で、今も記憶に残っているものがあります。以下、X(旧Twiter)から原文をそのまま抜粋します。

#イオンシネマ岡崎 にて
2/17(金)~2/22(水)
炊いた肉
レイトショーは最・大・スクリーンをご用意しておりますよ!!

2/17、2/20-2/22【20:35】
2/18-19【20:10】

お待ちしております!


【お詫びと訂正】
こちらのツイートにて
映画「タイタニック」の事を「炊いた肉」と誤変換してしまいました。
お詫びして訂正いたします。当館では炊いたお肉はご用意しておりません。
タイタニックを上映しております。

以上、原文抜粋

 発信する前に確認すれば気づきそうなものですが、誰もがやりがちなパソコン上の誤変換です。もちろん笑いを取るための故意ではないでしょうが、日本語はけっこう言葉遊びができる言語ではないかと思います。

 ダジャレなどが最たる例で、格言やことわざをもじったもので最近面白かったのが
「行列を見たら並ぼうと思え」、
元の格言は容易に想像がつきますよね。

 これはずいぶん昔にさかのぼるのですが、嘉門達夫の替え歌メドレーという歌がありました。歌謡曲やコマーシャルソングのイントロ部分だけを替え歌で次々歌っていくというもので今でもYouTubeで見られます。

 たくさんある中でインパクトが強く、憶えているのが
「キャ~ラメルひろたら(拾たら)箱だけ~」
北島三郎のヒット曲「函館の女」のイントロ部分「は~るばる来たぜ 函館へ~」の替え歌なのですが、元歌を知っていないと笑えませんね。

 何々とかけて何々と説く。その心は、という「謎かけ」になると聞く方もちょっと想像力が必要になってきます。
 謎かけは書かれたものを読む機会より、落語やお笑い番組などで聴くことの方が多いので、頭の中で同音異義の単語を連想しなければなりません。

 謎かけの名人である某お笑いタレントが落語で聴いて最も印象的だったと言うのが以下です。耳で聴いたままを書くとこうなります。
「ちょうかん とかけて おぼうさん ととく。そのこころは けさ きて きょう よみます」

漢字まじりで書くと
「朝刊とかけてお坊さんととく。その心は、今朝来て(袈裟着て)今日(経)読みます」

こんなの創る人、天才的だと感心します。

さて、お笑いならよいのですが、時に日本語のあいまいさは誤解を招いたりします。
こんな本が発刊されたのを知って読んでみました。











 以前読んだ同じ著者(川添愛、言語学が専門の方)の「言語学バーリ・トゥード」というタイトルの本がおもしろかったのです。
 松任谷由実の「恋人がサンタクロース」を引き合いに「は/が」の違いの解説を興味深く読みました。(2022年の3月のブログで紹介しています)

 この「世にもあいまいなことばの秘密」では、漢字かな混じりの使い方、単語の区切り、句点の有無、漢字の読みの多様性などを題材に多くの文例を用いて解説されています。

いくつか抜粋すると
・変換ミスしそうな「おしょくじけん」 汚職事件とお食事券  
・人気(にんき、ひとけ)がない 意味が全く違ってきます。

・助動詞「れる、られる」
 部長が部下をのせて駐車スペースを見つけながら運転していたところ、部下から「部長、あそこに止められますか?」と言った。
すると部長は「私の運転技術を疑うのか?」と返された。
 部下は尊敬の意味で言ったのに、部長は「できるのか?」と可能の意味と解釈したための誤解。

上記などは実生活で遭遇しそうな場面です。

・「~ではありませんか?」にどう答える
 本書では「二十歳未満ではありませんか?」という例文が出てきます。
口頭であれば、実年齢を言ってわかってもらえますが、文書で「はい、いいえ」の2択になっている場合、大いに迷うと思います。

 英語だと否定疑問文だろうが、通常の疑問文と同じ回答をすればよい、と学校で習いました。Aren’t you a teacher?と聞かれて、先生ならYes、違っていたらNo、実にシンプルなのですが。

