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軍艦島2016/01/05

 新年明あけましておめでとうございます。
皆様はどのようなお正月を過ごされたでしょうか?

 日本語と直接関係ないですが、今年第一弾ネタは「軍艦島」で始めたいと思います。
 実は私、正月休みに帰省した機会に「軍艦島」へ行ってきました。

 昨年「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界遺産に登録されましたが、その中に長崎県にあるこの軍艦島(正式な名前は端島)が入っています。
 この島は、海底炭鉱の採掘のため小さな瀬を埋め立てて造られた人口島です。形が軍艦に似ていることから軍艦島と呼ばれています。

 石炭採掘が最盛期の頃、島には集合住宅や生活に必要な施設などが建設され、最盛期には5,000人以上の住民が生活していたそうです。
 1974年の閉山にともない無人島になってしまい島は廃墟と化してしまいました。世界遺産の候補には挙げられていましたが、本当に世界遺産になった、と聞いたときは驚きました。
 
 現在、一般の人が見ようとすると現地ツアーに申し込まないと行くことはできません。ガイドの解説付きで案内してくれますが、その話には興味深いものがありました。
 すでに廃墟と化し朽ち果てるだけの建築物が世界遺産に登録されるのか?と疑問でしたが、話を聞くと登録されているのは島の一部の岸壁と壁だけということです。
 今でも上陸はできますが、見学区域が限られていて建物に近づくことはできません。

 最深で海底1,000m近くまで掘削されたそうです。島には学校、病院、商店や飲み屋、パチンコ屋までありました。
 重労働で危険を伴う炭鉱での採掘作業ですが、給料は当時の大卒初任給の4~5倍はあったそうです。
 当初、水は海水を蒸留させたもの、電気は自家発電でしたが、その後海底にケーブルや配管を敷設して本土から供給されました。

 実はこの島、何度か映画のロケ地にもなっています。最近ですと一昨年の「007 スカイフォール」にも出てきます。ただし、事前のロケハン時点で建築物などが老朽化して危険だということで、実際は撮影した写真を元にイギリスでセットを作成してそこで撮影がされました。
 最近では「進撃の巨人」の実写版映画にも出てくるそうです(アニメは大ヒットしました。私は見ていませんが、映画は大コケだったらしいですね)
 
 それと、誰が決めたか知りませんが、諸説ある中で世界の新三大夜景としてモナコ、香港と共に長崎が選定されたそうです。
 神戸や横浜と並び、歴史舞台にも出てくる港街長崎、機会あればぜひ訪れてみてください。
 
 ばってんT村でした。

好きな漢字2016/01/17

 1/16、オリーブの教室で書初めとぜんざいパーティーを行いました。
生徒さんに毛筆で好きな漢字一字を書いてもらいましたが、ほとんど初めての人ばかりでよい経験になったのではないかと思います。

 さすがに漢字の国、中国の人はK先生が用意したお手本の「夢」「心」「愛」だけでなく「福」や「金」など独自で好きな漢字を選んで書いていました。「金」はお金持ちになりたい、という願望が入っているらしいです。
 また、インドネシアのBさんは「和」を書いていました。よい選択ではないでしょうか。

 さて、この漢字に関してですが、あるテレビ番組で日本にいる外国人に好きな漢字一文字を聞いた結果ベスト5を放送していたのを見ました。

 街頭インタビューも交えて放映されていたのですが、皆日本語で受け応えしていた上に漢字も知っているくらいですから回答した外国人はほとんど日本在住者だと思います。

1位から順番に、愛、夢、心、山、一でした。4位と5位は単に簡単で覚えやすいからという理由らしく、愛・夢・心は漢字の持つ意味が好きということでした。

 おもしろかったのは、6位以下の少数派の漢字です。「興」は上部の方が建物みたい、という理由。
 それと凸、凹という回答もありました。そういえばこれは文字だったのだ、と再認識しました。もう記号にしか見えませんよね。

 漢字圏以外の外国人にとって漢字は文字というより図形や記号に見えているのでしょう。元々、物の形を表したり模したりして漢字はできていますからそう見えるのももっともです。

 中国から伝わった漢字を取り込み自国の文字として常用しているのは今や日本だけです。ベトナムは漢字を捨て、韓国もハングル文字を考案し今や漢字を見ることは少なくなってきました。

 個人的には非常に残念です。経験された方もいらっしゃるように、中国の人と会話はできなくても漢字の筆談でコミュニケーションはある程度とれます。
 もしベトナムや韓国が漢字を今でも使っていれば同じように漢字で意思の疎通が少しはできたのに、という思いです。

ばってんT村でした。

セルフサービス2016/01/27

 日本でも今やセルフサービスは一般的になりました。
一番馴染みがあるのは、ホテルやファミリーレストランなどのバイキング形式の食事ではないでしょうか?
 
 出張で行った中国、台湾などでは時間もなく注文が面倒くさいと思った時は「自助餐」と書かれたレストランに入りました。セルフサービスを「自助」とはうまく中国語を当てたものです。

 またガソリンスタンドの給油も徐々にセルフサービス式が増えてきています。
 車社会のアメリカでは昔からとっくにセルフ式が一般的でした。私がこのセルフ式のガソリンスタンドを初めて体験したのは日本ではなく、もう20年以上前、出張先で車を運転した時のアメリカでした。

 ガソリン給油口に「LEAD」「UNLEAD」と2種類書かれていて意味がわからず、現地駐在員に有鉛、無鉛の意味だと教えてもらったことを覚えています。
 英語の授業で習ったLEADは先頭とか先導するという意味でしか知らなかったので最初は意味がわかりませんでした。つくづく外国語は実践だなと思いました。

 空港ではセルフの自動チェックイン機を見るようになりました。預け荷物があるときは、チェックインした後に別の窓口で荷物を預けるため並びますがそれでも待ち時間は短くてすみます。

 国は忘れましたが、以前ヨーロッパの空港のある航空会社ですべて自動チェックイン機だけだったということがありました。職員が座って待っているいつも見る例のチェックインカウンターが全然なく、ずらっとチェックイン機械と荷物を預けるカウンターだけが並んでいたのです。

 職員が立っていて迷っていると使い方は説明してくれました。画面に向かってまず言語を選びます。それから便の確認やパスポートの読み込みなどを行ないますが、初めて体験した時、いや~これは便利だ、と感じました。シート位置も画面上で選べるのです。
 省人化もここまできたか、という印象でした。

 ぐっとローカルなところでは、近所のスーパーのセルフレジでしょうか。自分で商品のバーコードを読ませ最後に清算します。
 当然ですが、お金を入れればおつりもレシートも自動で出てきます。行列はほとんどなく、あの有人レジの行列に並ばずにすみ慣れれば早くて便利です。私も最近はもっぱらこちらを利用しています。

 ただ表示が日本語だけなので外国人には利用は難しいと思います。
こういう点を改善してくれるともっと外国人居住者にやさしい社会になるのではないかな、と思いました。

ばってんT村でした。
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