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「半島」2013/07/06

 フランス語を習っています。
 Lyonという街にいた時、滞在していたのはPresqu'îleという地区でした。そこでSaône川とRhône川が合流し、ちょうど半島のような地形になっています。
で、フランス語のpresqu'îleという言葉ですが、【presque】ほとんど、ほぼ+【île】島 という成り立ちになっています。つまり、ほぼ島。比較的小さめのものを指すようで、イベリア半島のように大きなものにはpéninsuleという言葉があります。お察しの通り英語のpeninsulaも同じように起源はラテン語だとか。
 では元のラテン語ではどうかというと、paenīnsula, "paene-": almost + "īnsula": island(Wikiより)ということでこれも、ほぼ島。ドイツ語も西ゲルマン語起源なので同じかなと思ったら、halbinselに辿り着きました。【halb】半分+【insel】島。
 アラビア語?【شبه】semi- +【جزيرة】island = شبه جزيرة: peninsulaということになるそうですが、如何せん読めないので信憑性はありません、悪しからず。
 では日本語の【半島】は?半分だけ島、半ば島といった感じでしょうか。

「王様!あの辺りの呼び名がなくて村人達が困っております。如何いたしましょう。」
「うむ、島のようだが一カ所だけこちらとつながってるな…。ほぼ島、でどうだ?」
「…御意。」

 それぞれ特有の呼び名があっても良さそうなのに、人間の考えることって似てるんですね。
 ちなみに写真はL'île de la Cité(シテ島)。

(中村会符)
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