 実際、アンケートや健康診断の問診票で時々、このような否定疑問文を見かけます。
「これまでタバコを吸ったことはないですか?」と聞かれると迷ってしまいます。
混乱させないようできるだけ否定疑問文は使わない方がいいですね。

本書の内容とは外れますが、自分の体験から誤解を招きやすい表現として
・12時制か24時制か
 例えば、13時集合を午後3時と勘違いされてしまう。
プライベートだと、両方の表現を目にするので注意して読むしかないですね。
 ただ業務では、特に24時間稼働しているような職場だと24時制表現がルールになっているところもあります。

・日付けや曜日の相対的表現
 「明日」というような表現のことです。
すぐに読むとは限らないメールで「明日」という書き方をされると、読むのが翌日以降だったら間違う可能性があります。
ましてや「明後日」というような表現は実用文では書かない方が無難でしょう。
これは、日付を書くのが間違いを防ぐ一番の方法です。

 それとこれも時々やってしまいますが、日付と曜日を併記して、間違った曜日を書いてしまう。日付が正しい場合がほとんどですが、発信者に再確認しないといけないので手間です。

 来週の日曜日という表現も誤解を招きます。週の初めを月曜とするか、日曜とするかで解釈が違ってくるからです。

 これら日本語のあいまいさはけっして悪いものではない、日本語特有の美点もあるのだということを著者は最後に述べられています。

 さて、もう一冊読んだのが、阿川佐和子さんの「話す力」。
以前「聞く力」という著書を出されましたが、その続編とでも言えるでしょうか(前書きに、二匹目のドジョウではないですが、と書かれている)


 この中に「一人で入った飲食店で何を喋る」という章が阿川さんの実体験と共に書かれています。
若いころは1人で外食するのが苦手だった、そこでお店の中で目についたもの、メニューや料理について聞いたりしはじめたとのこと。

 私もけっこう一人で飲食店へ入ることがあります。今はスマホをいじっていれば一人でも手持無沙汰にはなりませんが、それでは味気ない。
せっかくなので、邪魔しない範囲でお店の人と話したりします。
お昼はピーク時を外して行けばお店の人もちょっと余裕が出てきて相手をしてくれます。

 料理の材料が分からないとき「赤いこれ、何ですか?」と聞くと「それビーツなんですよ」と返ってきて会話のきっかけになったり、壁に飾ってあるサインは誰なのか聞いたら「実は近所の出身なんですよ」と返ってきたり、と。

描かれている数々のエピソードが面白い一冊です。

 最後に、つい最近、印象に残ったのがネット記事で見た「英国にお帰りなさい」という言葉。
これは天皇、皇后が6月の英国訪問時、チャールズ国王夫妻主催の晩さん会で国王が日本語で発したスピーチです。

 「お帰りなさい」と語頭に「お」を付けると迎える時、送る時どちらでも使えますが意味は正反対、「英国にお帰りなさい」だけを単独で読むと一瞬どちらかわかりません。

 前後の文脈、内容を読めばもちろんこの場合は歓迎の意味だとわかるのですが、こんなことからも日本語のあいまいさというか多様性が見られる実例でした。

 ちなみに、いつも読んでいる某新聞には 

チャールズ国王は「英国に『お帰りなさい』」とスピーチを切り出し・・・ 

とこの部分が『』付きで書かれていました。
多分このあいまいさが分かっていて、できるだけわかりやすいよう記者が『』を付けたのかな、と思わせるものでした。
ばってんT村でした。

イタリアはおいしい2024/05/27

  ご存じ(かな?)、大ヒットしたコミック「テルマエ・ロマエ」(古代ローマ時代の浴場設計技師が現代日本にタイムスリップし日本の風呂文化に接する姿を描いたマンガ)
の作者であるヤマザキマリさん。

