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世界の食あれこれ2022/02/27

 食べたり飲んだりすることは人生の(ちょっと大げさか)、少なくとも日々の楽しみの一つではないでしょうか。
 一人で気ままに「孤独のグルメ」も良し、家族や気の合う知人・友人とワイワイやりながら食べたり飲んだりも良し。

 また旅先ではその地の食を試すのも楽しみです。
思い出としても印象深く残るようで、これまでのブログで紹介したものもありますが、国別にエピソードをいくつか書いてみました。

●フランス
 ずいぶん昔1987年、初めてのフランスだったので今でもよく憶えています。パリで開催される国際展示会に自社製品を出展する準備と撤収、会期中の要員として2人で出張、1か月ほど滞在しました。
 
 パリ到着初日の夜、「エスカルゴを食べに行きましょう」と同行の先輩社員に提案したのです。
「えっ、なんでエスカルゴ?」と言われましたが、未体験の食べ物で日本では気軽に食べられないので、という単純な理由でした。
 適当なレストランに入って他の料理と一緒に注文しました。ガーリックバター味だったような記憶があります。格別おいしいというほどでもなかったのか、滞在中にリピートはなかったです。

 会場設営の仕事中、お昼時の近所のレストランは混むので、私が近くのパン屋に行って二人分のバゲットサンドイッチと飲み物を買い出しに行くのが日課でした。
 かみしめるほどに味わいを感じる本場のバゲット、これはおいしかった。またおやつにクレープを買いにも行きました。

 日本でクレープと言うと、もっぱら子供や女性が最大顧客ですが、欧米では男も堂々とクレープやらジェラートやドーナッツなどスイーツ類を頬張っています。
これは食後にデザートなど食べる食文化の違いだからでしょうか。

 後発で来た会社の役員や営業社員はお客さんのアテンドで高級フレンチレストランにも行ったようですが、我々二人は出張手当以内でおさまるよう大衆食堂で毎夜食べていました。

 ある小さな食堂でデザートにアイスクリームを頼んだ時のこと、オバちゃんが店内にある冷凍ケースの中から市販のアイスクリームを出してきて開封、皿に移しスプーンを添えて出してきました。
 何も客が見ているところで堂々とやらなくてもいいのにと、その簡潔さに笑ってしまいました。

●モロッコ
 エスカルゴといえば、フランスの植民地だったモロッコにもありました。
マラケシュのジャマエルフナ広場というところに出る屋台群の中で見つけて30年ぶりにエスカルゴを食べました。

エスカルゴ屋台
貝殻付きなので楊枝を使って貝殻から身を突いて出して食べる。
これ、韓国や台湾でタニシを食べるのと同じやり方。考えることは同じなんだ、と思った
 


そうそう、今ではファミレスのサイゼリヤのメニューにもエスカルゴがあるのです、最近知りました。

モロッコと言えばタジン
マラケシュで食べた羊肉の串焼きと野菜のタジン、
タジン鍋は一時日本でもブーム?になった



●アメリカ
 欧米のようにチップ制度がある国だと、レストランでの支払いはテーブルで行い、最後にチップを置いて出ていくという流れになります。

 とあるアメリカ出張の時、出張者数人で食事後、レストランを出て駐車場に向かっている途中のことです。
 レストランの店員が小走りで追いかけてきて「忘れていますよ~」と言ってきました。心当たりがないので何を?と聞くと「チップ!」と言われたことがありました。

 サービスが悪かったからチップを置かなかったのではではなく、単純に忘れていました。カード払いにすると現金のやり取りがないので忘れがちです。
 それにしても追いかけてきてまで要求する?と思いました。

 チップが要らない日本は支払い時に気を回す必要がないから楽だ、という外国人旅行者もいます。もらって当たり前というこのチップ制度が煩わしいと感じている欧米人も多いのです。

 またアメリカはご存じのようにとにかくあらゆるもののサイズが大きいですが、実際に見たらビックリです。
 ジュースや清涼飲料水などPETボトル飲料は日本だと最大でも2リットル入りですが、アメリカのスーパーに並んでいるのは1ガロン(約3.8リットル)入りがあり、取っ手まで付いています。
 アイスクリームはバケツ並みのサイズで売られているし、ポテトチップスなどのスナック類の袋もデカい。そのためか、カートもデカい。

●マルタ共和国
 イタリアの近くにある小さな島国ですが、サイズが大きいと言えばこの国もそうでした。二人で出張した時、ホテル近くで目についたイタリアンレストランに入りました。
 イタリア系住民も多くイタリア料理がポピュラーなのです。

        マルタの街並み


 二人で各々好みのパスタや肉料理を選んで注文したところ、我々が日本人と知ったウェイターが「これだと量が多すぎると思いますよ。最初は注文数を減らして、もし足りなかったら追加で頼んだらどうでしょうか?」とアドバイスをくれたのです。

