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語彙力も有段者2018/06/30

将棋に縁のない方でも史上最年少でプロ棋士(今年の4月から高校性)になって連勝記録を更新した藤井七段は、マスコミに大きくとりあげられていることもありご存知のことと思います。

 

 実は藤井七段は将棋だけでなく、語彙力も有段クラスなのです。過去にもマスコミからの取材に対して「僥倖としか言いようがない」などと受け答えしています。

 

 僥倖(ぎょうこう)という単語、多くの人にとって、読みも書きもできないなじみのない用語だと思います。意味は「思いがけない幸運。幸運を待つこと」ですが、普通の人なら「ラッキー」の一言で表現するのではないでしょうか。

 

 ある雑誌にも、藤井語録として、いくつもの実例が挙げられていました。

茫洋(ぼうよう)―――「茫洋としてなかなかとりづらい」

奏功(そうこう)―――「積極的に指す方針が奏功したと思います」

節目(せつもく)―――「節目の数字になって感慨深い」

望外(ぼうがい)―――「望外の結果なので素直にうれしい」

 

これら以外にも「稀に見る」「途轍もなく」「兼ね合い」「畏れ多い」など、特に難解・難読な用語ではないのですが、ちょっとした言い変えで表現力の豊かさが感じられます。

節目は、「ふしめ」以外に「せつもく」とも言い表せるとは恥ずかしながら私は知りませんでした。

 

 自分が中学生の頃、こんな言い回しはできなかったですよ。今でこそ用語としては知っていますが、とっさには使えません。

 

 では、藤井七段はどのようにしてこの豊富な語彙力、文章力を蓄えたのか?

母親が歴史小説好きで、その影響で小さいころから活字に親しんでいたとのことで、新聞にも毎日目を通しているそうです。


やはり親の影響は大きいものです。親が本好きだと、大体子供も読書好きになります。

お気に入りの小説のひとつは、沢木耕太郎さんの「深夜特急」とのこと。

 


この小説をあらためて読んでみると、例えば、旅の途中のマカオで博奕にはまった場面、

「灯りがつく瞬間のゾクッとするような快感が、これ以上やると博奕の魔力に搦めとられてしまうかもしれないという危惧を抑え込んでしまった。」と書かれたページがあります。

 

搦(から)めとられる、というような表現や危惧という単語が出てくる小説を小・中学生時代に読んでいたのですね。

 

愛読書も同じ、新聞も毎日読んでいる私ですが、幅広い用語の使い方には遠く及びません。

ばってんT村でした。

 

タイムトラベル2018/06/17

私はおもしろそうな本を新聞に載っている新刊の紹介・書評の紙面か、図書館が毎月発行している「新着図書の紹介」で見つけることが多いです。

 

 最近、おもしろかった新刊は「不便ですてきな江戸の町」という本。著者は江戸風俗研究家、時代小説家です。

 



 古文書解読講座の講師とその受講者の二人が約200年前の江戸時代へタイムトラベルして1週間の江戸暮らしを体験するというストーリーです。

 実際の江戸の町と庶民の暮らしはこうであったであろう、という著者の研究成果や推定が描かれています。

単なる解説本にしてしまうのではなく、小説形式でタイムトラベルで江戸へ行った二人の目を通して「当時はこうだったのか」と思わせる内容になっているのです。

 

たとえば、江戸前の鮨。冷蔵庫などがなかった時代ゆえたとえ江戸湾で獲れた魚とはいえネタは生ではなく、火を通すか酢でしめていた。シャリは現代のにぎり鮨の23倍ほどあり、おにぎりの上に具がのっている感じで2個も食べたら腹いっぱいになった、というシーンがありました。

小ぶりで洗練された現代の鮨とは違い、オリジナルはそうだったのか、と思わせます。

 

話し言葉や漢字も違ってきます。

現在「おまえ」は目下に対して使っているが、元々敬称で子供が親に対し、妻が夫に対して使ったりする。目下には「てめえ」と言うのだ、というような予習を2人はタイムトラベルの前に行うのです。

 

漢字は当時は旧字なので、宿帳へ自分の名前を書く際には、会は會、沢は澤、国は國と書けるよう練習をしておいてよかった、という場面もありました。

 