 肩書は漫画家、随筆家、画家となっていますが、イタリア人と結婚され今はイタリア在住です。これまでにエジプト、シリア、ポルトガル、アメリカを経て現在はイタリアと日本を拠点を置かれています。

 ヤマザキマリさんの最新のエッセイ本が出たので読んでみました。5年ほど前に「パスタぎらい」という食に関するエッセイを出されましたが、この「貧乏ピッツァ」も同じく世界各国の食に関するエッセイで興味を引く内容、たいへんおもしろい。



 まず冒頭で、フィレンツェでの貧乏留学生時代に死ぬほど食べたパスタやピザを今はもう食べたいとはあまり思わない、トラウマでしょうかと書いています。

 本書の「素晴らしき日本の食文化」という章の、エピソードを一つ、二つ紹介します。
イタリアの夫の実家で「日本の食事をしてみたい」という姑のために素麺をゆでた時の話。
日本料理のスキルもなく、とりあえず日本から持ってきた素麺を使った。

 茹でている素麺を見て姑が「日本にもカペッリーニがあるのね」と言った。
カペッリーニとは細いパスタのこと。髪の毛を意味する「capelli(カペッリ)」が名前の由来。
ゆでた素麺をザルに入れて水で冷やすと、再び姑が「だめよ、パスタを水で洗ったりしちゃ!」
と。
 できた素麺をテーブル上に盛り、「見てください、素麺はこうやって食べるんですよ」と
箸ですくった麺をつゆにつけてズズズと啜り上げて見せた。

 それを見た家族全員、予想通り表情が固まった。
「そんな食べ方はできない」と姑ら家族はフォークに巻き付けた素麺をつゆにつけて食べるのであった。
食べるや「味がしない。茹でるときに塩を入れ忘れているよ」と指摘される。

 そこで日本の料理方法や素材そのものを味わう、というような説明をした。すると舅が
「さすが。日本では味覚にも禅のスピリットを稼働させているわけだ」と深く感心するのです。
しかし、素麺は不評で「日本の麺には味がない」と結論づけられてしまった。
という内容。

もう一つは
二十年ほど前、イタリアの親戚と友人で構成される十一人のオバちゃんグループを引率して日本旅行をしたとき、彼女たちが一番興奮したのは、いわば食の博覧会場であるかのようなデパ地下の食品売り場だった。
 帰国後もデパ地下の思い出話で盛り上がり、名所巡りよりまたデパ地下へ行ってみたい、と好評だったのだ。

 もちろん、イタリア料理の話も出てきます。
本書内のこのイラストは生ハムメロンですが、イタリアはメロンの消費量が世界の十指に入るほど多いらしい。


それもデザートではなく、ハムなどの加工肉といっしょに食材として食べるのです。

 カットしたメロンの上に生ハムをのせた生ハムメロンは前菜として食されます。
日本ではメロンは高級デザートというイメージで普段食べるものではありませんが、イタリアではスーパーで一玉3ユーロ程度で売ってあるとのこと。

 過去に出張やプライベートで何度かイタリアへ行ったことがありますが、私もこのメロンの甘さと生ハムのしょっぱさの混じった味わいが大好きで、よく注文していました。

   フィレンツェのレストランにて。生ハムがメロンを覆いつくしている


 この生ハムメロン以外に私個人で思い出に残っているイタリアでの食体験がいくつかあります。

 初めてイタリアへ行ったのは30年ほど前、仕事の出張で単独行でした。
現地で予約してもらったミラノ郊外の小さな街に宿泊しましたが、ホテルは家族で経営している小さな宿で朝食、夕食がついていたのです。

 夕食時になると、ホテルの主人が部屋をノックしてきます。
ドアを開けると、「マンジャーレ」(食べるの意味)と言って右手指先を口に持っていく仕草で食事ができたことを知らせに来るのです。
 メニューみたいなものはなく、おまかせのその日の料理が出てくるというスタイルでした。
料理の内容はもう忘れましたが、この時、食べ物を口にもっていくジェスチャーは万国共通なんだな、と思いました。