 これが正解でした。大皿に盛られて出てきたパスタはゆうに二人前はありました。肉料理も同様。二人でシェアしてちょうどよい具合でした。
 周りのテーブルを見ると、地元の人たちはこの一皿を一人前として食べているようでした。

 海外主張に出て現地食が続くと日本の味が恋しくなるので、マルタにもおかきやせんべいなどがミックスされて詰め合わせになった小袋をいくつか持っていっていました。
 仕事の休憩時間中、現地の人に「日本の伝統的なお菓子です」といって話題つくりも兼ねてこのおつまみパックをあげたことがありました。

 もらった彼は、初めての醤油味においしいと言ってパリパリ食べていたのですが、途中で口に持っていこうとした手が止まりました。
 それは2cmほどの小魚でした。「魚は嫌い?」と聞くと「これは無理。頭があって目が付いている」

 「こんな小っちゃいのに」と思いましたが、原形のままというのに抵抗があるようです。
原形のままの昆虫を食べてみて、と言われているのと同じような感覚だと想像します。

●タイ
 東北地方にあるウボンラチャタニーというところに行った時のことです。タイの東北部は昆虫食の食習慣があり、揚げたり炒められたりした昆虫を売っている屋台がいくつも出ていました。

         昆虫屋台 姿揚げが多い


 ある屋台の前で物珍しそうに見ていると「どれか食べてみる?」と試食を勧められました。
さすがに足のある原形をとどめる虫は無理、せっかくなのでかっぱえびせん状のもの(これで想像つくと思います)を2つほどもらって食べてみました。
 食感もえびせんみたいにサクサクした歯ごたえで、これだと抵抗なく食べられるかな、という印象でした。

 最近、食料難時代の到来を見越して、肉に代わるたんぱく源として昆虫が見直されています。実際に日本でも食品化が試行され始めていて、近い将来タイだけの話ではなくなってくるかもしれません。

 レストランを星の数で格付けするミシュラン(本業はタイヤメーカー)はご存じの方も多いと思います。本国フランスだけでなく日本にも星付きレストランはいくつもあります。

 で、タイにはミシュランに相当する独自の「どんぶりマーク」があります。
お店の看板に出ているこんなマークです。


 ミシュランとの違いは、一度認証されたら見直しがないのでその後の味に変化はないのか?という心配です。
 そしてレストランだけでなく、屋台や食料品などの商品にも付いていて認証はけっこう大盤振る舞いなのです。

      お菓子やパンにまでどんぶりマーク


●イタリア
 昔、ユーロ導入前のイタリアリラは割安感があったのですが、ユーロになってから円換算でものすごく高くなりました。円安傾向です。 
 出張なら特別意識せずともよいのですが、個人の観光旅行となると身にしみてきます。

 観光地でない街中の普通のレストランでも、お昼だと円換算で最低2,000円、夜だと4~5,000円ほどしました。さすがに毎日だと出費がかさみます。

 フィレンツェでは節約しようと思い、ホテルにチェックインの時、「近くに安いレストランありませんか?」と聞きました。
「近くにレオナルドと言うセルフサービスのレストランがあるよ」と道順を教えてくれました。

 さっそく、夜はそこに行きました。入り口には数か国語で書かれたメニューが貼ってあり、その中に日本語もありました。
 節約したい人向けのレストランやはりあるのです、地元のことは地元の人に聞け、です。

 でもつくり置きのパスタはいやだな、と思っていたら、入った時間帯がよかったのかタイミングよく出来立てがケースに並べられている最中でした。

サラダ、ブルスケッタ、パスタ、ミネラルウォーターでトータル11ユーロ(1,300円くらい)


 ベネチアへ行ったときは、中心部だと宿泊費が高いので、バスで20分ほど(鉄道だと一駅)離れたメストレという街のホテルに宿泊しました。
 京都観光に来て市内のホテルを避け、大津駅前のビジネスホテルに泊まるようなものです。

 これでまずホテル代を節約、次にお昼を節約するのに取った手段は朝食を腹パンパンになるまで食べるというせこくてシンプルな方法。

 ホテル代は朝食込み、それもブッフェだったのでいくらでも食べられます。さすがに持ち帰るというお行儀の悪いことはしませんでしたが。
 これでお昼は売店のパンやサンドイッチなどの軽食で済ませました。

 オリーブでは、各国の生徒さん達に自国の料理を作ってもらって皆で食べるイベントを過去に何回かやりましたが、あれは楽しかったですね。私はこの時、インドネシアのテンペをはじめて知りました。

また、世界の料理を食べてみたいものです。
ばってんT村でした。

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