★オリーブホームページはこちらからどうぞ!
紛らわしい ― 2016/10/09
もう20年以上前になりますが、アメリカに留学していた日本人高校生がハロウィーンパーティで訪問する家を間違えて射殺される事件がありました。
不法侵入と思ったその家の男性は「Freeze」と警告したが、それを「Please」と聞き間違えたためと当時は報道されました(実際はその後「Stop」と言い換えても近づいてきたため発砲したと言われている)
いずれにしてもこの「Freeze」、アメリカでは一般的で映画の中でも警官が拳銃を構えて言っているシーンをよく見ます。でも日本人にはなじみがありません。
発音ではありませんが、意味の解釈間違いもありがちです。
「Hold it」、これだけ聞くと「それ持って」と思ってしまいますが、holdはそのまま保持の意味もありますので「動かないで」とか「ちょっと待って」の意味になります。
たとえばこのようなシーン。あなたが台所でカップやヤカンが熱くなっているのを知らずに手を伸ばしかけたとき、まだ日本語が話せないホームステイ中のアメリカ人に「Hold it」と言われたとしましょう。
それは「待って。熱いから触るな」という意味で言われたのです。
もう一例、「Off limit」、ドアにこの表示が貼ってあったらどう解釈しますか?
立入禁止のことです。Limitなしで誰でも入ってよい、の意味ではありません(もっともそんな表示をわざわざドアに付けませんが)
似たようなことで数年前にたいへん恥ずかしい経験をしたことがあります。
ある部品を製作してもらっているイギリスのメーカさんに打ち合わせのため出張した時のことです。その製品を扱う代理店のイギリス在住の日本人女性(当然、英語ペラペラ)にも同行してもらいました。
メーカさんから「その後の製品の状況はどうですか?」というようなことを聞かれ、私は「故障は非常に少ない」と表現したくて、“非常に少ない”を「quite a few」と言ったのです。
すると、それを聞いたその代理店の女性が日本語で「Tさん、quiteは要りませんよ。quite a fewだと“たくさん”の意味になります」と半分苦笑いしながら指摘してくれました。
私は「おたくの製品は故障が多い」とまったく逆のことを言ってしまったのです。
後から調べるとこのquite a few、高校2年レベルの語彙らしい。習った記憶はうっすらあるが正しい意味を忘れてる… やはり使わないと記憶に定着しませんね。
日本語を勉強している外国人も、日本語で同様な経験をされることがあるかもしれません。
例えば促音が聞き取れず、「行ってください」を「いてください」と聞き間違えるとまったく別の行動になってしまいます。
それと尊敬語の「いらっしゃる」なんて来る、行く、いる、とまったく違う3つの状態を表すのですから、慣れないと混乱するでしょうね。すでにいるのか、これから来るのかどっちやねん、ってつっこまれそうです。
つくづく、外国語は聴いて話して慣れることだな、と感じます。
ばってんT村でした。
不法侵入と思ったその家の男性は「Freeze」と警告したが、それを「Please」と聞き間違えたためと当時は報道されました(実際はその後「Stop」と言い換えても近づいてきたため発砲したと言われている)
いずれにしてもこの「Freeze」、アメリカでは一般的で映画の中でも警官が拳銃を構えて言っているシーンをよく見ます。でも日本人にはなじみがありません。
発音ではありませんが、意味の解釈間違いもありがちです。
「Hold it」、これだけ聞くと「それ持って」と思ってしまいますが、holdはそのまま保持の意味もありますので「動かないで」とか「ちょっと待って」の意味になります。
たとえばこのようなシーン。あなたが台所でカップやヤカンが熱くなっているのを知らずに手を伸ばしかけたとき、まだ日本語が話せないホームステイ中のアメリカ人に「Hold it」と言われたとしましょう。
それは「待って。熱いから触るな」という意味で言われたのです。
もう一例、「Off limit」、ドアにこの表示が貼ってあったらどう解釈しますか?
立入禁止のことです。Limitなしで誰でも入ってよい、の意味ではありません(もっともそんな表示をわざわざドアに付けませんが)
似たようなことで数年前にたいへん恥ずかしい経験をしたことがあります。
ある部品を製作してもらっているイギリスのメーカさんに打ち合わせのため出張した時のことです。その製品を扱う代理店のイギリス在住の日本人女性(当然、英語ペラペラ)にも同行してもらいました。
メーカさんから「その後の製品の状況はどうですか?」というようなことを聞かれ、私は「故障は非常に少ない」と表現したくて、“非常に少ない”を「quite a few」と言ったのです。
すると、それを聞いたその代理店の女性が日本語で「Tさん、quiteは要りませんよ。quite a fewだと“たくさん”の意味になります」と半分苦笑いしながら指摘してくれました。
私は「おたくの製品は故障が多い」とまったく逆のことを言ってしまったのです。
後から調べるとこのquite a few、高校2年レベルの語彙らしい。習った記憶はうっすらあるが正しい意味を忘れてる… やはり使わないと記憶に定着しませんね。
日本語を勉強している外国人も、日本語で同様な経験をされることがあるかもしれません。
例えば促音が聞き取れず、「行ってください」を「いてください」と聞き間違えるとまったく別の行動になってしまいます。
それと尊敬語の「いらっしゃる」なんて来る、行く、いる、とまったく違う3つの状態を表すのですから、慣れないと混乱するでしょうね。すでにいるのか、これから来るのかどっちやねん、ってつっこまれそうです。
つくづく、外国語は聴いて話して慣れることだな、と感じます。
ばってんT村でした。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://olive-shiga.asablo.jp/blog/2016/10/09/8219058/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
★コメント・トラックバックは内容確認後公開しております
★オリーブホームページはこちらからどうぞ!
★オリーブホームページはこちらからどうぞ!
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。