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コボリはいなかった・・・・2011/06/13

ばってんT村です。

 外国人が日本語に興味を持ったり勉強するようになるきっかけは仕事、結婚、日本文化との接触(最近だとアニメや歌手、俳優でしょうか)などさまざまです。
 私も新しい生徒さんと初めて話をするときに聞くようにしています。理由や動機によって求めているものが異なりますからね。

 私事ですが、以前タイ語教室に通ってタイ語を習っていたことがありました。先生は日本語を流暢に話す、大阪外国語大学に留学中のタイ人女性でした。このW先生にも日本に留学して日本語を勉強しようと思ったきっかけを聞いたことがあります。

 こんな内容です。
 その昔、タイで「メナムの残照」という小説が大ヒットしました。内容は、第二次大戦中にバンコクに駐留していた日本海軍大尉とタイ人女性との悲恋を描いた物語です。テレビドラマ化、さらに映画化もされ一時は大ブームになったとのこと。

 男の名前は小堀(コボリ)といい、男らしくまた誠実で女性にはやさしい軍人として描かれていました。要するに凛々しい日本男児のイメージです。
 この小説を読んだW先生はコボリのような男性がいる日本にあこがれを持つようになり、高校時代に交換留学先に日本を選択して応募しました。

 晴れて選考試験に合格し日本の高校に通うことになりましたが、日本の生活に慣れた頃、W先生にわかったのは「今の日本にコボリみたいな男らしい人はいない~」。

 もちろんコボリはいなくてもW先生が日本好きなことには変わりなく、熱心に日本語や日本文化を勉強して日本の大学まで出たのです。
W先生は去年タイへ帰国し、この「メナムの残照」を書いた小説家の出身大学で日本語を教えています。

縁やきっかけは以外なところにあるものですね。

(ばってんT村)

コメント

_ M.j. ― 2011/06/15 16:22

ひょんなことがきっかけで今後の人生に大きく影響していったりするものですよね。なんだかおもしろいですね。
私もコボリのような人に出会いた~い!(笑)

_ メイメイ ― 2011/06/16 21:50

M.j.さんにも、きっとコボリさんのような人現れますよ・・・フフ

人が何かを始めようとしたり、何か行動をしようとする
きっかけって、後から考えると偶然だったり、不思議だったり・・・

W先生は、日本で「コボリさん」に出会えなかったけれども
がっかりせず、ずーっと日本が大好きなままで
いらっしゃるっているのが・・・日本人にとってはうれしいことですね。
外国の方から「日本が好きです」って言われると
ちょっと恥ずかしいけど、素直に「ありがとう」です!

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