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今時の結婚式2017/03/26

 先週末、めいの結婚式と披露宴に出席するため帰省しました。
この齢になると、黒いネクタイをして出かける式の方が多いのですが、久しぶりに白いネクタイでおめでたい式に列席しました。

 景観のよい小高い場所に建った式場で行われたのですが、チャペルではほんまもんの外人さんが牧師に扮し英語で式を取り仕切り(要所要所では「ユビワノコウカンデス」など片言で日本語)、列席者は賛美歌まで歌わされました。

 その後の披露宴ですが、一昔前とは様変わり。
 デジタル機器の発達もあるのでしょう、会場にはプロジェクタが3面もあってふたりの生い立ちやお祝いのビデオレターなどがスクリーンに流されました。
 また結婚式、披露宴の進行は常時カメラマンが録画し、披露宴の最後にはすでに編集されたものが映し出されたのでした。

 最後は風船まで飛ばして、演出がよく考えられていますし仕事が早い。ブライダル産業もがんばっているんだな、とへんなところで感心しました。

 さて、話は変わって新婚旅行に関してですが、非常に魅力的な動画がありますので紹介します。
 2年間で500万円貯め400日かけて48か国を巡った新婚カップルが、行った国々でドローンを飛ばして空から絶景を交えて自撮りしたものです。一生分の夫婦の思い出話作りにと思いついたそうです。

 編集された4 分ほどのダイジェスト版がYouTubeで見られますがこれは美しいです。新婚旅行でなくても見ていると行きたくなる映像です。
「Honeymoon traveler」あるいは「新婚旅行 世界一周 ドローン」で検索してみてください。

 個人的には、冒頭に出てくるトルコのカッパドキア(たぶん)で気球が浮遊しているシーンとクロアチアのドブロブニク(たぶん)に広がるオレンジ色の屋根瓦の家々が魅惑的です。

 日本でももうすぐ美しい桜が随所で見られる季節になってきました。桜は上からでなく、木々の下から見上げるのが一番ですよね。今年もお花見しましょう。
ばってんT村でした。

落語はいかが?2017/03/12

 バラエティやお笑い系の番組は好きでよく見るのですが、お笑いの一つのジャンルである落語に限っては電波に乗って放送されることはまれではないでしょうか?
 勢い、見たい(聴きたい)と思ったら公演しているところに出かけることになります。

 落語が趣味と化した妻にたまに連れられて行くのですが、今や公演会場や劇場だけでなくお寺などでもやられているんですね。
 先月はなんと病院内でやられた落語を聞きに行きました。京都のある個人経営の病院内の広間を使ってワンコイン(500円)で2演目、時間にして約1時間の落語でした。落語家はアマチュアではなくベテランのプロです。

 漢字をネタにした面白い落語があったのでちょっと紹介したいと思います。「厄払い」という題目です。

 江戸時代、大晦日には厄払いを家に呼んで厄を払う習慣がありました。
 仕事も金もない与太郎を見かねた伯父が、元手もかからないこの厄払いという商売を薦めます。
呼ばれた家で決まった口上を述べるのが手順なのですが、憶えることができない与太郎は伯父に口上を紙に書いてもらい、それを持っていきぶっつけ本番で読み上げることにしました。

 その口上の中に「鶴は千年、亀は万年」というあの有名なことわざがあるのですが、与太郎は「鶴は十年、亀は一カ年」と読んでしまい、客からはそんな短命なことあるか、とツッコミを入れられる場面があります。
 毛筆でかすれた千のノが見えず十と読み、万を一とカに分けて読み間違えたのです。

 このような話では、だいたい主人公はちょっと頭が弱いという設定になっていて、常識的なことを知らなかったりします。

 実はこの場面、もうひとつ「亀は萬年」と「万」が旧字体になっているバージョンがあることを後で知りました。
 萬という漢字を読めない与太郎は、表ののれんに偶然同じ漢字が書かれているのを見つけ読みを聞きます。「よろず屋だよ」と聞き「亀はよろず年」と言ってしまうのです。

 萬は「よろず」とも読むということを聴く方も知っていないと笑えないのですが、おそらく「萬年」のバージョンは一昔前の筋書きではないかと想像します。
 
 落語家が臨場感たっぷりに演じる場面を想像しながら聴いて笑うのもよいものです。古い日本の文化、習慣を知るきっかけにもなります。
 近場だと、草津宿本陣で定期的に落語がやられています。興味を持たれた方は一度行ってみてはどうでしょうか?
 ばってんT村でした。

