関の山 ― 2020/12/12
日本古来の文化である祭礼の際に繰り出される山車(だし)ですが、曳山、祭屋台、だんじりなどと地方により呼称はさまざまです。
京都の祇園祭りの山鉾行事、岐阜の高山祭の屋台行事、滋賀の長浜曳山祭りの行事など33件がユネスコの無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」として登録されています。
そこまでの規模でなくても滋賀県内にも大津祭り、日野祭り、高島の大溝祭りなど山車が出るお祭りがいくつもあります。
これは水口にある山車の格納庫
特に大津祭りは最寄りで開催され、知人も山車を曳いたりしていたので毎年観に行っていました。
規模ではかなわないものの京都の祇園祭りと違い、秋で快適な季節であること、観光客もそう多くないこと、間近で曳かれる山車が見られるのが魅力です。
巡行の途中で一斉に休憩があるのもおもしろく、休憩中に差し入れを食べながら一杯やるのも地方のお祭りらしいところです。
ちょっと一服
昨年はその休憩中に曳き手の人と話をする機会がありました。聞くと一日中曳いて歩くので相当疲れるらしいです。確かにお腹も空くし、のども乾くでしょう。
複数の外国人もいて、中学で英語を教えている教師の方々でした。また曳き手は地元の人だけとは限らず、話をした一人は福井県から朝早く来たと言っていました。
さて、日野祭りは実際には観たことはないのですが、山車を見る機会はありました。これも昨年ですが、桟敷窓アートというイベントを見に行ってきた時のことです。
桟敷窓というのは日野祭りの時だけ開けられる窓です。参道沿いの民家にある独特の造りで、日野祭りの巡行を自宅に桟敷を敷いて居ながらにして観るために板塀に窓を設けてあるのです。日野独特のものらしい。
桟敷窓
近くで見ると… 逆に外からも中が丸見えということに
この桟敷窓アートの時、山車が格納庫から出されて公開されていたのです。中に入ることもできる山車もありました。
眺めよさそう
京都や大津の曳山は催事日までに組み立てる工程があるのですが、そのような舞台裏が見られるのも地元ならではのよさですね。
精一杯やってもここまで、という意味で使われる「関の山」
三重県の宿場町だった関(現在の亀山市)のお祭りでも山車が出るのですが、ここが語源となっているそうです。知らなかった。
コロナ禍のせいで、今年は軒並み祭事が中止になってしまいましたが、来年は再開してほしいですね。
ばってんT村でした。
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