 このホテルから仕事先の工場へ通ったのですが、お昼は工場内のカフェテリアで食べました。複数の飲み物が置いてある中にワインの小瓶があり、ワインを取っている人もいます。
「ワイン飲んでもいいんですか?」と同行の人に聞くと「仕事にさしつかえなければOKさ」という返事でした。
なんとおおらかな、と当時思ったものです。

 イタリアにはbar(バール)という軽食も取れるコーヒーショップがいたるところにあります。
バールはイタリア人の食習慣に根付いたカフェ文化と言えるもので、このためスターバックスのような外国のコーヒーチェーン店が進出する余地はこれまでありませんでした。
(その後、2018年にやっとイタリアへ初上陸したらしいですが)

 私も旅行中、バールへはよく立ち寄りました。もっぱらカウンターでエスプレッソを立ち飲みというパターン。
 エスプレッソ1杯がだいたい1ユーロ(100円ちょっと)ほどでしたが、同じ店で飲む場所によって料金が違うのです。カウンター立ち飲みが一番安く、次に店内のテーブル席、店の外のテラス席の順で高くなっていきます。

 ベネチアのサンマルコ広場にはフローリアンというヨーロッパ最古のカフェがあります。
ガイドブックに必ず載っているくらい超有名で私も一度行ってみました。

    サンマルコ広場

フローリアンでは数名で構成されるオーケストラが店先で生演奏をしているのです。
それをBGMに屋外席で広場を眺めながらコーヒーを飲む、という至福のひとときが味わえます。

   タダではない生演奏

 しかし、お勘定の時に現実に引き戻されることになります。
レシートを見て知るのですが、コーヒー代金の他に音楽チャージ代なるものが請求されていたのです。BGMはタダではなかった…
日本円で合計2,000円近くしたと思いますが、いい思い出です。

 ベネチアと並んで名だたる観光地のフィレンツェですが、観光地ゆえレストラン、特に夜は高いのでできるだけ切り詰めました。
 ホテルのフロントで「近くに安いレストランはないですか?」と臆面もなく聞くと「レオナルドと言う、セルフサービスのカフェテリアがあるよ」と言って場所を教えてくれたのです。

 行ってみると、店の入り口に数か国語で書かれたメニューが貼ってあります。もちろん日本語もありました。
店内で食べたいものをトレイに取って会計しテーブルに着きます。パスタがちょうど茹であがったところだったのでこれを選択。
写真で合計11ユーロ、当時のレートで1,200円くらいでしょうか。

  ブルスケッタ、サラダ、パスタ、ミネラルウォーター


 ナポリと言えば、ナポリピッツァが有名ですよね。
地図を頼りに超有名なピッツェリアへ行ってみたら、行った時期が夏のバカンスシーズンだったためか休暇中。
ガックリしながらも開いている他のレストランでピザを注文したのですが、それでも十分おいしかったです。

 日本に目を向けると、最近は日本のピザのレベルも高く、イタリアと比べても遜色ないと思うのです。前述したヤマザキマリさんのイタリア人夫も来日すると、「日本のピザはおいしい」と言って足しげくピッツェリアへ行く、と書いてあったので間違いないでしょう。

 2024年3月の一か月で訪日外国人数は300万人だったとのこと。日本の食文化の体験を目当てに来る観光客も多く、食べる楽しみは万国共通であることを感じます。
 逆に、円安と合わせ、諸外国の物価高騰で日本からの海外旅行は高嶺の花となってしまいました。昔が懐かしい~。
ばってんT村でした。

心の友2024/02/23

 2月3日のオリーブ新年会は盛り上がりましたね。
各国の紹介の中で、インドネシアチームは歌を歌われましたがこれが日本語でした。
今回はこれをブログネタに。

 あの曲は五輪真弓の「心の友」という1980年ごろの歌なのです。
1983年、日本での五輪真弓のコンサートでこの曲を聞いて感銘を受けたインドネシアのラジオ関係者が、アルバム(レコードの時代)を持ち帰りインドネシアのラジオで流しました。
 これが大ヒット、インドネシア中に普及し、第二の国歌といわれるほどになったのです。