その他にも江戸の風呂屋、金銭の単位と換算、時刻の表現と現在の24時制との対比など豆知識になりそうな解説もストーリーとは別ページに載っていて興味深い内容となっています。

 

さてタイムトラベルを題材にした小説、映画やドラマはいくつもありますが、私の中ではやはり「バックトゥザフューチャー」が一番の傑作だと思います。

もうずいぶん前の1985年のハリウッド映画なのですが、今観ても相変わらずおもしろい。



1985年のカリフォルニアが舞台。高校生のマーティは友人の科学者ドクが発明したタイムマシンで、不測の事態により1955年にタイムスリップしてしまう。

故障したタイムマシンでどうやって現代に戻るかの奮闘と、さらには高校生時代の自分の両親と知り合ったため、二人の恋のキューピッド役をやるはめになる、というコメディタッチの映画です。

 

ほんの30年のギャップなのですが、その間に新たな用語なども生まれ小ネタになっていてその部分もおもしろいのです。

たとえば、マーティーがファストフード店で日頃愛飲している「ペプシフリー」を注文するシーン。

1955年当時、すでにペプシはあったのですが、カロリーをカットした「フリー」はまだなかった。店の主人には「フリー(無料)のものうちはない」と言われてしまう。

 

マーティーが難題を抱えたときに口癖で使う「ヘビー」という単語。「それはヘビーだ」と言えば1955年では「何がそんなに重いんだ?」と相手から返ってくる。

Heavyは重い、という意味以外に程度がはなはだしい、とか厳しいという意味があるのですが、50年代では重い、という意味以外ではあまり使われていなかったのでしょうか?

 

日本語でもほんの10年ほどで死語になったり新たな意味が付加されたりと言葉は変化します。ヤバイ、などは本来の意味を外れて使われていますからね。

 

さて、タイムトラベルできるなら、皆さんはどの国のどの時代へ行きたいですか?

ばってんT村でした。

 

英英通訳2018/06/03

5年ぶりに出張でインドへ行ってきました。

契約している現地商社のインド人にアテンドしてもらい顧客の工場へ行ったのですが、田舎にあるためホテルから毎日片道1時間ほどかけて車移動で通いました。

 経済発展著しいインドは昔に比べ、車やバイクが増え都市部では慢性的に渋滞が発生しています。

 

 


道中はトラックも多く、その多くがカラフルにペイントされていて車窓からながめていると退屈しませんでした。

 トラックのスピードは遅く他の車は追い抜きや追い越しをするとき、必ずと言っていいほどクラクションを鳴らします。

 それも日本だったらトラブルになりかねないような派手な鳴らし方なのです。

 

トラックの後ろをよく見ると、英語でHORN PLEASEとかBLOW HORNとかHORN OKなどクラクション鳴らしてくださいね、とペイントしてあるのです。

 

 

 おそらく、騒音が大きく運転席も高い位置にあるトラック側からすれば、鳴らしてくれた方が他車が近くに来たことが分かり逆に安全だからなのでしょう。

 ちょっとインドのおもしろい交通事情を垣間見た気がしました。

 

 インドでは初等・中等教育でヒンディ語、英語、州の指定言語(方言)の3言語を学ぶのが必須となっていて、さらに高等教育以上では英語が教育用語になっています。

 

 従って英語はほぼ日常語でして我々のような外国人との会話は英語になるのですが、これが聞き取りにくい。早口の上、独特の訛りのある英語なのでなおさらです。

 

客先との会話で聞き取れない場合には、同行した商社のインド人に「今、なんて言った?」と聞くのです。彼との会話も英語です、日本語を解するわけではありません。

 

すると、彼はわかりやすい英語に言い変えてゆっくり話してくれるのです。英語を英語に通訳するというなんとも奇妙な状況です。

たとえば複数桁の数字を一桁ずつ区切って言ってくれたり、長文を分割して、接続詞を入れてわかりやすく、とか。

 

インド人商社員もたびたび日本人を相手にしているのでコツがわかっていてこれは助かりました。

 

インドのことわざに

15マイルごとに方言が変わり、25マイルごとにカレーの味が変わる。100マイル行けば言葉が変わる」というのがあります。

インドでは言語は憲法で22言語が定められ、方言にいたっては2,000もあるそうです。

私の英語もジャパニーズイングリッシュですが、インドのヒンディ語なまり、方言なまりの英語もたいがい聞き取りにくいな~、と思いました。

 

