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校閲ガール2017/01/15

 少し前のことになりますが、昨年の秋に放映された「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」というTVドラマがありました。
 出版社の校閲部に配属された新人女性が大作家の原稿を担当したり、知恵を貸したりする活躍を描いたコメディタッチのドラマです。
 原作が小説なので文庫本も出版されています。

 校閲とは「文書や原稿などの誤りや不備な点を調べること」とありますが、単に誤字、脱字、誤用などを訂正するだけでなく内容も確認するということを初めて知りました。

 ドラマはもちろんフィクションで、その校閲部では校閲中の小説に出てくる家の模型を作ったり現場へ行って確認したりするところまでやっているのです。
 ある推理小説の校閲中、作家がダイヤ改正前の時刻表でトリックを考案したためそれが成立しないことに気づき、その解決方法を考えるなんて、まさか校閲者がそこまでやらないでしょう、というシーンもありました。

 ですが、実際の新聞社の校閲者が書かれたエッセイを読むと、あそこまでやらないが人物相関図や年表程度は作るそうです。
 また仕事柄、日常生活でも誤用は気になりその典型は「ら」抜き言葉とのこと。ただ、川端康成の小説にも「ら」抜き言葉は多用されていて、すでに当時から「ら」抜き言葉は使われていたということです。

 このようなドラマや実在の校閲者のエッセイを見ると、文筆業や小説家は創作のプロではあっても必ずしも国文法を熟知しているわけではないということですね。
 ボランティアですが日本語を教える我々が正しい日本語をプロの先生方の講義を聞いたりして学べる立場にいるのは幸いかな、と思います。

 話が逸れますが、ドラマの中で「それはうまい便乗商法ですね」に対して「あやかり商法と言え」という面白いセリフのやり取り場面がありました。
 このような印象を変える言い換え、これは文法知識ではなく知恵ですね。

 私も仕事上で「しまった、忘れてた!」ということがあって言いわけがひねり出せず正直に言うしかないな~という時、メールでは「忘れていました」ではなく「失念していました」と書くときがあります。
「忘」より「失」という漢字の方が過ちが緩和されるような印象を受けませんか?

 これも表現上のことですが、「できません」は「いたしかねます」とていねいな表現に変えればつっぱねた印象にならず、検討したんだけどできないんですよ、という感触にならないでしょうか。

 つくづく、日本語は表現方法が豊富でよかったな、と思います。
ばってんT村でした。

やさしい日本語2017/01/02

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお付き合いください。

 さて、昨年の話になりますが10月に講師をお招きして「やさしい日本語講座」をやっていただきました。
その講座の中で「やさしい日本語」という岩波新書からの引用があり紹介もされていましたので買って読んでみました。

 一言で言いますと、日本在住の外国人には共通言語として「やさしい日本語」を使うべき、という趣旨で書かれたものです。

 日本在住の外国人で母語以外に一番わかる言語は何か、という問いにたいして、日本語と答えた人が60~70%、英語は30~40%という調査結果があります。
 また、日本在住の外国人は約210万人いますが、11の国と地域で90%を占めます。そのうち英語を母語あるいは公用語として使用している国はアメリカとフィリピンの2か国しかないのです。

 このことからも日本では、在住外国人にとって英語は共通言語になりにくい、ということが言えます。
 つまり、複雑な日本語がわからない人にも理解できるようなやさしい日本語でコミュニケーションしましょう、ということです。

 この「やさしい日本語」に関連すると思いますが、昨年末に次のようなニュースがありました。
 
 災害時に避難の要否を連絡するレベルに「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」の3段階がありますが、このうち「避難準備情報」を「避難準備・高齢者等避難開始」と呼称を変更した、というものです。

 これは昨年、台風10号が東北・北海道を襲った時、岩手のある地域に「避難準備情報」が発令されました。この情報を見て、準備だけで避難は不要、と思い込んだグループホームで高齢者が被災し入居者全員が亡くなったという事故を受けてのことです。

「避難準備情報」とは「一般の人は避難の準備、高齢者・子供・身障者など避難に時間がかかる人達は避難開始」という2つの意味を含んでいたのです。

 このニュースを見て、相手の立場に立って考える、ということが欠けているまさしくお役所仕事だったのだな、と感じました。
まず、一つの用言に2つの意味を持たせること自体が「やさしい日本語」ではありません。

