★オリーブホームページはこちらからどうぞ!

4は”よん”か”よ”か2011/07/31

 今週からベトナム人のYさんを担当し始めました。彼女は大変勉強熱心でして、先週の体験授業の時からすでにいろいろ質問をされました。
 今週もテキストの文中に“4年(よねん)”という数詞が出てくると「“よんねん”と言わないのですか?“よん”と“よ”の使い方の規則はありますか?」と聞かれました。

 確かに思いつく助数詞(回、枚、個、本、台など)では4は“よん”と言います、“よ”になる助数詞は他に何があるか、頭の中であらゆる助数詞を思い浮かべました。その結果、どうも「年」と「人」しかないと判断しました。
 つまり助数詞が“な行”の場合、4は「よ」と言う規則に違いない、4(YON)のNと「年(NEN)」「人(NIN)」の先頭のNとが重複するからだ、と自己流で考えました。
授業では上記のような理由で、「年」と「人」の場合は例外的に4は“よ”と言うと説明しました。

 その場はYさんに納得してもらいましたが、授業が終わって帰宅後よく考えると、「時」「時間」「字」も4が来ると“よ”と言うよな、例外は“な行”だけじゃないと気づきました。また、3は常に“さん”です、“3年”を“さねん”とは言わないな。なぜ4だけが・・・と新たな疑問が出てきました。

 我々日本人であれば、無意識に使い分けており違った言い方を聞くと違和感があり間違いに気づきますが、日本語を外国語として学ぶ生徒さんにはそれがありません。
 従って生徒さんも中級以上になると、規則性がないか、あればどんな規則かを聞いてきます。
このような時、教える側は説明できる知識が必要だな、と感じます。

このブログの場を借りて、どなたか上の事例でわかる方いらっしゃればアドバイスをぜひお願いします。来週あたり、勉強熱心なYさんから「先生、3はいつも“さん”と言います。なぜ4だけですか?」って続きの質問が来そう。
悩めるばってんT村でした。
(ばってんT村)

コメント

_ メイメイ ― 2011/08/01 23:31

ばってんT村さん、お疲れさまです。
生徒さんからこのような質問があると、私たちは
無意識に読んでいることが多く、即答がむずかしいですね。

確かに日本語の数字の読み方ってひとつに
定まってなくて、規則性があるのかないのか、ナゾです。

ネットで見つけたひとつの答えですが

・・・「四」の後ろに「n」または母音が来たとき
には「よ」となります。
「よん」+母音は発音しにくいですし、
「よん」+「n」も母音ほどではないけど発音しにくいですから。・・・とのことです。

でも、これにも例外があって
四男は、「ヨンナン (yon nan)」ですね。
充分な答えになっていないかもしれませんが、参考ということで・・。

それに 「4」を 「ヨン」と読んだり、「シ」と読んだり、
4だけでなく、日本語の数字は、それにつく言葉によって読み方が
変わり、例えば、八月(はちがつ) と 八重桜(やえざくら)とか・・・
複雑ですね。

_ ばってんT村 ― 2011/08/02 00:04

メイメイさん、コメントありがとうございます。参考になります。
答えを見つけるのに四苦八苦(シクハック)というところです。

_ M.j. ― 2011/08/04 04:43

なるほど! 私も日々無意識に話している日本語を改めて見つめなおして、いつもただただ自分の無恥さ加減を痛感しております。。
その例外も、先週授業前の日本語講座(詳しくは来週のブログをお楽しみに!?)で発言があった、「言いやすい」という理由からなのでしょうか??
言葉ってやっぱり意外と奥が深くておもしろいですね!^^

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://olive-shiga.asablo.jp/blog/2011/07/31/6000607/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

★コメント・トラックバックは内容確認後公開しております
★オリーブホームページはこちらからどうぞ!