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トイレ事情2016/07/03

 今回はオリーブ通信4月号の中川先生のブログから話題を借用させてもらいました。

 私の知っている狭い範囲ですが、トイレを外国語ではどう言っているか?
 韓国では日本同様、化粧室という呼び方があります。漢字もそのまま、もちろん現在だとハングル表記になるのですが、カタカナで発音を書けば「ファージャンシル」となります。
「化粧」の韓国語発音がファージャンで「室」がシルです。
 日本と同じで、「便所」という呼び方もあります。韓国語読みだと「ピョンソ」
発音は別にして韓国語は日本語とよく似ていますね。
 
 タイ語では声調を無視してカタカナで発音を書くと「ホン(グ)ナーム」と言います(実際はグは聞こえません、ホンコンのホンと同様)
「ホング」は部屋の意味、「ナーム」は水の意味です。お手洗いの意味に近いでしょうか。

 でも各国語でトイレに相当する単語を知らなくても、だいたい「トイレ」といえばわかってくれると思います。結構世界でも通じる共通の単語になっているのではないでしょうか。
 ただ、英語の通じる大きなホテルなどを除いて中国では通じない場合が多かったので中国語では憶えておいたほうがよいと思います。

 ところで今はあまり見かけませんが、昔トイレをWCと表現していたことをご存知の方もいらっしゃると思います。これはいったい何の略なのでしょう?
 知りませんでしたが、Water Closet(ウォータークロゼット)の略語らしいです。ただし和製英語とのこと、従い海外では通じないことになりますね。
 
 さて実用面ですが外国の公衆トイレで気をつけることは、公園や観光地などでは有料の場合があるということで小銭が必須です。
 入り口にテーブルを置いて管理人が座っています。例えばイタリアだと確か1ユーロでした。120~130円なのでこれは高いですよね。タイだと1~2バーツ(4~8円)、これだと気にせず入れます。
 駅の自動改札口のように入口が自動になっている国もありました。
各国の公衆トイレ事情もさまざまです。

 さて日本のトイレは使う人の立場を考えているという点でも優秀だと思います。
 私が最近さすが日本と感心したのは、関空か成田空港かは忘れましたが、トイレ個室の中の側面に折りたたみ式の踏み台が設けられている所があることでした。
 これをパタンと拡げてその上に乗って着替えができるようになっているのです。飛行機の乗り降り前後に着替える人のために考えてあるのがよくわかります。

 あの洗浄機能付きトイレといい、この利用者を考えた設備といい、日本はトイレに関していえば五つ星クラスの国ではないでしょうか?
ばってんT村でした。

申し込む2016/07/17

 日本での生活に必要な日本語を勉強してもらう初心者向け日曜クラスで昨年に引き続き「申込書の書き方」の講座を行ないました。
 想定される場面としては銀行の口座開設時、定期券の購入時、ポイントカードの申請時など、実生活ではけっこうこの申込書の記入には遭遇します。

 中華系以外の外国人にとっては漢字の読み書きというのがまず最大のハードルです。
 申込書に書かれてある記載項目「氏名」「住所」「電話番号」という漢字を覚えることになります。
 次のハードルは住所の記入です。「滋賀」なんて画数が多くてかなり難解な漢字になります。これに生徒さんは苦労していました。「大阪」のような画数が少ない地名だったら簡単だったのにね。

 さて、日本に住んでいる日本人には日常こんな苦労は当然ありません。が、たまに遭遇する場面があるとすれば海外旅行の時でしょうか。

 申込書ではないですが、渡航先の入国・出国カードが相当します。パック旅行だと事前に旅行会社がガイドはしてくれますが、個人旅行や出張だと機内で配られ初めて見ることになります。

 到着国の言語と英語で併記されているのが一般的で、日本人はまず英語を読むことになりますが馴染みのない単語が出てくると、何の意味?となります。

 まずひっかかりそうなのが性別です。Male、Femaleと書かかれている。あるいはM Fの頭文字のみ。想像を働かせればMが男性、Fが女性と判断はつきますが、日常で使う単語ではないので少し迷います。Man、Womanという単語は知っていてもMale、Femaleは馴染みがありません。