 ちなみにやはり本場のカレーはおいしいです。焼きたてのナンをちぎってカレーを絡めて手で食べるとインドに来た、という感じがします。それにしてもインド人は器用に右手だけで食べますね。

 ライスを注文すれば、日本のカレーライスのようにご飯にカレーをかけてスプーンで食べることもできます。

 

 

それと定番のタンドリーチキン、どこで食べてもはずれがなく日本人の口に合います。緑色のものはミントソース。ミントとヨーグルトとスパイスをミキサーにかけてつくられたソースで、日本で言えば薬味みたいなものです。


 

今や、滋賀県でもインド人が作るインド料理屋さんが何軒もあり本場の味が味わえますので体験したい方はいかがでしょうか?

ばってんT村でした。


孤独なオジサン2018/05/20

おもしろい新刊のタイトルだったのでオジサンの私は早速、図書館で借りて読んでみました。

概要は、

「核家族化、高齢化で孤独のリスクが広がっている。特に犠牲者になりやすいのが日本のオジサン。コミュニケーションに不器用な上、仕事に忙殺されているうちに友人との交流も途絶え、家族からは邪魔者扱い、退職の日を迎え愕然とする。

きょういく、きょうよう(今日行くところ、今日やる用事)が突然として消滅する。その処方箋は?」

 



意外に思ったのは著者が女性であること。著者の本来の姿はコミュニケーション研究家、企業相手に人材育成、コンサルティング、プレゼンやコミュニケーションコーチングをてがける人なのでオジサンを相当数、観察しているのです。

 

  コミュニケーションに関して男女差と国の差で興味を引いたことを書いてみたいと思います。

 

まず、なぜ女性の方は孤独に陥りにくいのか?

それはおしゃべりだと著者は言っています。一般的に女性はおしゃべり好き。女性が1日平均2万語を話すのに、男性は7,000語と言われています。

 また、女性は目的がなくても長時間おしゃべりできるが、男性は目的や趣味など共通の話題がないと会話が続かない、と書いています。

 これは、女性の脳には言語発達に関わる遺伝子が高いレベルで存在しているからとのこと。生まれつきの性差なのですね。

 

 確かに、とうなずきました。女性の電話長いですもんね。そういえば、こんな経験もありました。

 

ずいぶん昔ですが、香港に行った時のこと、帰国日に市街中心から空港行きのバスに乗りました。乗客は数えるほどしかいなかったのですが、その中の中華系女性2人連れが乗車後おしゃべりを始めました。

 空港に到着する1時間ほどの間、まァ、全くとぎれることなくそのおしゃべりが続いたのです。離れて後方に座っていた私はほんと感心しました。

 

 国の差についてですが、日本は「言わなくても伝わる文化」であることがコミュニケーション障害の原因なっていると言われます。

以心伝心、忖度、腹芸など(腹芸の意味が分からない人は辞書引いてくださいね。お腹に顔の絵を描いて踊る古典的な宴会芸の方ではないですよ)

 

言わぬが花、沈黙は金という格言もあり、「それを言っちゃおしまいよ」という寅さんのセリフも聞こえてきそうです。

 

専門用語で日本はハイコンテクストの文化(話し手、聞き手の間に文化、文脈の共通性が高い)。

これ、日本語指導能力養成講座でも聞いたような用語のような。

 

それに比べて外国はローコンテクストの文化、典型的な国がアメリカですが多民族国家ゆえ共通項が少ないのでしっかり言語化する必要があります。

 

アメリカではないですが、最近こんなことがありました。

つい先月、中国に出張に行った時のこと、通訳さんに同行してもらいました。陳さんと言って昔からの取引付き合いで、これまで何回も同行してもらっています。

 

お客さんの工場に行きある現場作業をやってもらうよう担当責任者にお願いごとをしたのですが、私が言った言葉以上に中国語でのやり取りがえらく長いのです。

相手は若い男性でした。

だいたいこういう時はこちらが言ったこと以上のことを勝手に付け加えたりして話していることが多いのです。

 

「陳さん、何を話してたの?」と聞くと「T村さん、作業をお願いしたら彼が協力できないようなことを言ってきたので説教しました。お互い会社の今後のためにもここはお願いを聞いてやるべきです、と。彼は典型的な一人っ子世代で世間がまだわかっていないですよ。」