 その後インドネシア語歌詞もできましたが、日本語で普及しているので世代を超えて多くの人が日本語で歌えるそうです。インドネシアは親日国でもあります。

サビの部分はこのような歌詞です。

愛はいつもララバイ
旅に疲れた時
ただ心の友と
私を呼んで

 以下、wipipediaから引用
評判を受けた1986年、五輪がジャカルタでコンサートを開催し、1987年には日本での知名度は低いままだったが、第38回NHK紅白歌合戦で歌唱している。

2004年スマトラ沖地震の被災者たちが口ずさみ、心の支えになったと言われる。

2005年には、スマトラ沖地震チャリティ・シングルとして、五輪とDELON(インドネシア語版) がデュエットし日本で発売された。

2014年、駐日インドネシア共和国大使館公邸にて開かれたTV番組「Kokoro No Tomo POP!」の記者発表会で五輪とCHEMISTRY川畑要がデュエットで披露した。同発表会には安倍昭恵総理大臣夫人が来賓として出席した。

2015年には、ジャカルタで行われた第7回ジャカルタ日本祭り閉幕式で、五輪とロックバンドJ-Rocks(インドネシア語版)と学生による日本語ミュージカル劇団「en塾」の共演で披露された。

2023年6月、天皇・皇后の即位後初となる国際親善訪問としてインドネシアに国賓訪問した際、6月19日の午後にボゴール宮殿で開かれたジョコ大統領夫妻主催の昼食会において、インドネシア伝統の弦楽器ササンドゥによる演奏が披露された。
 以上引用でした。

 YouTubeで検索すれば、聞くことができます。口ずさみやすいメロディーで、いい歌詞です。
五輪真弓と言えば「恋人よ」がよく知られていますが、抜群の歌唱力ですよね。

 話変わって、新年会の最後に日本チームをはじめ皆で歌った坂本九の「上を向いて歩こう」ですが、時代はさらにさかのぼり1961年の曲です。
これは日本だけでなくアメリカで「SUKIYAKI」という曲名で大ヒットし、当時ビルボードヒットチャートで一位を取りました。

 他人が発表した曲を歌ったり演奏することをカバーと言いますが、「SUKIYAKI」は世界中でカバーされたもっとも有名な日本の曲となりました。
 契約に来日したレコード会社の社長は原題の「上を向いて歩こう」の意味が分からず、またそのままだとタイトルが長すぎるということもあり、会食した時に出たすき焼きが印象に残ったたため、それを曲名にしたと言われています。

 まあ、ネーミングが安易すぎると思いますが、フジヤマと合わせ、おかげでスキヤキは昔からよく知られる日本語となりました。

 英語歌詞を調べてみると、こんな内容です。オリジナルとは違い、失恋か別れの歌になっていますね。

It's all because of you
I'm feeling sad and blue
You went away
Now my life is just a rainy day and I love you so
How much you'll never know
You've gone away and left me lonely

 カバーといえば、韓国の歌だと1983年頃、チョー・ヨンピルの「釜山港へ帰れ」がヒットし、日本でも日本語版で大ヒットしました。
 韓国語のオリジナル歌詞は港で兄弟を待つ話なのですが、日本語歌詞では帰ってこない男を待つ女性の心情を描いたものに替えられています。

日本語はこんな歌い出しです。

椿咲く 春なのに
あなたは 帰らない

 今でこそK-POPや韓流ドラマなどで韓国も身近になりましたが、多分1988年のソウルオリンピック前後の1980年代が小さい波ながらも最初の韓国ブームだったのではないかと思います。

