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フェルメール展2019/03/16

 今、大阪市立美術館でフェルメール展が開催されています。

 フェルメールは17世紀のオランダを代表する画家の一人です。有名な「真珠の耳飾りの少女」は美術ファンならずともよく知られている絵画ではないでしょうか。(これは今回来ていません)

 


 私は特に絵画ファンというわけではありませんが、絵画に限らずやはり本物を見たいという好奇心があり、前売り入場券は買っておいたのでさっそく行ってきました。

 平日の昼間に行ったのですが、けっこう混んでいましたね。高校生らしき団体もいたので授業の一環として観にきたのかもしれません。

 


ファンや愛好家のレベルになるとやることが違います。フェルメールが生涯に描いた作品数は30数点と言われ多くはありません。 

そのフェルメールの全作品を観るために、展示してある世界中の美術館を巡るのが生涯の趣味という人もいるのです。巡礼の旅と言うそうです。

今回、大阪で見られるのはそのうちの6点です。

 

 ちなみに、フェルメールの作品は本国オランダ、ドイツ、イギリス、フランス、スコットットランド、アイルランド、オーストリア、アメリカにあり、その国の中でさらに複数の美術館に分散して所蔵されています。

 実は日本にも1点、個人所有の絵が東京の美術館(国立西洋美術館)に寄託されています。

 

 このように有名な絵画は貸し出されることはままあり、そんな時いつも思うのですが、お目当ての絵画を観るためその美術館に遠路はるばる来たのに、貸し出し中で無かったら相当ショックだろうな、と。

 

大阪市立美術館にはフェルメール以外にも今回39点の絵画が小部屋に分かれて展示されていて、順路通りに行くとメインのフェルメールは最後の部屋です。

他の画家の絵を混雑した中で順に見ていくと足が疲れてしまうので、前菜を飛ばしてメインのフェルメールを先に観た方がよいと思います。

後戻りしても他の絵は見られます。

 

フェルメール作品の中にはよく輸入品が出てきます。これは当時、海洋国家だったオランダが諸外国と交易していた証です。

中近東から来た絨毯(床に敷かずテーブルクロスとして使っていた)や東インド会社を通してアジアから来た真珠(ネックレスやイアリングで女性が身に着けている)、中国磁器(あるいはこれを模したオランダのデルフト焼き)など。


鎖国政策をとっていた日本もオランダと交易していましたから、中には日本から来たものもあるのかも知れません。

このような背景を知って想像しながら絵画を観るのも興味深くおもしろいと思います。

 

 さて、大阪市立美術館は天王寺にありますが、美術館から歩いて数分で「新世界」に行けます。



絵画を観た後は、まったく対極にあるコテコテのディープな大阪を感じるのもよいかもしれません。また、天王寺駅へ戻ればすぐそばにあべのハルカスもあります。

 


 せっかくですから、寄り道して帰りましょう。

ばってんT村でした。

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