「え~、お客さんに説教したの。だいじょうぶ?」と聞くと「問題ないよ」とあっさり。

 

ちなみに陳さんは私と同年齢のオジサンです。別の会社へ行ったときはこんなことも言っていました。

「ここのコックと私は仲がいいんですよ。お昼に食べたいものがあったら言ってください、作ってもらいますから」

中国の大きな工場では従業員用の食堂があって、料理人がいます。で、我々のような外部からの訪問客向けには別に料理を作ってくれるところもあるのです。

 

コミュニケーションが濃密すぎないか?彼が特例なのか、これが中国なのか?日本では考えられないことです。

 

ちょっと話がそれましたが、オジサンとオジサン予備軍の男性の皆様、老後に備え今からコミュニケーション能力を上げておくことと「きょういく」「きょうよう」を考えておくのがよいようです。

ばってんT村でした。

 

気になる表示2018/05/06

スマホで簡単に写真が撮れるようになり、面白い対象を見つけるとついシャッターを押してしまいます。

 

 今回はいくつかをランダムに紹介したいと思います。

えっと驚くマイナス表示、これは最近中国の出張先で泊まったホテルのエレベータの押しボタンですが、-1とは?

 ボタンの位置から見て多分地下1階のことなのでしょう。通常、地階はB1B2のように表示されます。

 


 次に、これは私が住んでいるマンションのエレベータ内のボタン表示です。最初はこのペットと書かれたボタンの意味がわかりませんでした。

後から知ったのですが、ペットを抱えた住人がエレベータに乗って行先階とこのボタンを押すと、エレベータ乗り場のところに「ペット」と表示されるのです。それにより、ペットを持った人や動物が苦手な人に知らせることで同乗を避けるようにできるという工夫のようです。

 日本らしい細やかさです。

 


トイレ内の表示も様々ありこんなおもしろいものもあります。これは関西空港のトイレにあった表示です。今時、中腰や逆向きで利用する人はいないと思うのですが。相当な筋力とバランス力を要しますよね。

 


 それより気になったのは同じトイレ内の蛇口の表示部分。右側のボタンは押せば水が出る、ということが絵で想像がつくのですが、左側ボタンは湯・水の漢字が読めない外国人にはこの切り替えボタンの意味がわかりません。

 便座の使い方は注意書きはなくてもイラストで一目瞭然、それよりこの水道蛇口横のボタンに最低英語併記してくれた方が親切なんじゃないかなと思いました。

 


 京都駅の自動販売機の三か国語表示です。丁寧にブラックには無糖とまで書いてあります。ここでも少し気になったのは「つめた~い」の日本語。

暖かい飲み物には「あったか~い」と書いてありましたが、これまた日本語を読めない人にはわからない。勘のいい人なら赤と青の色表示でわかるかもしれませんが、hotcoldを併記してあればさらに親切だったかなと。

 


 日本の自動販売機は優秀でして、1台の自販機で冷たいものと暖かいものを同時に販売することができます。春・秋の季節がそうです、日本人でも間違って押してしまうことがあります。

 

 トイレ内の表示やJR駅の自動券売機の頭上に掲げてある駅名と運賃を書いた路線図もですが、外国人の目線で見ると日本語表記だけでわからない、と気づくことが多々あります。

 訪日観光客を東京見て次は京都というゴールデンルート以外に地方まで勧誘する動きがありますが、このような細かなところにも気を配っていくべきでしょうね。

 

 話は変わりますが、このブログで3月に紹介した翻訳アプリですが出張で行った中国で試してみました。

 


 中華料理屋でビールを頼むときにスマホに向かって日本語で言って、これを見せました。実は中国ではビール、とだけ言って注文するとほとんどの場合、冷えていないものが出てきます。

 

 再翻訳を見るとフローズンビールとなっているのですが、この漢字は凍っている、の意味なんでしょうか?