 それと難しい漢字の羅列、変更後の「避難準備・高齢者等避難開始」にしてもオール漢字。
 これでは外国人に理解してもらうのは無理でしょう。また高齢者等の「等」は高齢者以外の誰を指すのか? 想像はつくでしょうが、緊急時に読み手に考えさせたり判断させたりするような内容は適切ではない、と感じました。

 私が思うに、上記の3段階の発令ですが、身の安全を考えれば結局どの段階でも避難することになるのです(遅かれ早かれの差はありますが)

 であればどの段階であろうが「みなさん、逃(に)げてください」の一言を発令すればそれでこと足りることではないでしょうか?
 3段階にレベル分けしたところに、日本人の親切心や刻一刻と変わる情報を詳しく伝えたいという思いがあることは理解しますが、命にかかわることですのでこのくらいシンプルでいいのではないかと思うのです。
 結果的に避難は必要なかったとしても、後から自治体に文句を言う人はほとんどいないでしょう。
 
 この本のまとめにも
・一文を短く
・結論を先に
・図やイラストを活用する
・文末を統一する
などが書かれています。
  
易しい(優しい)日本語を使ったり教えたりすることは日頃から意識していないとすぐには出てこないものだなと思いました。
ばってんT村でした。

ヌーハラ2016/12/18

 一昔前、ハラスメントといえばセクシャルハラスメントしかなかったと思います(他にもあったのでしょうが、~ハラスメントとは呼称されていなかった)
 
 今は、このセクハラ以外にパワハラ、マタハラ、モラハラ、アルハラ、アカハラ、スメハラなど30種類以上あるそうです。省略形では意味がわからないものもあるのではないでしょうか?

 中にはとにかくハラスメントという言葉をくっつけて無理やり定義しました感が否めないものまであります。
 最たるものが、新たに加わったヌーハラ(ヌードルハラスメント)。日本人が麺類を食べる時に“ズルズル”とすする音が外国人旅行者に不快感を与えるので気をつけましょう、というものです。

 賛否両論あるようですが、これはマナー云々の問題ではなく食文化、食習慣の違いでしょう。麺をすする、という行為、箸を使えばそうならざるをえません。
 麺類を食べるのは日本だけでなく、アジアには中国、韓国、ベトナム、タイ、ラオスなどたくさんあり、それらの国でこのようなことを言われているなど聞いたことはありません。

 この辺の文化の違いは日本に来る外国人旅行者もほとんどの人は理解しているだろう、と私は思っています。

 話変わって。
別に宣伝するわけではないですが、私の好きなおそば屋があります。近江神宮の神苑内にある「善庵」というお店です。
 木造の外観からしてそのように見えますが、中に入っても日本文化を感じることができます。季節ごとにお花や置物(雛人形、五月人形など)の装飾が入れ替えられていて、まぁこれらが本格的なのです。

 お値段はちょっとお高いので私も時々しか行きませんが、気さくで敷居は高くないです(敷居が高い、という表現、このような使い方は誤用らしいですが…)
 お蕎麦好きの方はどうぞ。ネットにも載っています。

 ご存知のように日本の年末にはその年の災厄を断ち切る、という意味で年越しそばを食べる風習があります。
 年末の挨拶には少し早いですが、皆様もおそばを食べながらよいお年をお迎えください。
 ばってんT村でした。

へんな日本語2016/12/04

 先日、「へんな日本語」というタイトルの本を買いました。
ありがちで間違いやすそうな表現をいくつか紹介したいと思います。

・とんでもございません
 「とんでもない」というひとくくりの形容詞なので「ない」の部分を「ございません」に勝手に変えてもおかしな丁寧語になります。
でも、もう普通に使われていて違和感もありません。

 一方、「申しわけない」はもうしわけ+ないという組み合わせなので、「ない」を「ございません」に変えて丁寧な表現にしても不自然ではありません。
 著者曰く、間に「が」をいれて自然かどうかで見分ける。とんでも(が)ない、は言えないが、申しわけ(が)ない、は言える。