ポーランドとアニメ2017/02/26

 先週の新聞やテレビのニュースで初の外国人プロ将棋棋士が誕生したという話題が報道されていました。ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
 カロリーナ・ステチェンスカさんというポーランド人の女性なのですが、将棋に興味を持ったきっかけが高校時代に見た日本のアニメ「NARUTO」の中での将棋を指すシーンだったということをインタビューで語っていました。
 最初に憶えた漢字は将棋の駒に書かれた漢字だったということですが、なるほどと思いました。

 人生を左右するほどの影響を与えるのですから、今や日本アニメの影響力は絶大です。
 今年の外国人による日本語スピーチ大会でも、「ドラえもん」や「ドラゴンボール」で日本文化をかいま見たり興味を持ったという出場者がいました。

 さて、ポーランドとアニメに関してですが、このニュースに接して私もひとつ思い出したことがあります。

 数年前に旅行でチェコのプラハからポーランドのクラクフというところまで一晩かけ寝台列車で移動した時のことです。
 コンパートメントで若いポーランド人男性と同室になりました。寝るまでの間、お互いの国のことでよもやま話をしたのですが、彼も例に漏れずアニメを通じて日本に興味を持ったタイプでした。
彼が愛読していたのは「キャプテン翼」。サッカーの本場ヨーロッパではこの「キャプテン翼」は絶大な人気があったそうです。

 彼は日本で発生した大地震や原発事故のこともよく知っていて「ポーランドには原発はなく、すべて火力発電なんだ」ということも聞いたことを思い出しました。

 以前、このブログで話題にしましたが、ポーランドのクラクフには日本も資金を提供して建設された「Manggha Museum」(マンガ博物館)という日本の美術品を展示している所があります。
 日本文化に身近に接することができるということも日本に興味を持つ人が多い理由かもしれません。日本語教育も盛んな国です。

 さてこの寝台列車には後日談がありまして、翌朝クラクフに到着し列車から降りてきた彼に一人の女性が連れ添ってきました。そしてニコニコした彼は「私の妻です」と紹介するではありませんか。

 夫婦で同じ列車に乗っていたのです。寝台車の予約の時、同室が取れなくて分かれてしまった、と言うことでした。

 「言ってくれたら奥さんと替わったのに」と言ったのですが二人は「問題ない、ない」と笑って答えるだけでした。たぶん、外国人である私に気を使ったのだと思います。
(男女分けて割り振られていたら実際変更は無理だったかもしれませんが)

 その後、ポーランドは初めてと言っていた私を予約していたホテルまで案内してくれ、そして別れ際には「もし何かあればここに電話して」とメモ用紙まで渡してくれました。

 このような経験を通して私のポーランドに対する印象がすこぶる良かったのは言うまでもありません。つくづく、その国の第一印象は玄関口で決まるものだなと思いました。
 ばってんT村でした。

笑える日本語2017/02/12

 また書籍の紹介ですが、これはほんとうに笑えます。イラストがまた秀逸なのです。
買ってしまいました。

 用言や慣用句をまじめに解説した上でギャグやオチがちりばめてあります。

 例えば「付かぬ事」
それまでの話題とは関係ない、と言う意味で「付かぬ事をうかがいますが」と恐縮している気持ちを込めながら物事をたずねるときに使う。
と言いつつも相手の年齢など本当に失礼な事をたずねる場合に用いる。
などという趣旨の説明がしてあります。

 お父さんの無くなりかけた頭髪を表現するのは「無きに等しい」と「無きにしも非ず」のどちらが適切か? これもきちんと解説してあります。

 実際を読んでもらった方がよいと思いますので、そのホームページを紹介しておきますね。書籍と違い、ここではどんどん用語が追加されていっています。

 こちらです→https://www.fleapedia.com/
あるいは「笑える国語辞典」と入力して検索してください。
 
 今回は上記のホームページで笑っていただくということでブログ記事に代えさせていただきます。
 ばってんT村でした。

重言2017/01/29

 同じ意味を重ねてしまうことを重言と言いますが、 「違和感を感じる」や「一番最初」「被害を被る」など私たちも知らぬ間にうっかり使っていそうです。

 あるテレビ番組でのインタビュー場面でしたが、実際に一般の人からも「自分の自家用車」「最終的な結論」というような重言が出てきていました。

 またつい最近気づいたのは、JRのホームにある列車時刻を示す電光掲示板での表示についてです。
 貨物列車やその駅に停車しない電車が通過する際に「通過列車が通過します」と思いっきり重言を使った表示がされていました。

