Olive　Olive　Olive！

コロナウィルス感染防止のため外出自粛で時間を持て余している人も多いことと思います。こんな時こそ、読書か映画が王道でしょう。

特に映画はネット配信で観られるので外に出る必要もありません。

　理屈抜きで気晴らしできる映画といえばインド映画ですね。こんなんありえない、とか、なんで急に踊りだすの、とか考えてはいけません。

　インド映画、あるいはインドを舞台にした映画をいくつか紹介しましょう。

　典型的インド映画の特徴は

・勧善懲悪、恋愛、アクション、踊り、歌とすべての要素がてんこ盛り。

特に踊りと歌は外せない。

・とにかく長い。映画は1,5～2時間程度が通常だが、インド映画だと2.5～3時間はザラ。

途中で休憩が入ります（映画館であれば）

・主演男優、濃ゆい。主演女優、スッゴイ美人。子役、かわいい。

それまで一般になじみのなかったインド映画が日本に知られるようになったのは「ムトゥ踊るマハラジャ」がきっかけだったと思います。

●ムトゥ踊るマハラジャ

日本公開は1998年。

お金持ちの主人に仕える使用人のムトゥと芝居女優との恋愛、アクションもの。ちょっと古いが、これぞすべててんこ盛りの典型的なインド映画。

●恋する輪廻　オーム・シャンティ・オーム

　2013年日本公開。

　脇役俳優オームが人気女優シャンティに恋心を抱き、自分もトップスターになることを夢見る。

ストーリーはベタですが、歌と踊りが豊富。宝塚がこの映画をミュージカルにしたほど。ザッツ　マサラムービーってところでしょうか。

　主役のシャー・ルク・カーンも超濃い。この人、実際インドの大スター。

●スラムドッグミリオネア

2009年日本公開。イギリス映画ですが、舞台はインド。

ムンバイ（旧ボンベイ）のスラム育ちの青年が高額賞金獲得のクイズ番組に出場し、あれよあれよと言う間に正解を出し続けついに翌日の最後の一問にまでこぎつける。しかし、教育のない者に回答できるはずがない、インチキに違いない、と警察の取り調べを受けることになった。

　クイズ番組、警察の取り調べの進行と幼少～少年期の回想シーンが交互に現れ一気に最後まで観てしまいます。そうそう、ストーリーと関係ないが最後に踊りも忘れない。

●きっとうまくいく

2013年日本公開。原題は3 idiots（3人のおバカさんという意味か）　

入学した工科大学の寮で同室となった3人の青春を描いたコメディー映画。卒業10年後の再会場所に現れなかった主人公のランチョー、彼には会えない秘密があった。

　ウィキペディアで先にあらすじを読んでしまうとネタばれしてしまうので注意です。

●ダンガル　きっとつよくなる

2018年日本公開。原題はDangal。「きっとつよくなる」という副題は上記の「きっとうまくいく」から取ったのでしょう。実際、どちらも主演はインドの国民的映画スターのアーミル・カーンという男優が演じている。

実話に基づいたストーリー。レスリングで金メダルを取る夢を絶たれた父親が娘の2人にその夢を託し特訓を始める…というもの。

今でこそ、女子レスリングもオリンピック種目になっていますが、その当時は偏見もあったでしょう。そういうシーンも描かれています。

●ライオン　25年目のただいま

2017年日本公開。これも実話を映画化したもの。米英豪の合作。

彼はインドで5歳で迷子になり、養子としてオーストラリア人夫婦に育てられた。どうしても故郷を知りたい、実の父母に会いたいと熱望する彼は記憶の断片とGoogle Earthを使って実家を探す旅に出る。

確か、映画の最後に実際の家族の映像もあったと思う。

主人公は先に紹介した「スラムドッグミリオネア」でも主役をやった俳優。イギリス人ですが多分インド系かな？

●バーフバリ

2018年日本公開。2部作になっている冒険、アクションもの。

多言語国家のインドらしく、ヒンディー語、タミル語など4言語に吹き替えされて上映。インド国内外で大ヒットした。

映画を観ると気づかれると思いますが、わかったとか承諾など肯定のしぐさでインド人は首を斜めに傾けます。他国だと否定、あるいは困ったなとか迷っている時に出るしぐさです。

私も仕事の出張で何度もインドに行ったことがありますが、このしぐさだけは何か否定されているような感じを受けなかなか慣れませんでした。

それと映画の中で、絶世の美女が装飾品として鼻にリングを付けていると何か違和感が…

インドの文化、習慣を知るのにインド料理を食べる以外に映画という手段もいいと思います。ばってんT村でした。