・ひとだんらく
 仕事がひとだんらくした、ではなく「いちだんらく」が正しい言い方です。一休み(ひとやすみ)、一苦労(ひとくろう)などに引っ張られてまちがっているのではないか、と書かれていました。

・「および」と「ならびに」
 ボールペンおよびシャープペンシル、ボールペンならびにシャープペンシル
どちらが正しいでしょうか? 同じじゃないの、と思っていましたが使い分けがあるようです。
 似たジャンルの物事を並べるときには「および」、異なるものを並べる場合は「ならびに」です。ですから上記の場合は「ボールペンおよびシャープペンシル」が正解となります。

 「もしくは」と「または」の使い分けについても書かれています。
ただ、このように使い分けたほうが望ましいというレベルで絶対的な文法ではないそうです。

・「いただく」と「くださる」
 では、この使い分けは?
お越しいただきありがとうございます。
お越しくださりありがとうございます。

 こちらから頼んで来てもらったら、「いただき」、相手が自発的に来た場合は「くださり」とのこと。
 講師に講演などを頼んで来てもらったら「お越しいただきありがとうございます」、予約した客が来た時のレストランスタッフは「お越しくださりありがとうございます」と言うわけです。

 使い分けの理由も書いてありましたが、そう厳密ではなくどちらでもいいそうです。ただ、違いを理解して使い分ける方がもちろんいいですよね。聞かれたときにも答えられるしクイズネタにもなるし。

 そのほか、敷居が高い、役不足、煮詰まるなどの誤用についても書かれています。

 本屋に行きますとこの手の類似本が何種類もあって、結構読んでみると面白いし役に立ちます。最近、たまには本屋にGO!でパラパラ立ち読みして気に入ったら買っています。
 ばってんT村でした。

若冲2016/11/23

 今年はえらいブームらしいです。
伊藤若冲(じゃくちゅう)とは江戸中期に京都に生まれた画家です。生誕300年の今年、大々的に東京や生誕地の京都で展示会が開かれています。

 私も朝一で美術館に行ってきました。
 江戸時代の絵と言うと版画や浮世絵をもっぱら連想しますが、若冲は水墨画や絵具を使った写実的な絵が特徴です。
動植物の絵が多く、彩色画はほんとうに精細に緻密に描写されているのです。
 それも果物だとライチやランブータンなど外国産のものや、動物はゾウ、クジラなど当時、実際見ていないかもしれないものまで描いています。

 私が興味を持ったきっかけは、NHKの特集番組の中で紹介された技法に好奇心をそそられたからです。
 升目描きと言われる画面を小さな複数の升目に分けて塗り分けたり(モザイク画みたいなものですね)、透ける絹地の特徴を生かして違う色を裏表に塗って目的の色を出してみたりなど。

 また絵具についても、当時ドイツで18世紀始めに作られた初の人工青色顔料を初めて使っています。その顔料はオランダ船で長崎の出島に届けられ、なんらかの手段で入手したのだろうと言われています。

 こだわりの絵師だったのですね。「千年後に自分の絵を理解してくれる人が現れるのを待つ」という意味のことを言ったそうなので、当時はあまりヒットしなかったのでしょう。
 でも1,000年は待たずとも300年後にブレークというところでしょうか。

 代表作である動植綵絵(どうしょくさいえ)という植物、鳥、魚貝、昆虫を描いた30枚(掛け物、軸物なので正しい助数詞で30幅と言うらしい)の色彩豊かな絵があるのですが、これは東京だけでの展示で残念ながら京都ではお目にかかれません。
 どうりで東京では入場5時間待ちだったのもわかります。

 難しいウンチクや専門知識がなくとも普通に楽しめる絵なので若い人にも人気らしいです。
 先日も民放で特集をやっていましたが、若者にも受けるもう一つの理由はその名前「じゃくちゅう」。拗音を含むと発音しやすく印象にも残るためと言語学者が解説していました。
 でも事例の引き合いにあの「ピカチュウ」を出すのはどうかと思いましたが・・・
ばってんT村でした。