これを見た店員は「アァ~」と言って冷えたビールを持ってきたので通じてはいたようです。ちょっとしたことを言いたい時に確かにこのアプリは便利です。

ばってんT村でした。 

おカネは語る2018/04/22

先月、日本語教室で簡単な漢字として数字を教える際に、身近に見られる漢数字の例として日本の紙幣や硬貨を財布から出して教材にしました。

 

 その授業途中の雑談時、一人のベトナム人生徒が「先生、これはベトナムのおカネです。あげます」といって出してきたのがベトナムの10,000ドン紙幣(写真の上側)

 くれる、と言っても1万だよ、と言うと、「大丈夫です。日本円で50円です」

はぁ~、ゼロを二つ消してさらに2で割れば日本円換算になるんだ。

 


聞くとベトナムには500,000ドン紙幣まであるとのこと。そういえばゼロがたくさんあったな、と思い出しました。

翌週、私が10年ほど昔ベトナムに行った時持ち帰った10,000ドン紙幣(写真の下側)を見せると「それは使えません」と言われました。今や旧札になっていました。

 

 ちなみに、ベトナム紙幣の肖像画はすべてホーチミンなので、ゼロが多いことと合わせて非常に間違いやすいそうです。

 

さて使えなくなったお札と言えば、2016年ですがインド政府が高額紙幣500ルピーと1,000ルピー紙幣を突然使えなくしました。新札と交換させることで脱税などのブラックマネーを使えなくするのが目的だったのです。

 


私が以前出張で持ち帰った残りの5001,000ルピーも使えなくなってしまいました。

いつかまた行くこともあるだろう、と再両替せず複数持ち帰ったのに…

大衆食堂で定食が20~40ルピーで食べられるインドでは500ルピーは大金なのです。

 

 言語に関して言いますと、インドの公用語はヒンディー語以外にベンガル語やタミル語など多数あるため紙幣にも複数の言語が印刷されています。

 写真の50ルピーの拡大部分がそれですが、どれが何語かまでは私にはわかりません。インド人自身が言語が違うと通じない、と言っていましたので日本の方言以上に違いがあるのですね。

 


 さて話は変わってヨーロッパですが、2002年ごろから共通通貨としてユーロが使用開始されました。

当然それまでは各国が自国の通貨を発行していたのですが、フランスでは期間限定でこの写真のような50フラン紙幣が発行された時がありました。

こども銀行券じゃないですよ、ちゃんと使用されていた紙幣です。


世界中で知られている「星の王子様」のイラストです。作者のサン・テグジュペリの顔と共に描かれています。

 透かすと分かりますが表裏のイラストは位置が合致しているのです。遊び心で粋なことをやるのはさすがフランスです。

 

 これを見てふと思ったのですが、ご存知のように日本のアニメも世界中に知れ渡っています。

 この星の王子様のように枚数限定でアニメキャラクターを挿絵にした紙幣を発行したら、それこそ話題になってさらなる観光客増員が見込めるのではないか、と思ったりしました。

 まぁ、実現は無理でしょうね…  

ばってんT村でした。

 

どこから来たの?2018/04/08

先日、仕事帰りの京都駅で、切符を片手にした外国人に話しかけられて「ここへ行くにはどのプラットホームで乗るのですか」と聞かれました。

 私もホームの番号まではわからなかったので、駅員がいる窓口まで一緒に行って問い合わせたのです。その途中、どこから来たのか聞くと「フランスから」ということでした。

 

 また、オリーブでお花見に行った帰りの電車の中、女性二人連れの外国人旅行者と向かい合わせの席になりました。大きなスーツケースを持っていて一目見て京都観光に来た旅行者とわかったのですが、それにしては京都から滋賀方面に向かっているのです。

 

 どこから来たのか聞くと「スウェーデン」。どこへ行くのかも聞くと「モリヤマへ行きます」との返事。京都でホテルが取れなくて空いていたのが守山のホテルだったという理由でした。

そう、春の観光シーズンで京都のホテルは軒並み満室状態なのでしょう。

 


 このように外国人との会話のきっかけは私の場合、だいたい「どこから来たの?」で始まります。

この「どこから来たの?」で思い出したことがありまして、それはお笑いコンビ「ロザン」の菅ちゃん(宇治原さんでない方ね)の英会話についてです。

 

実はこの人、「菅ちゃん英語で道案内しよッ!」という英会話本も出しているのです。本人はけっして英語ペラペラではありません。単語を並べただけ、それも超省略しているのですが実際に通じた英語を載せています。

ただし、「笑顔4、ジェスチャー4、英語2」の比重だからこそ通じると言っています。

 


TV番組の実際のロケで大阪に来た外国人観光客に話しかけているのですが、どこから来たの?はたったの一言「From?」だけですよ…

「どのくらい、日本にいる予定ですか?」は「How long Japan?

