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電車でGO2016/08/13

 昨年に続いて今年も生活に必要な日本語を教える教室で「切符を買う」というテーマで切符の買い方、電車の乗り方についての授業をしました。

 その中でH先生が京都駅での湖西線への乗り間違いについて説明したのですが、確かに草津、米原方面行きのホームから時々湖西線が発着していて日本人でも間違えることがあります(ローカルな話題で失礼)

 個人的な経験ですが、この湖西線どころでないややこしいホームがあるのです。それは名古屋鉄道の名古屋駅のホームです。
 ここはひとつのホームから4~5方面行きの電車が数分おきに発着しています。通勤などで普段使っていなければ、よそ者にはまぁわかりにくいです。

 停車時のドアの場所が行き先別にずらしてありその場所が色別に表示してあります。まずここで混乱します。自分が何時何分発の何線に乗るかを憶えておかないと並ぶ列さえわかりません。
 幸い、電車は時間に正確で停車位置も正確ですからその時間になって来た電車に乗れば間違うことはまずありませんが。

 これまた私の狭い経験からですが、海外の鉄道は日本以上に乗りこなすのが難しいと思います。
 定刻どおりに発着しない、ホームの停車位置が適当、駅に時刻表の表示がない、列車に行先表示がない、発車のアナウンスやベルがない、車内では次の到着駅のアナウンスがない、のないないづくし(ちろん例外もあります)

 乗る前から、乗車中、降りるまでとずっと気を張っていなければならず、無事目的の駅で降りられたらホッとします。
 最後まで気が抜けないということでは、こういう経験があります。イギリスだったと思いますが、電車に乗って移動、目的の駅に到着する直前にドアの前に立って開くのを待っていたのです。

 が、電車が停止してもドアが一向に開きません。なぜだ…自動ドアのはずなのに・・・と焦っていると、近くにいた人がドアの横にあったボタンを押してくれたのでした。
海外には、この半自動ドア(閉まるのは自動だが、開けるのはドア横のボタンを押す)があるので要注意です。
乗車する人が外からボタンを押せばドアは開いたのですが、そのときそのドアから乗る人がたまたまホームにいなかったのです。

 もし、電車の切符の買い方、乗り方講座をその国で外国人相手にやるとしたらこれは項目の一つになりますね。

 つくづく、電車の中で居眠りもできる日本の治安のよさ、電車運行の正確さ、快適さを実感します。

 そうです、書いていて思い出しました。
日本にも半自動ドアがありました。滋賀でも確か草津線や湖西線で冬季限定ですがドアの横に開閉両方のボタン付きの車両を見かけます。
ホームで待ち時間が長いとドアが開いたままでは寒いので乗客が開閉できるようになっているのです。

 やはり、日本人は自動ドアに慣れ過ぎですよね。今やトイレのふたまで自動があるくらいですから。
ばってんT村でした。

炎のランナー2016/08/28

 今年のオリンピックは盛り上がりましたね。
盆休みと重なったこともあって私も連日、テレビで見ていました。競技のダイジェスト番組や特集番組がいくつも放映され、その中でBGMとして時々「炎のランナー」という映画のテーマ曲が使われていました。アカデミー賞も取った映画です。
 そういえば、前回のロンドンオリンピックの開会式にも使用されました。

 この音楽を聞いて映画を久しぶりに観たくなり、ネットで探して観てみました。公開時、映画館で1度見たきりでストーリーはほとんど忘れていましたが…・
 1924年のパリオリンピックに短・中距離ランナーとして出場するイギリス人青年たちを描いたもので、脚色は多いですが登場人物は実在です。

 印象深く記憶に残っていたのは、主人公の一人は敬虔なキリスト教徒なのですがオリンピックで100mレースの予選が日曜日になったことに対し、安息日である日曜日のレースを拒否したシーン、オリンピックに来た意味がなかね~、という場面です。

 神に仕えるか国家に従うかという選択に迫られ…という風にストーリーが進みます。人種や宗教、国家が絡み合い、普通のスポ根ものとは少し趣は違います。

 この映画ではもうひとつ思い出があります。当時、英会話を習っていてフリートークの話題に前日に見たこの映画を出そうとしたのですが英語の原題を知らなかったので戸惑ってしまいました。
あらすじを片言の英語で先に話すと、先生が「ああ、原題はChariots of Fireだね」という答え。

 「Chariotとは何?」と聞くと英語で説明してくれました。
 古代ギリシャ・ローマ時代の馬に引かせた二輪の戦車や競争馬車のことだったのです。映画で例を出すとすればあの「ベンハー」に競争シーンで出てきましたね。
 まぁ、普通の英会話では一生でほとんど出会わないような単語なのですが、なぜかこのように印象に残ると覚えてしまうものです。

 日本のアニメで日本語を覚えた外国人が、どこでそんな日本語を知ったの?というような単語を使えるのも納得がいきます。「奈落の底」なんて単語を知っているんですよ。
ばってんT村でした。
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