 NHKのテレビ、ラジオの語学講座で「ハングル講座」という名称で初めて韓国語が登場したのが1984年でした。
 個人的なことですが、仕事で韓国出張が多くなったこの頃、テキストを買ってちょっとだけ独学で韓国語をかじりました。
 勉強ついでに「釜山港へ帰れ」やいくつか韓国の曲を発音が合ってるかなど無視して丸暗記で韓国語で覚えたこともありました。

 ハングル文字を憶えて役立ったのは、現地でバスや電車などの地名や駅名、店の看板、食堂のメニューなどが読めたこと、韓国の人とカラオケに行ったときに画面上の歌詞が読めたことです(意味はほぼ分からず、歌詞を読むのも遅いので曲についていけないことが多かったですが)

 残念ながら会話の方はあまり上達しませんでした。
というのも、1980年代の韓国はオリンピックを契機にした高度成長期で日本をお手本にしていました。
 そのため日本語学習が盛んで出張先の会社でも始業前や就業後に従業員が日本語を熱心に勉強しているところが多かったのです。
 日本語の習得が昇格の条件になっているところもありました。

 従って、出張先の仕事ではほぼ日本語で事足りていて不自由することはありませんでした。お昼休みも、勉強している日本語を試そうという若い社員がやってきて日本語でよく話しかけられました。

 今は日本のアニメや文化がインバウンドや日本語ブームをけん引している状況ですが、どのような動機にせよ日本語に興味を持ってもらうのはいいことだな、と思います。
ばってんT村でした。

お寺の掲示板22024/01/29

 滋賀県は寺社が多く、実は京都よりも総数は多いのです。門前に掲げられた掲示板を見る機会も多いことと思います。

 3年ほど前のブログで紹介した「お寺の掲示板」という本、続編がでていたのを知って借りてきました。ついでに前回のものも借りてきて再読。


 2018年から「お寺の掲示板大賞」という企画を、僧侶であるこの書籍の著者が始められたのです。
ネット上のSNSを布教に活用できないかと考えられたのがきっかけとのことです。

いくつか掲載されていた写真を挙げます。






 もし隣にレジがなければおそらく何も思わずに順番を待ち、普通に買い物をすませたことでしょう。比較することを通して苦しみが発生してしまうのです。自分の振る舞いにできるだけ意識を集中させましょう、と著者は書いています。

 車を運転中も、隣の車線が進んでいるとイライラしてしまう。なかなか言われるような心境には達せないですね。
 レジに関しては、セルフレジができて待ち時間が短くなったという別の意味でイライラ感が解消しましたが・・・




これら以外にも印象に残ったのは
「人間みんな裁判官 他人は有罪 自分は無罪」
「あんたが悪いと指さした 下の三本は自分を向いている」

身につまされます。

 深いお言葉以外にも、ユーモラスな内容でお寺に親近感をもってもらえるような文言もあります。
「三途の川の渡し賃 値上げ見送ります」
「ひざ・こし痛みの二刀流 頑張るあなたにMVP」

ネットでも「お寺の掲示板大賞」で検索すると毎年の作品が見られますので興味ある方はどうぞ。
ばってんT村でした。

爆笑お言葉集やマンガなど2023/12/12

 最近読んだ本を紹介したいと思います。

 前回のブログに書いたネットの記事「反実仮想」の出典元が下記の本です。
図書館にリクエストして購入してもらい、一通り読んでみました。


 学生を対象に書かれた内容ですが、社会人でもなるほど、と再認識するような章もあります。例えば
・基本的にすべての意見は「否定」である
肯定したいだけなのであれば、その意見を口にする必要がないからです。
とある。

 私もAmazonなどで家電品などを購入する際、選択に迷った時はいい点ではなく、★1つとか2つに書かれた批判的意見を参照にします。
「実際、使ってみてこうだった」と言うような不具合点や短所を投稿した内容におそらく嘘はないと思います。
 逆に高評価のコメントには応援や売らんがためのサクラが混じっていて当てにならない場合があるのです。