 さすがにこれはないだろうと思いましたが、いやいや、注意を喚起するためわざとかも知れません。
「スマホ見ながら歩いている人、注意してや。接触でもしてけがしたら『後で後悔する』ことになるよ」ってところでしょうか。

 ただ、ら抜き言葉と同様、この重言今や世の中に普及してしまい、文化庁の世論調査では気にならない人が過半数とのことです(「過半数を超えている」と言ってももはや違和感なし?)
 間違ってダブっているというより協調したいための表現として認められてしまったのでしょうか。

 この重言に関わるおもしろい話題がネットにありましたのでちょっと紹介。
 「訃報のお知らせ」という重言ですが、「報」が知らせることを意味するので、「お知らせ」は不要ということはわかります。さらにおもしろいことに「訃」という漢字そのものに「人の死を知らせる」という意味があるそうです。
 つまり「訃報」がすでに重言だったというオチなのですが、さすがに「訃」だけでは?ですよね。
 語源は奥が深いです。
ばってんT村でした。

校閲ガール2017/01/15

 少し前のことになりますが、昨年の秋に放映された「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」というTVドラマがありました。
 出版社の校閲部に配属された新人女性が大作家の原稿を担当したり、知恵を貸したりする活躍を描いたコメディタッチのドラマです。
 原作が小説なので文庫本も出版されています。

 校閲とは「文書や原稿などの誤りや不備な点を調べること」とありますが、単に誤字、脱字、誤用などを訂正するだけでなく内容も確認するということを初めて知りました。

 ドラマはもちろんフィクションで、その校閲部では校閲中の小説に出てくる家の模型を作ったり現場へ行って確認したりするところまでやっているのです。
 ある推理小説の校閲中、作家がダイヤ改正前の時刻表でトリックを考案したためそれが成立しないことに気づき、その解決方法を考えるなんて、まさか校閲者がそこまでやらないでしょう、というシーンもありました。

 ですが、実際の新聞社の校閲者が書かれたエッセイを読むと、あそこまでやらないが人物相関図や年表程度は作るそうです。
 また仕事柄、日常生活でも誤用は気になりその典型は「ら」抜き言葉とのこと。ただ、川端康成の小説にも「ら」抜き言葉は多用されていて、すでに当時から「ら」抜き言葉は使われていたということです。

 このようなドラマや実在の校閲者のエッセイを見ると、文筆業や小説家は創作のプロではあっても必ずしも国文法を熟知しているわけではないということですね。
 ボランティアですが日本語を教える我々が正しい日本語をプロの先生方の講義を聞いたりして学べる立場にいるのは幸いかな、と思います。

 話が逸れますが、ドラマの中で「それはうまい便乗商法ですね」に対して「あやかり商法と言え」という面白いセリフのやり取り場面がありました。
 このような印象を変える言い換え、これは文法知識ではなく知恵ですね。

 私も仕事上で「しまった、忘れてた!」ということがあって言いわけがひねり出せず正直に言うしかないな~という時、メールでは「忘れていました」ではなく「失念していました」と書くときがあります。
「忘」より「失」という漢字の方が過ちが緩和されるような印象を受けませんか?

 これも表現上のことですが、「できません」は「いたしかねます」とていねいな表現に変えればつっぱねた印象にならず、検討したんだけどできないんですよ、という感触にならないでしょうか。

 つくづく、日本語は表現方法が豊富でよかったな、と思います。
ばってんT村でした。

やさしい日本語2017/01/02

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いください。

 さて、昨年の話になりますが10月に講師をお招きして「やさしい日本語講座」をやっていただきました。
その講座の中で「やさしい日本語」という岩波新書からの引用があり紹介もされていましたので買って読んでみました。

 一言で言いますと、日本在住の外国人には共通言語として「やさしい日本語」を使うべき、という趣旨で書かれたものです。

 日本在住の外国人で母語以外に一番わかる言語は何か、という問いにたいして、日本語と答えた人が60~70%、英語は30~40%という調査結果があります。
 また、日本在住の外国人は約210万人いますが、11の国と地域で90%を占めます。そのうち英語を母語あるいは公用語として使用している国はアメリカとフィリピンの2か国しかないのです。

 このことからも日本では、在住外国人にとって英語は共通言語になりにくい、ということが言えます。
 つまり、複雑な日本語がわからない人にも理解できるようなやさしい日本語でコミュニケーションしましょう、ということです。