長崎弁講座2016/11/06

 オリーブで開催した関西弁講座がたいへん好評でした。
そこで今回のブログでは趣向を変えて私の故郷である九州の長崎弁講座をやってみたいと思います。

 九州とひとくくりに言っても、関西弁と同じように地域によって方言も少しずつ違ってきます。私の出身地は長崎ですが、ここは九州の西部地方(長崎、佐賀、熊本)の方言に属します。

では、さっそく長崎弁の例文を見てみましょう。

A:そん顔、どがんしたと?
B:かみさんのくらしたと。えすかった~。
A:なしてくらされたと?
B:宝くじば100枚もこうたばってん、いっちょん当たらんかったけん。
 そいば言うたら、「なしてそがん無駄使いすっとね!」ってはらかいてくさ。そいでくらされたとばい。
A:そがんことすっけんたい。宝くじ、ごっといはずれとったい。

これを標準語に直すと

A:その顔、どうしたの?
B:妻が殴ったんだ。怖かった~。
A:なぜ殴られたの?
B:宝くじを100枚も買ったんだけど、ひとつもあたらなかったからさ。
 それを言ったら、「なぜそんな無駄使いするの!」って腹を立てて。それで殴られたんだ。
A:そんなことするからだよ。宝くじ、いつもはずれているじゃないか。

 いかがですか?
主な文法上の特徴は次のようになります。これらは会話に頻繁にでてきますので覚えておきましょう。

1.主格を表す助詞に「の」を多く使う  かみさんが→かみさんの
2.終助詞に「ばい」「たい」を使う 
3.対象を示す助詞に「ば」を使う  宝くじを→宝くじば
4.理由を表す助詞に「けん」を使う 当たらなかったから→当たらんかったけん
5.逆説の接続詞に「ばってん」を使う

 はい、助詞に大きな違いがあることがおわかりになると思います。特に「の」は主題を表す「が」の代わりに頻繁に使います。
 「犬のえさを食べた」は「私は空腹のあまり犬のえさを横取りして食べた」という意味ではなく「犬がえさを食べた」のことです。
で、修飾を表す場合は「の」よりも「ん」を使います。誰の本ですか?→誰ん本ね?

その他の特徴として
6.形容詞、形容動詞の語尾は「か」になる。 
 高い→高か、きれいな→きれいか
 さらに語尾がカ行の場合、促音化してしまう。 
 高か→たっか、低か→ひっか
7.動詞の「る」が促音化する  
 する→すっ なにをするのですか?→なんばすっとですか?
 来る→来っ いつ来る?→いつくっと?

 いかがでしたか? 文法的な傾向はつかめたと思います。
でも純粋な方言や言い回しは覚えるしかありません。「殴る」を「くらす」、「怖い」を「えすか」、「いつも」を「ごっとい」と言われても、何?って感じですよね。

 また機会がありましたら第二回目をやりたいと思います。
ばってんT村でした。

ドレミの歌2016/10/23

 ドはドーナツのド・・・で知られるドレミの歌ですが、オリジナルはミュージカル及び映画「サウンド・オブ・ミュージック」中の歌であることをご存知の方も多いと思います。

 つまりオリジナルの英語の歌詞があり以下のような内容です。日本語版が単語の頭文字を当てているのに対して、オリジナルは単語そのものを当ててその説明を歌っています。

Doe, a deer, a female deer
Ray, a drop of golden sun
Me, a name I call myself
Far, a long, long way to run
Sew, a needle pulling thread
La, a note to follow sew
Tea, a drink with jam and bread
That will bring us back to Doe

 これ、けっこう英語の勉強になるんです。
Doeとはメスのシカ、ヤギ、ウサギなど示す単語です。でfemale(メス)のdeer(鹿)。
 Meは自分自身を呼ぶときの名前って、まったく英英辞典の説明文みたいです。
 Sewは「縫う」の意味ですが、針で糸を引くことと言っています。
Laはsewに続く音符と言っていますが、ラが付く適切な用語がなかったんでしょうかね?