 

観光客にこれらの質問をすれば相手も何を聞かれているか想像つくやろう、How long Japan?って聞かれて「日本列島の全長のことか、と思う人がおるかいな」という発想。

う~ん、確かに通じているのですが、相方の宇治原さんからも「通じてるけど、それは相手を疲れさす会話や」とつっこみ。

 

ある程度は文章らしい会話文にした方がよいに越したことはありませんが、やはりどれだけその国の単語を知っているかは大きいと思います。

先ほどの「How long Japan?」もJapanの代わりにせめてstayと言えば、日本列島の全長のこと?と考える人はいないでしょう。

 

どこの国の言葉でも最低限、単語をくっつければある程度理解してくれます。例えば日本語でも外国人が「どこ、クサツ、えき」の3つの単語を順番どうでもよくて並べれば何を聞いているかわかりますよね。

 

日本の中・高校の読み書き重視の英語教育は実用に役立たない、とよく言われますが、私はけっしてそうは思いません。

学生時代、英単語はかなり覚えさせられ長文読解もよくやらされました(なにせ「しけ単」世代ですから。今でも「試験に出る英単語」っていう本、健在なんですね)

 

後々、社会人になり英文でメールをやり取りしたり、海外出張の時などには役立っていることを実感しています。

 

英会話らしきものは社会人になってから仕事で必要になって始めたので初心者レベルの域を脱しませんが、まぁ翻訳者や通訳士になるわけではないのでいいんじゃないの、と勝手に思っています。

 

大事なのは「何を話すか」です。日本のことを話すなら、日本の歴史、文化を知っておく必要があるし、海外へ行くならその国のことを少しでも予習しておくと良いと思います。

ばってんT村でした。 

VoiceTra2018/03/25

ご存知のようにパソコン、スマホでは世界的にgoogle翻訳が普及し使われていますが、国産の便利な翻訳アプリもあるのです。

 

日本のNICT(情報通信研究機構)という研究所が作った翻訳アプリがiphoneでもアンドロイドスマホでも無料でダウンロードできます。

 


Googleのように手書きやカメラ画像からの翻訳まではできませんが、研究者は「翻訳精度はgoogleと互角、部分的には勝っている」と自負されています。

現在、31か国語対応で、音声認識で翻訳できるのはそのうち23言語です。

 

逆にGoogleにはない機能がひとつありまして、それは逆翻訳です。例えば日→英と翻訳した後、その英文を再度日本語に翻訳してくれます。

言った言葉が正しく伝わっているかが確認できるということなのです。これは便利だと思います。

 

受け持ちの生徒さん(中国語、ベトナム語)で試してみましたが、簡単な短文ですが正しく翻訳していました。


日本語音声→ベトナム語



ベトナム語音声→日本語


中国語音声→日本語


それと、ちょっと試しにタイ語→日本語を私がやってみました。「氷」という意味のタイ語を音声で入れたのですが、何度やっても正しく日本語に訳してくれないのです。


で、タイ人の生徒さんに同じことをやってもらったところ、一発でちゃんと「氷」と翻訳したのです。う~ん、やはりタイ語は発音が難しいのか、正しい発音でないと機械は聴きとってくれないようです。

 

現地では「氷は入れないでください」と言ったらちゃんと通じたのに…。

これは多分、外国人の下手な発音でもそういう状況(レストランで飲み物を注文した時)で言ったら、その意味だなと相手が判断してくれているということですね。

 

ここが機械翻訳と生身の人間がその場の状況を加味して解釈する、違いだと思いました。

まさか、現地の人が発音が違いますよ、とまでは指摘してくれませんので、やはり外国語はネイティブの先生について勉強するのが大事だな、と感じました。(あるいは指摘してくれる人を持つか)

 

VoiceTraの使い方は簡単です。国内で海外からの旅行者と簡単な会話をしたり、逆に海外で使ったりするような場面で便利だと感じました。無料なので一度試されてはいかがでしょうか。

ばってんT村でした。


ベトナムの風に吹かれて2018/03/11

今年に入って紙で読んだ2冊目の本だと思います。ちょっと紹介を。

 