 次がOccupationでしょうか。Jobと書いてくれればまだわかりやすいものを、と思います。

 ほんとうにわからなかったのがEmbarkation。乗船、搭乗の意味なのですが、この単語は入国カードの中で初めて見ました。
Port of Embarkationと書かれてあり、乗るか降りるかどちらかのことだろうなとぼんやり想像はつきましたが・・・
Departureと聞きなれた単語を使ってくれている国もあります。

 外国語にもこのように話し言葉と書き言葉の違いがあるものだと実感する事例です。日本語でも申込書には「職業」と書いてあるのが一般的で「仕事」とは書いていませんからね。

 外国で生活するとなると会話だけでなくそれなりの書き言葉も覚える必要があることを実感させます。生活者のための日本語というくくりで実施するこのような教室も有効ではないかと思いました。
 ばってんT村でした。

ShortかSmallか?2016/07/31

 S、M、Lと聞けば衣服のサイズをまず思い浮かべますよね。
SはSmallのことですが、飲み物になるとスターバックスやコンビニコーヒーのSはShortのことらしい。ついつい、Smallと言ってしまう。

 スタバでのサイズ(量)表示はShort、Tall、Grande、Vendiとなっています。この中でGrande、Vendiはイタリア語です。
 ちなみにVendiって数字の「20」の意味なのですが、どのくらいの量かというと20オンス=590mlです。そんなに飲むの?と思います。
 
 日本には大、中、小という一目瞭然の便利な漢字があるのだからこれを使えばいいのにと思うのです。大の上なら特大という単語もあります。
 でもどんぶり飯でもないのに日本語を使って大と言ってもチョット違和感があるな・・・。いやいや、調べてみると中国ではShort、Tall、Grande、Vendiは小杯、中杯、大杯、超大杯と言うらしい。やはり漢字の国だ。

 本場アメリカのスタバにはさらに大きいTrentaというサイズがあります。これもイタリア語で意味は「30」、約30オンス=900mlのこと。アメリカには注文する人がいるということか。絶対、後半は冷めるよね、と思うのは大きなお世話?

 これに限らずアメリカはやはりサイズが大きい。
日本だとペットボトル飲料は1リットル、せいぜい2リットル入りまでです。が、アメリカだと1ガロン(約3.7リットル)が普通にスーパーに売っています。
 映画館ではバケツサイズの入れ物に入ったポップコーンを売っているし、ピザはマンホールのふた並み(このサイズだと分け分けして数人で食べるのでしょうが)

 アメリカではありませんが以前、マルタ共和国(イタリアのシチリア島の南に位置する小さな島国)というところに2人で出張に行った時のこと。

 地元の人で賑わっているイタリア系のレストランに夕食で入りました。2人でパスタ2皿、肉料理1皿、魚料理1皿、サラダ1皿頼んだのですが、ウェイターが我々を見て「多分多すぎると思います。サラダも料理の付け合わせにあるもので十分だと思います。もっと減らした方がいいですよ。足りなかったら追加で注文すれば」と親切にもアドバイスしてくれました。

 周りのテーブルを見回すと確かに皿がデカい。助言どおりパスタ1皿、肉料理1皿に改めましたが、正解でした。1皿の量が日本人の感覚で言うと2人前はあったのです。2人でシェアしてちょうどでした。

 ちなみに日本人や他のアジア系の人もよく見かけたのですが、実はマルタ共和国は英語の語学留学先として行く人が多いそうです。イギリスの植民地だったこともあり、マルタ語と英語が公用語になっているからでしょう。
 あのウェイターの助言も日本人の胃袋のサイズを知ってのことだったに違いありません。

 話がそれてきましたが、マルタはあの犬のマルチーズの発祥の地でもあります。
 さらにここは猫が多い国で、人口の倍ほどの70万匹以上も生息しているとのことです。その昔エジプトから連れてこられたとか漁師がネズミ退治のため連れてきたなどの説があるそうです。
 ばってんT村でした。
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