 それと、英語ではシではなくティ(Tea)なんです。これはオリジナルを聞いて初めて知りました。

 さて日本のドレミの歌は、ドーナツ、レモンと食べ物が続きますが、最初はすべて食べ物で行こうとしていたらしいです。しかしファの付く食べ物が見つからなくて断念したとのこと。おもしろいエピソードです。

 全く話変わって、今世界中で大ブレイクしている動画があります。こちらの英語は簡単に憶えられますよ。とにかく単語数が少ない。日本人が歌っています。
YouTubeでppapと検索してみてください。ブームが去る前にどうぞ。
ばってんT村でした。

紛らわしい2016/10/09

 もう20年以上前になりますが、アメリカに留学していた日本人高校生がハロウィーンパーティで訪問する家を間違えて射殺される事件がありました。
 不法侵入と思ったその家の男性は「Freeze」と警告したが、それを「Please」と聞き間違えたためと当時は報道されました(実際はその後「Stop」と言い換えても近づいてきたため発砲したと言われている)

 いずれにしてもこの「Freeze」、アメリカでは一般的で映画の中でも警官が拳銃を構えて言っているシーンをよく見ます。でも日本人にはなじみがありません。

 発音ではありませんが、意味の解釈間違いもありがちです。
「Hold it」、これだけ聞くと「それ持って」と思ってしまいますが、holdはそのまま保持の意味もありますので「動かないで」とか「ちょっと待って」の意味になります。

 たとえばこのようなシーン。あなたが台所でカップやヤカンが熱くなっているのを知らずに手を伸ばしかけたとき、まだ日本語が話せないホームステイ中のアメリカ人に「Hold it」と言われたとしましょう。
それは「待って。熱いから触るな」という意味で言われたのです。

 もう一例、「Off limit」、ドアにこの表示が貼ってあったらどう解釈しますか?
 立入禁止のことです。Limitなしで誰でも入ってよい、の意味ではありません(もっともそんな表示をわざわざドアに付けませんが)

 似たようなことで数年前にたいへん恥ずかしい経験をしたことがあります。
 ある部品を製作してもらっているイギリスのメーカさんに打ち合わせのため出張した時のことです。その製品を扱う代理店のイギリス在住の日本人女性(当然、英語ペラペラ)にも同行してもらいました。

 メーカさんから「その後の製品の状況はどうですか?」というようなことを聞かれ、私は「故障は非常に少ない」と表現したくて、“非常に少ない”を「quite a few」と言ったのです。

 すると、それを聞いたその代理店の女性が日本語で「Tさん、quiteは要りませんよ。quite a fewだと“たくさん”の意味になります」と半分苦笑いしながら指摘してくれました。
 私は「おたくの製品は故障が多い」とまったく逆のことを言ってしまったのです。

 後から調べるとこのquite a few、高校2年レベルの語彙らしい。習った記憶はうっすらあるが正しい意味を忘れてる… やはり使わないと記憶に定着しませんね。

 日本語を勉強している外国人も、日本語で同様な経験をされることがあるかもしれません。
 例えば促音が聞き取れず、「行ってください」を「いてください」と聞き間違えるとまったく別の行動になってしまいます。

 それと尊敬語の「いらっしゃる」なんて来る、行く、いる、とまったく違う3つの状態を表すのですから、慣れないと混乱するでしょうね。すでにいるのか、これから来るのかどっちやねん、ってつっこまれそうです。

 つくづく、外国語は聴いて話して慣れることだな、と感じます。
ばってんT村でした。

漢字ミュージアム2016/09/25

 京都にある漢字博物館というところに行ってきました。日本初で今年の6月にできたばかりです。

 1、2階あり見るだけでなく、「聴く、触れる、遊ぶ、学ぶ」ことができるようになっていてけっこう楽しめます。来場者は子供連れの親子が多かったです。
 入口で入場料を支払うと体験シートというものをくれます。内容をそのまま書きますと、
「01甲骨文字占い、02 金印スタンプ、03 万葉仮名で名前を作ろう、04 もとの字スタンプ カタカナ編 ひらがな編、05 漢字で国名 この国、どう書く」
となっていて各テーブルを回って体験することができます。

 入って最初は、漢字の成り立ち、漢字からカタカナ、ひらがなができた過程などを8分ほどにまとめた映像が上映されるコーナーがありますのでそれを見るとよいでしょう。

 個人的に一番興味深かったのは本物の甲骨文字が見られることです。甲骨文字が刻まれた本物の甲骨が2階に展示してあります。3,000年以上の時を経たとは思えない鮮明さでした。

