おいしいお茶が飲みたい ― 2018/07/19
今はペットボトルで手軽に日本茶も飲める時代になっていますが、時々ほんとうにおいしいお茶を飲みたい、と思う時があります。
ペットボトル入りのお茶は、コーヒーで例えるなら缶コーヒー、やはり一杯ごとに淹れたコーヒーに味・香りともかなわないのと同じで、その都度茶葉から淹れるお茶にはかないません。
普段、日本茶と言えば外食店で無料で出されるもの、家庭で食事中や食後に水代わりに飲むもの、外出先でのどを潤すペットボトル入りのものと言った感じではないでしょうか?
でも、日本茶もコーヒーや紅茶のように嗜好品として自分好みのものを購入すればおいしいお茶が飲めます。
最近は日本茶の専門店もあり、ネットで取り寄せもできますから好みの味のものを簡単に手に入れることができます。例えばこんな雑誌でも紹介されています。
ただし、スーパーに売ってあるものより2~3倍以上お高いですが。
私が最近おいしいと感じているのが、佐賀の嬉野茶です。佐賀は灯台下暗しで私の故郷、長崎の隣県なので嬉野茶の名前は昔から知っていましたが、意識したことはありませんでした。
香りと甘みが特徴です。
さらに最近知ったのが、お茶の濃縮された旨味を感じられる淹れ方です。今の季節だと冷たいお茶が飲みたいですよね。簡単な淹れ方なので少し紹介します。
1~2人前分8gほど(茶の種類により多少違いあり)を急須の底一面に平らに広げる。底がひろい急須がよい。よく家庭で使われる金網ネットは使わない。
次に冷水を茶葉全体が浸る程度に注ぐ。そして急須のふたはせず3分待つ。
これだけです。時間が来たら、最後の一滴までグラスか茶碗に注ぐ。これまで体験したことのない旨味が濃縮された味わいになります。これが同じお茶かと思うほどです。
最後まで注ぎきるためには急須のふたをしましょう。ちなみにネットで買ったこの常滑焼き、急須とふたがピッタリと合ってお茶が漏れません。
入れる水の量が少ないので二口分くらいしかなく、お茶のエスプレッソと言ったところでしょうか。濃厚な甘みを感じることができます。
1煎目はかなり少量だったのですが、量を飲みたいと思ったら2煎目は水の量を増やせばよいです。さらに3煎目は氷を直接急須に入れ、そこに冷水を注ぐ。この時は5分ほど待つとよいです。
暑い夏、ひと手間かけてこのような飲み方もいかがでしょうか?
ばってんT村でした。
プロチダ島 ― 2018/07/29
今ヨーロッパはバカンスシーズンの時期なのですが、我々日本人はこの酷暑の中でも、仕事に励まねばなりません。
暑い日本の夏こそバカンスが必要だ~、と私は昔から思っているのですが、まあこれは国全体がそうしようよ、とならないと無理ですね。
気分だけでもということで、数年前、イタリアのPROCIDA(プロチダ)島というところへ行ってきたときのお話を。
きっかけはこの島が「IL POSTINO(イルポスティーノ)」という映画のロケ地だったことを知り行ってみたいと思ったからでした。映画タイトルを直訳したら「郵便配達人」という意味です。
(ナポリ沖にある小さな島。そこにイタリアに亡命してきたチリの有名な詩人で外交官のパブロ・ネルーダが滞在することになった。島の青年マリオは郵便配達人として世界中からの手紙を毎日パブロへ届けることになる。そのうち2人の間には友情が芽生え、マリオは詩のことをパブロから教わり興味を持つ。
島の娘ベアトリーチェに一目ぼれしたマリオはその詩を使ってラブレターを書くことに…)
というあらすじです。詩を習う中で、マリオは暗喩という比喩方法のひとつを知るわけです。「ばらの微笑み」というように特徴を直接他のもので表現する方法ですね。
ナポリの港から高速艇で40分ほどで着きます。ナポリ沖といえば青の洞窟があるカプリ島が世界的に有名ですが、同じナポリの港から出るプロチダ島行きの船内はイタリア人と思しき海水浴客や観光客がほとんどのようでした。
到着した港のすぐ前の通りからマイクロバスが出ていて、絶景を眺められる丘の上に行くため乗り込みました。バスの車内では地元のおばあさんが何やら話しかけてきましたが、イタリア語なので理解できず。
たぶん、「どこから来たの?」か「どこへ行くの?」とか聞いてきたのでしょうね。こんなとき、少しでも現地語がわかればな、と思ったりします。
ピンクや黄色の建物のある付近がコッリチェッラというロケ地になった場所です。地元の人が利用するトラットリア(食堂)もありそこもロケに使われました。
このビューポイントから徒歩で下ってその場所を目指します。
「Marina Corricella」、コッリチェッラ港という行先表示も出ていて迷わず行けました。
トラットリア(食堂)の中には映画に関する写真などが飾ってありました。ここで昼食をと思ったのですが、どうせならお腹を空かせて港に戻ってからということで、ここでは冷たい飲み物だけ注文しました。その場でレモンを絞って作ってもらったレモネードは美味でした。
港までの道中では、教会から流れる賛美歌を聞いたり、のんびりした地元の人を眺めながらぶらぶら散策。時間に追われないとこちらものんびりします。
港に到着してから、数軒並んだトラットリアから迷いながらも一店選んで昼食をとりました。注文はもちろんシーフードで決まりです。どれもはずれなくおいしかったのは言うまでもありません。
ひとくくりにはできませんが、ヨーロッパ人はバカンスを最大の楽しみにして働いているところがあります。
そのレベルまでいかないまでも、行きたいところを決めて、おカネをためて時間をひねり出して非日常の世界へ脱出するのも人生のアクセントになりますよ。
ばってんT村でした。
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