 この「やさしい日本語」に関連すると思いますが、昨年末に次のようなニュースがありました。
 
 災害時に避難の要否を連絡するレベルに「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」の3段階がありますが、このうち「避難準備情報」を「避難準備・高齢者等避難開始」と呼称を変更した、というものです。

 これは昨年、台風10号が東北・北海道を襲った時、岩手のある地域に「避難準備情報」が発令されました。この情報を見て、準備だけで避難は不要、と思い込んだグループホームで高齢者が被災し入居者全員が亡くなったという事故を受けてのことです。

「避難準備情報」とは「一般の人は避難の準備、高齢者・子供・身障者など避難に時間がかかる人達は避難開始」という2つの意味を含んでいたのです。

 このニュースを見て、相手の立場に立って考える、ということが欠けているまさしくお役所仕事だったのだな、と感じました。
まず、一つの用言に2つの意味を持たせること自体が「やさしい日本語」ではありません。

 それと難しい漢字の羅列、変更後の「避難準備・高齢者等避難開始」にしてもオール漢字。
 これでは外国人に理解してもらうのは無理でしょう。また高齢者等の「等」は高齢者以外の誰を指すのか? 想像はつくでしょうが、緊急時に読み手に考えさせたり判断させたりするような内容は適切ではない、と感じました。

 私が思うに、上記の3段階の発令ですが、身の安全を考えれば結局どの段階でも避難することになるのです(遅かれ早かれの差はありますが)

 であればどの段階であろうが「みなさん、逃(に)げてください」の一言を発令すればそれでこと足りることではないでしょうか?
 3段階にレベル分けしたところに、日本人の親切心や刻一刻と変わる情報を詳しく伝えたいという思いがあることは理解しますが、命にかかわることですのでこのくらいシンプルでいいのではないかと思うのです。
 結果的に避難は必要なかったとしても、後から自治体に文句を言う人はほとんどいないでしょう。
 
 この本のまとめにも
・一文を短く
・結論を先に
・図やイラストを活用する
・文末を統一する
などが書かれています。
  
易しい(優しい)日本語を使ったり教えたりすることは日頃から意識していないとすぐには出てこないものだなと思いました。
ばってんT村でした。

ヌーハラ2016/12/18

 一昔前、ハラスメントといえばセクシャルハラスメントしかなかったと思います(他にもあったのでしょうが、~ハラスメントとは呼称されていなかった)
 
 今は、このセクハラ以外にパワハラ、マタハラ、モラハラ、アルハラ、アカハラ、スメハラなど30種類以上あるそうです。省略形では意味がわからないものもあるのではないでしょうか?

 中にはとにかくハラスメントという言葉をくっつけて無理やり定義しました感が否めないものまであります。
 最たるものが、新たに加わったヌーハラ(ヌードルハラスメント)。日本人が麺類を食べる時に“ズルズル”とすする音が外国人旅行者に不快感を与えるので気をつけましょう、というものです。

 賛否両論あるようですが、これはマナー云々の問題ではなく食文化、食習慣の違いでしょう。麺をすする、という行為、箸を使えばそうならざるをえません。
 麺類を食べるのは日本だけでなく、アジアには中国、韓国、ベトナム、タイ、ラオスなどたくさんあり、それらの国でこのようなことを言われているなど聞いたことはありません。

 この辺の文化の違いは日本に来る外国人旅行者もほとんどの人は理解しているだろう、と私は思っています。

 話変わって。
別に宣伝するわけではないですが、私の好きなおそば屋があります。近江神宮の神苑内にある「善庵」というお店です。
 木造の外観からしてそのように見えますが、中に入っても日本文化を感じることができます。季節ごとにお花や置物(雛人形、五月人形など)の装飾が入れ替えられていて、まぁこれらが本格的なのです。

 お値段はちょっとお高いので私も時々しか行きませんが、気さくで敷居は高くないです(敷居が高い、という表現、このような使い方は誤用らしいですが…)
 お蕎麦好きの方はどうぞ。ネットにも載っています。

 ご存知のように日本の年末にはその年の災厄を断ち切る、という意味で年越しそばを食べる風習があります。
 年末の挨拶には少し早いですが、皆様もおそばを食べながらよいお年をお迎えください。
 ばってんT村でした。

へんな日本語2016/12/04

 先日、「へんな日本語」というタイトルの本を買いました。
ありがちで間違いやすそうな表現をいくつか紹介したいと思います。

・とんでもございません
 「とんでもない」というひとくくりの形容詞なので「ない」の部分を「ございません」に勝手に変えてもおかしな丁寧語になります。
でも、もう普通に使われていて違和感もありません。

