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LGBT法案 ― 2021/08/14
個人の付き合いの中で、政治と宗教は話題にしないほうがよい、とよく言われます。
見解や考えの相違が差別や対立などを生むからというのが理由です。自分と異なる考えも尊重する、という人ばかりではないですからね。
最近、興味深い記事がありました。
身近な問題にもなりそうなので考えるよい機会だと思い、紹介したいと思います。
ニュースにもなったのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、国会でLGBT法案が見送られ物議を醸しました。
LGBT法案とは「性的志向および性自認を理由とする差別は許されない」と言うものです。
LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取った4文字ですが、日本語では「性的少数者」と表現されています。
アメリカでは早くからこのLGBT法は法律としてあるのですが、逆差別という問題も生じているのです。
こんな事例です。
2012年、コロラド州の菓子職人フィリップス氏がゲイ・カップルからのウエディングケーキの注文を、宗教の信仰上の理由から断ったという内容。その際、既製の焼き菓子や誕生日ケーキなら喜んで売ると述べている。
自らをケーキアーティストと呼ぶフィリップス氏は、婚約者たちからなれそめや将来の夢を聞いてそれらをイメージに作品としてケーキを仕上げていく。
彼のホームページにも「どなたにも喜んでケーキを作ります。しかし宗教的信念と相容れない注文には応じられません」と書いているである。
注文を断られたゲイ・カップルからの訴えを受けたコロラド州の公民権委員会は、これを差別に当たると認定しフィリップ氏にケーキの制作に応じるよう命じた。
しかしフィリップス氏はこれを拒絶し、ウェディングケーキ事業から撤退し、このため売り上げは40%も減少したという。
さらにフィリップス氏は、信仰に反して同性婚への祝福を強制するのは憲法違反だとする訴訟を起こす。2018年、連邦最高裁は7対2でフィリップス氏勝訴の判決を下した。
裁判には勝ったものの、彼は6年間、好きなウェディングケーキ作りができず収入減にも耐えなければならなかったのである。
・・・以上引用要約
いかにも訴訟社会のアメリカらしいできごとです。
またアメリカは州ごとに法律が異なりますが、LGBT法に対しLGBT者の権利を制限するような法律を作った州もあるのです。
例えば未成年のトランスジェンダーに性的に必要な医療を施すことを禁じる法律を成立させた州や、自認する性別で学校スポーツに参加することを禁じる州などです。
アメリカで起きたことは遅かれ早かれ日本でも起きるのが常です。もし法案が成立したならば、似たような問題が生じることは予想されます。
私見交えず事実のみ書きましたがデリケートで難しい課題ですね。
以上、今回はちょっとまじめな話題、ばってんT村でした。
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