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あげる2013/02/17

ばってんT村です。
 2週間ほど前の新聞のコラムに興味深い記事がありましたので紹介したいと思います。

要旨は
「上野動物園で生まれて間もないパンダの赤ちゃんが死んだとき、動物園の入り口に『パンダの赤ちゃんが亡くなりました』と掲示板に書いてあった。人気者とはいえ動物に『亡くなる』を使うのは国語として不適切ではないか、という声があったという。一般的に『亡くなる』や『死亡』は人間にのみ使う言葉とされている。

 同様に『犬に水をあげる』『花に水をあげる』『子供に小遣いをあげる』という言い方を嫌う人も多い。人以外や目下の者には『やる』を使うべきだと。私(新聞のコラムの筆者)も記事では必ず『やる』を使っている。」

というのが前半で、ここまでであれば言葉の使い方が間違っている、で終わるところですが後半に書かれていたことは
「しかし、動物ファン向けの告知にまで一般的な国語規範を当てはめるのはいかがなものか。今やペットブームで動物も家族の一員となり『あげる』といった表現も奇異に感じない。

 ある説によると言葉は猿のグルーミング(毛づくろい)から発生したといわれている。仲間との良好な関係の維持や絆を強める手段として進化したのが言葉だった。この説に従えば、言葉を交わす目的は情報の伝達よりも仲間を気持ちよくさせることにあると考えられる。

 平成20年の『美しい日本語とは?』というアンケートで1、2位を占めたのは『思いやりのある言葉』『あいさつの言葉』だった。従って『犬に水をあげる』もそれが相手の気持ちに添うものであれば許容されてもいいのではないか。」
という内容でした。

 そのような見方もあるのかと思って読んでいましたが最後は
「しかし、状況に応じた言葉遣いができないのであれば常に『犬に水をやる』と言うべきだ。」と結んでありました。
 
 なるほど、応用というのは基本を知った上で、ということですね。外国の人に日本語を教える上でもまず教える側が正しい知識を持っておくものだ、と考えさせられたコラムでした。

コメント

_ アミーガ恩地 ― 2013/02/19 14:56

興味深い記事ですね。オリーブとは別のところですが、みんなの日本語41課を教えたばかりです。教科書では下位の者に「やる」を使っています。が、教えるときは、いまは「あげる」を使う人も多いです、と説明しています。
しかし、わたし自身の感覚では、ソトの人と話すとき、「娘に服を買ってやる」「弟に本をやった」のようにウチの者には「やる」を使うのがしっくりくる。相手が上位者ならなおさら・・・なんですが、「犬に水をあげる」はなんとなく許容できる。娘や弟は家族ですが、ペットはなにか中立地帯にいるような気がするのです。家族として愛しているけど、ウチの者じゃないような。
みなさんのご意見も伺いたいです。

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