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蜂が魚類?2022/07/16

 自分ではけっこうニュースは読んだり観たりするほうだと思います。興味深いニュースや笑える(他人事だからだが)ニュースがけっこうあります。
いくつか紹介しましょう。

●トマレ
 信号のない交差点や見通しの悪い交差点で見かける一時停止を示すため、路上にペイントされた、トマレの表示。

 広島市の住宅地の市道で表示が「トマト」になっているという連絡が住民から役所にあった。白いテープを貼ってレをトに書き直してあった。
急きょ、表示は「止マレ」と漢字交じりに改めたそうだ。

 小学生並みのイタズラです。ネットを見ると、違う場所の写真がいくつも出てきたので、多分おなじようなイタズラが全国各地でやられているのでしょう。



 以下は原文のままです。
担当者は「事故が起きやすいところにこのような標示をしている。本来は一時停止をしてほしいが、誤った解釈をする人がいないとも限らない」と語る。

 これを読んで、車でここを通った人が「トマト」の表示を見てどんなことを思うのだろうかに興味がわきました。

●軽自動車用?
 ガソリンはハイオク、レギュラー、軽油の3種類があるのですが、とあるセルフのガソリンスタンドで軽油の注油ホースの近くに「軽自動車に入れないでください」という意味の貼り紙がしてあったそうです。

 セルフスタンドが普及し始めた数年前から、軽油=軽自動車用のガソリンと誤解して注油する人が増えているそうです。(軽油はディーゼルエンジン専用で、軽自動車でディーゼルエンジン車はない。誤って入れてしまうとエンジンが故障する)

 え~信じられない勘違いだと思ったのですが、セルフスタンドが普及する以前は店員さんが注油してくれていたから何ら知識がなくても間違えることはなかったのですね。

●勘違いと言えば、一度ブログでも書きましたが今でも覚えている落語で聞いたマクラ話。
 友人宅に電話をした男性、幼い子供が電話口に出てきた。そこで
「こんにちは。パパ、いる?」と聞いたら
「パパ?う~ん、いらない」と返ってきた。

携帯、スマホで電話が個人持ちになった現在だと成立しない会話ですな。

●蜂は魚類?
 カリフォルニアの環境団体がミツバチの一種であるマルハナバチの保護を訴えたところ、裁判所がマルハナバチは絶滅の危機に瀕した「魚」であると認め、保護される資格があるという判決を下した、というのが記事の冒頭部分でした。

いったいどうしたら、蜂が魚の一種になるのか? ちょっと長いですが、こんな内容でした。

 ミツバチは年々個体数を減らしており、一部の種は絶滅の危機にひんしています。
カリフォルニアの環境団体は、カリフォルニア州絶滅危惧種保護法(以下、CESA)のもとでマルハナバチを保護対象とするべきと訴えます。

 一方、農業団体はマルハナバチが絶滅危惧種リストに登録されると農薬の使用が困難になるので、これに反対しました。
農業団体は、CESAで保護対象として明示しているのは「鳥、哺乳類、魚、両生類、ハ虫類、植物」のみで、昆虫は保護対象となっていない、ということを指摘したのです。

 CESAの中では「魚」とは何かが定義されていませんが、CESAの上位にあるカリフォルニア州漁業狩猟法では、「『魚』には軟体生物、甲殻類、無脊椎動物が含まれる」と定義されており、裁判ではこの「魚」にマルハナバチが含まれるかどうかが争点となりました。

 2020年、カリフォルニア州のサクラメント郡上位裁判所は、カリフォルニア州漁業狩猟法にある無脊椎動物には水生動物のみが含まれ、マルハナバチの絶滅危惧種リストへの登録は認めないという判決を下しました。

 しかし、環境保護団体はこの判決を不服として控訴。
次のカリフォルニア州控訴裁判所では、判事が「『魚』は水生動物を指すと一般的に理解されているが、法律ではそこまで限定されていない。カリフォルニア州漁業狩猟法の『無脊椎動物』は陸生および水生動物を含むと解釈できる」と述べ、マルハナバチは陸生無脊椎動物であるから絶滅危惧種に指定することができるという判決を下しました。

 農業団体の主任弁護士は「失望しました」とコメントし、さらに上告するかどうかは今回の判決から判断したいと語りました。

 以上が記事の概要です。
生物学上の分類と、法律上での解釈は違う、ということが基になった判断がされたわけですが、読んでいて無理っぽいこじつけがすごくアメリカ的だな、と感心しました。
 
●キラキラネーム
 子供に個性的な名前をつける、いわゆるキラキラネーム。
名前の漢字はどう読んでもかまわないことから行き過ぎた命名が増えてきたため、戸籍法を見直す検討が今年から行われています。

 読みをどこまで許容するかがポイントになっているようですが、漢字と読みの意味が合っていれば許される方向とのことです。

 例えば 騎士(ナイト) 大空(スカイ)などは認められる可能性あり、太郎(じろう)はダメ、という具合。
 さらに認められるであろう例として挙げられていた光宙(ピカチュウ)ですが、実は既に私たちは「光」をピカと言っているのです。

 光一と書いて、ピカイチと読みます。
「彼女の日本語能力は教室の中ではピカイチだ」などと言ったりします。

 多くの中でひときわ優れているという意味ですが、花札から来た言葉とのこと(私、花札は知らないので語源については初耳でした)
ただ、ピカイチなんてもう死語でしょうね、若い人は使わないし、まず知らないでしょう。

 最後に、思わず感動してしまったチクワの包装紙に書かれた注意書き。こう書いてあります。
※原料になる魚は、「えび・かに」を食べています。



 ちょっと笑ってしまいましたが、甲殻類アレルギーの人のことを考えて書かれたのでしょう。ちなみにこの志岐蒲鉾という会社の練り物おいしいんですよ。
ばってんT村でした。

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