 それと、展示だけの紹介でしたがここで初めて知ったのは「日中韓共同常用漢字808字」といわれるもの。これは三国で共通して使用される頻度の高い漢字を抽出し普及させ相互理解を深めようという目的のもので、三国で会議も開催されているらしいです。

 同じ漢字でも日中で意味が違うものがあるのはご存知のとおりでその解説も必要でしょうね。また韓国はハングル文字により漢字離れが進んでいます。これを機会に昔のように、漢字教育も盛んになるとよいなと感じました。

 もうひとつ見どころは入場せずとも立ち寄れるお土産屋。漢字にちなんだ物も置いてあります。
 ここで大型液晶パネル6枚を屏風に見立てて祇園祭りを映像とCGで紹介しているのですが、これが綺麗で見ごたえがあります。スタッフさんがいて鉾や山の解説もしてくれます。横には実物大に再現した鉾も飾ってあります(車輪は長年使用された本物から持ってきたとのことです)

 「漢字博物館」で検索すれば、詳細はホームページで見ることができます。場所は祇園、八坂神社の西楼門の前の四条通りを入ってすぐ、ローソンの横です。
興味ある方は一度訪ねられてはどうでしょうか?
ばってんT村でした。

ネーミング2016/09/11

  昔、こんななぞなぞがありました。
「自分のものなのに他人の方がよく使うものな~んだ?」
答えは「名前」なのですが、最近、若い日本人の名前が読めなくなってきています。

 キラキラネームなどと言われる名前が出現しはじめてからです。
初期の頃は、まず漢字を当て字にして外国人っぽいネーミングにしていたケースが多かったと思います。例えば「真凛」をマリンと読むのですが、これらはまだ読めました。
 将来、国際的に活躍してもらいたいという親の願いを込め、外国人にも覚えやすい(発音しやすい)名前にしたという考えもあったようです。
 
 ところが最近はもう読めません。リオオリンピックの出場選手でたまたま目にしたのは「騎士」。
 テレビにこの文字が出た時、はたしてなんと読むのか想像しました。まさかそのまま「きし」であるはずがなく、「ナイト」と読むのでした。和文英訳かいな~、と一人でテレビにつっこみました。
 で、好奇心からネットでいろいろ調べてみると、こんな名前も。「光宙」をピカチュウ、今や世界中で大人気ですね。

 ご存知の方も多いと思いますが、戸籍法では名前に使う漢字はどう読んでもかまわないことになっています。つまりどんなデタラメでもよくて、「太郎」を「ウルトラマン」と呼んでもよいわけです。
 戸籍には読みは登録されないからこのようなことも可能なのです。

 ところが名前に使う漢字については、私も知らなかったのでネットからの引用、要約で紹介します。
 読み方は自由なのに、名前に使用できる漢字には制限があるのです。10万あるといわれる漢字のうち名前に使用できるのは常用漢字2,136字プラス人名用漢字(という定義があるらしい)862字の合計2,998字。

 例えば崔、懍、逍、檸、檬などは使えません。
 苺(いちご)、雫(しずく)も禁止漢字だったのですが、国民の要望の声が大きく2004年から使用可能になったということです。

 マンガ*「こち亀」の登場人物に檸檬(れもん)という名の幼児がいるのですが、漢字では命名できないということになるのですね(話脱線して…こち亀、ついに終了してしまって残念です)
*「こちら葛飾区亀有公園前派出所」

 名前の読みに話を戻すと、戸籍と違い住民票にはふりがなを書く欄がありそこで読みを登録するわけですが、申請すれば読みは変更できるのです。
 親にもらった名前だけど、好きじゃない、変えたいと思っている人、読みだけなら簡単に変えられます。明日から「保安官のロバートです」って実際に自己紹介もできるんです(このセリフ、知っている人にはわかる)

 日本では名前の「読み」は極端に言うと便宜上のもので、重要なのは「登録した文字」だということです。でもやはり他人のほうがよく使う自分の名前、せめて読める漢字にしてほしいですね。
ばってんT村でした。
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