ベトナムで日本語教師をしている女性が、認知症の始まった母親をベトナムに呼び寄せていっしょに生活する様子を描いた実話です。

3年ほど前に映画にもなっています。

 


原作はもう10年ほど前に違う題名で出ていたものです。著者は本人でプロの小説家ではありませんので、日記風に淡々と地味に語られていて、ヒットを狙って書かれた小説のような面白さはあまりないかもしれません。

 

ただ、高齢の親がいる私のような世代の者には真実感があってどうなることやら、などと思いながら読んでいました。

 生活されているハノイや母親を連れて旅行されたホーチミン、ニャチャン、ダラットなどでの様子も書かれていてベトナムを訪れた方なら場面が思い浮かぶかもしれません。

 

カトリーヌ・ドヌーブが映画「インドシナ」の撮影中に通っていたカフェに母親を連れて行く場面もありましたが、私も「ここか?」と見落としてしまいそうな何の変哲もない小さな店だったことを読んでいて思い出しました。

 

ベトナム語のエピソードではoi(オーイ)のところでしょうか。初めて知ったのですが、人を呼ぶときにベトナム語では「オーイ」と言うらしく日本語と似ているんです。

 

母親が行方不明になってしまうエピソードがあるのですが、バイクタクシーが客引きのために「オーイ」と言うのを聞いて自分が呼ばれていると思い乗ってしまったのではないか、と著者は推測していました。

 

映画ではハノイの大学で日本語を教えるシーンがいくつかあって、相手を「おもう、ひかれる、したう」など感情の違いを説明する場面などがありました。大学生相手だと込み入ったことも教えるんですね。

 

オリーブで今私もベトナム人生徒さんを教えていまして、挨拶はどう言うのか聞いてみました。

「チャオ」と言うくらいは知っていましたが、「年上、年下、男女によってその後に付けることばが違います」と言われました。

年下の彼らには「チャオ・エム」でした。

 

いい機会なので私も簡単なベトナム語をいくつか覚えようかな、と思います。

ばってんT村でした。



変面2018/02/25

 中国の伝統芸能には、大きく北京の京劇と四川省の川劇(せんげき)の2つがあると言われています。 
 京劇は有名ですが、川劇というのは私もあまり聞いたことがありませんでした。
 この川劇の見世物の1つに「変面」と呼ばれる妙技があります。これは仮面をかぶった演技者が音楽に合わせて踊りながら瞬時に仮面をいくつも変えていくという芸です。

 明の時代にはあったと言われていますから、4500年前にはすでに演じられていたようです。
 もう10年以上前の映画ですが、變瞼(日本タイトルでへんめん)という中国映画でこの変面を見ていつか実際に見てみたいとずっと思っていました。

 それがはからずも先週、日本で観ることができたのです。春節(旧正月)の期間、中国と縁の深い長崎ではランタンフェスティバルと言って春節を祝うさまざまなイベントが行われます。

 
  その中に孔子廟で変面の寸劇をやることがパンフレットに載っていたので、社員旅行のタイミングとも合い観に行きました。
                                            

実際に観るとそれはみごとの一言で、ほんとうに一瞬でお面が変わるのです。

複数の仮面をかぶり、それを1枚ずつ剥いでいくやり方は予想できるのですが、両手を使わずそれも脱いだ仮面をどこにしまっているかもわかりません。67面は変えたと思います。

       こんな感じです。↓

 

 この仕掛けは門外不出と言われている部分です。次々に仮面を変えていき最後は素顔を見せてくれましたが、演技者はなんと地元長崎の高校生だったのです。

 一緒に観ていた人も「中国で観たけどレベルは同じ。音楽まで同じだよ」と。日本にはまだ20数名しか演者はいないと中国人の方が説明していました。

このように最近は外国人にも演技を教えているようです。門外不出のはずでは……

誓約書でも書かせられるのでしょうかね。

 

 1月のオリーブの交流パーティでは、インドネシアの生徒さんが「ドゥイムカ」という体の表裏で男女違いの仮面をかぶった踊りをやってくれました。日本にも能のようにお面を使った古典芸能があります。

 世界中にこのようにお面を使った演劇はけっこうあるのではないかと思います。

 

 今や、ネットの動画でも見ることはできますが、やはり演劇は実際に目の前で観るとインパクトもあり楽しいものです。

ばってんT村でした。

 

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