 一方、「申しわけない」はもうしわけ+ないという組み合わせなので、「ない」を「ございません」に変えて丁寧な表現にしても不自然ではありません。
 著者曰く、間に「が」をいれて自然かどうかで見分ける。とんでも(が)ない、は言えないが、申しわけ(が)ない、は言える。

・ひとだんらく
 仕事がひとだんらくした、ではなく「いちだんらく」が正しい言い方です。一休み(ひとやすみ)、一苦労(ひとくろう)などに引っ張られてまちがっているのではないか、と書かれていました。

・「および」と「ならびに」
 ボールペンおよびシャープペンシル、ボールペンならびにシャープペンシル
どちらが正しいでしょうか? 同じじゃないの、と思っていましたが使い分けがあるようです。
 似たジャンルの物事を並べるときには「および」、異なるものを並べる場合は「ならびに」です。ですから上記の場合は「ボールペンおよびシャープペンシル」が正解となります。

 「もしくは」と「または」の使い分けについても書かれています。
ただ、このように使い分けたほうが望ましいというレベルで絶対的な文法ではないそうです。

・「いただく」と「くださる」
 では、この使い分けは?
お越しいただきありがとうございます。
お越しくださりありがとうございます。

 こちらから頼んで来てもらったら、「いただき」、相手が自発的に来た場合は「くださり」とのこと。
 講師に講演などを頼んで来てもらったら「お越しいただきありがとうございます」、予約した客が来た時のレストランスタッフは「お越しくださりありがとうございます」と言うわけです。

 使い分けの理由も書いてありましたが、そう厳密ではなくどちらでもいいそうです。ただ、違いを理解して使い分ける方がもちろんいいですよね。聞かれたときにも答えられるしクイズネタにもなるし。

 そのほか、敷居が高い、役不足、煮詰まるなどの誤用についても書かれています。

 本屋に行きますとこの手の類似本が何種類もあって、結構読んでみると面白いし役に立ちます。最近、たまには本屋にGO!でパラパラ立ち読みして気に入ったら買っています。
 ばってんT村でした。

若冲2016/11/23

 今年はえらいブームらしいです。
伊藤若冲(じゃくちゅう)とは江戸中期に京都に生まれた画家です。生誕300年の今年、大々的に東京や生誕地の京都で展示会が開かれています。

 私も朝一で美術館に行ってきました。
 江戸時代の絵と言うと版画や浮世絵をもっぱら連想しますが、若冲は水墨画や絵具を使った写実的な絵が特徴です。
動植物の絵が多く、彩色画はほんとうに精細に緻密に描写されているのです。
 それも果物だとライチやランブータンなど外国産のものや、動物はゾウ、クジラなど当時、実際見ていないかもしれないものまで描いています。

 私が興味を持ったきっかけは、NHKの特集番組の中で紹介された技法に好奇心をそそられたからです。
 升目描きと言われる画面を小さな複数の升目に分けて塗り分けたり(モザイク画みたいなものですね)、透ける絹地の特徴を生かして違う色を裏表に塗って目的の色を出してみたりなど。

 また絵具についても、当時ドイツで18世紀始めに作られた初の人工青色顔料を初めて使っています。その顔料はオランダ船で長崎の出島に届けられ、なんらかの手段で入手したのだろうと言われています。

 こだわりの絵師だったのですね。「千年後に自分の絵を理解してくれる人が現れるのを待つ」という意味のことを言ったそうなので、当時はあまりヒットしなかったのでしょう。
 でも1,000年は待たずとも300年後にブレークというところでしょうか。

 代表作である動植綵絵(どうしょくさいえ)という植物、鳥、魚貝、昆虫を描いた30枚(掛け物、軸物なので正しい助数詞で30幅と言うらしい)の色彩豊かな絵があるのですが、これは東京だけでの展示で残念ながら京都ではお目にかかれません。
 どうりで東京では入場5時間待ちだったのもわかります。

 難しいウンチクや専門知識がなくとも普通に楽しめる絵なので若い人にも人気らしいです。
 先日も民放で特集をやっていましたが、若者にも受けるもう一つの理由はその名前「じゃくちゅう」。拗音を含むと発音しやすく印象にも残るためと言語学者が解説していました。
 でも事例の引き合いにあの「ピカチュウ」を出すのはどうかと思いましたが・・・
ばってんT村でした。
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