 巻末には、問題が付録としてあるのですが、このような問いがありました。書かれたままを抜粋します。

文法の問題
1~7の文ついて、5秒間で一文の主語と動詞を見抜いてください。
この訓練を繰り返すと、読解のスピードが劇的に向上するはずです。

1.私は彼が彼女に恋する瞬間を目撃した。

2.長時間の検証の結果、研究チームはその事件が人為的に起こされたものではないということを突き止めた。

3.昨日二人で道を歩いていたとき、古い友人に出会った彼女は明らかに動揺していた。

4.雨が降ってきても大丈夫なようにと、母は今朝、父に、この前の父の日に私がプレゼントした傘を渡していた。

5.彼女は覚えていないだろうが、記憶力のいい私は子供の頃に彼女と出会ったことを鮮明に覚えている。

6.スマホのカメラを使えば黒板なんて一瞬に撮影できてノートなんて使う必要がないと私が先生に言ったら、怒られた。

7.あの日目撃した翁ともう一度出会うために、多くの人に止められながらも私は物の怪が住むという洞穴に一人で向かうことになったのだった。

回答は
1.私は 目撃した
2.研究チームは 突き止めた
のようになります。

 特別に難しい問題ではないですが、長文を読む習慣がなく、もっぱらSNS上の短文のやり取りなどに慣れた人だと回答に時間を要すかもしれませんね。

 次に読んだ本は下記、タイトルに引かれて借りてみました。
新聞などで報じられたもののほか、著者が実際に傍聴して聞いた言葉も掲載されています。


 裁判官のメッセージが聞ける機会は
「補充質問」「判決理由」「付言・所感・傍論」「説諭」などがあるそうです。
主文と判決理由を読み上げた後に、被告人にあらためてアドバイスなどを言う場合がありますが、主にその内容と背景を書いたものが本書です。

 いくつか実例を挙げてみました。タイトルは爆笑お言葉集となっていますが、厳しい指摘や格言めいたものもあります。

・死刑はやむを得ないが、私としては、君にはできるだけ長く生きてもらいたい。

・しっかり起きていなさい。また机のところで頭を打つぞ。
(オウム真理教の元教祖に対して。著者は本書の中で、この最終解脱者はただの居眠りオッサンだと断じている)

・刑務所に入りたいのなら、放火のような重大な犯罪でなくて、窃盗とか他にも・・・
(裁判官が犯罪を指南するのか?と著者は述べている

・ここはあなたが裁かれる場だ。口では反省しているというが、本当に反省した態度が見られない。次回公判までに反省文を提出しなさい。

・もうやったらあかんで。がんばりや。
(スーパーで万引きを繰り返していた二人のこどもを持つ母親に。大阪地裁)

・恋愛は相手があって成立する。本当に人を愛するなら、自分の気持ちに忠実なだけではダメだ。相手の気持ちも考えなくてはいけない。
(ストーカー規制法違反の罪に問われた被告人に対して)

・吸いたくなったとき、家族を取るか大麻を取るか、よく考えなさい。

裁判官の人間味が垣間見れるお言葉集です。

 さて、3冊目はマンガ(文字多いけど)、京都在住のグレゴリ青山さんが京都国立博物館(略して京博)について描かれたものです。


京博は広い敷地内に新旧2館の建物、庭やカフェまであって、けっこう楽しめる博物館、庭にあるロダンの「考える人」は世界に21体あるうちのひとつだそうです。


展示だけではなく、文化財の修理や写真撮影、説明プレートの多言語対応など裏側も描かれていて興味深い内容です。

        京博の公式ウェブサイトから

 例えば、多言語対応については、日本語ペラペラの英語、韓国語、中国語のネイティブが担当されています。

 京博から博物館を紹介するマンガを描いて、と言う依頼に応えて描かれたもので、京博の公式ウェブサイトでもこのマンガ読めますよ。

ばってんT村でした。
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