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無形文化遺産2013/12/14

 今回は食の話でいきたいと思います。おいしいものを食べたいと思うのは世界共通ですから。

 世界無形文化遺産に日本の「和食」が登録されたことをニュースで知った方も多いと思います。それまで私は文化遺産に食の分野があるとは知りませんでした。
 調べてみると、過去にフランスの美食術、イタリアなどの地中海料理、メキシコの伝統料理、トルコの麦かゆ食文化が登録されており、今回新たに4件、「和食」と韓国の「キムジャン文化」、グルジアの「伝統ワイン製法」、トルコの「コーヒー文化と伝統」が登録されたとのことです。

 興味深いのは、特定の料理や食品を登録するのではなく、それにまつわる伝統や文化を登録する形になっていることです。
 たとえば、「和食」もスシやてんぷらなど特定の料理ではなく、「和食:日本人の伝統的な食文化」という名称で登録されていると書かれていました。これは文化遺産が商業的に使用されないようにするためとのこと。

 今や、海外で日本食レストランを見ることも珍しいことではなくなり、外国人がお箸を上手に使って食べるのも当たり前の風景になってきました。世界中で「和食」はちょっとしたブームになっています。

 ただ、その国流にアレンジされてしまっているのがちょっと残念、と思う時があります。寿司の例で言えば、ありえないネタを巻いたり乗せたり。アメリカで寿司が流行し始めた頃、確かアボガドを巻いたカリフォルニアロールとか言うのがあったことを思い出しました。

 でも、本家の日本でも今や回転寿司屋では肉を乗せたりして、他国にちょっと違うんじゃないの、と言えなくなったようです。
逆に、明太子を絡めたパスタなぞイタリア人が見たら何と言うか、日本人も同じように外国料理を自国流にアレンジしていますよね。

 写真は、日本料理とは関係ないですが、同時に文化遺産に登録されたトルココーヒーです。特徴は水に直接コーヒー粉を入れ煮立てます。その過程で生じた泡もカップに移します。この泡が表面にないといけないそうです。この点はビールの泡と同じですね。

 ついでに、コーヒー粉末も入っているので、粉末をカップの底に沈ませた後でゆるゆると飲まないといけません。かき混ぜたりカップを大きく傾けて飲んだりすると粉も一緒に口に入ってしまいます。上澄みだけを飲むというところでしょうか。味はけっこう濃いです。

 まもなくお正月ですが、このお正月に食べるおせち料理こそ日本の伝統的和食文化と言えるでしょう。料理の一品目ごとに長寿や子孫繁栄など意味を持たせているところなどは正に日本文化そのものです。

 新年は和食の文化遺産登録を祝しておせち料理を食べるのもよいのではないでしょうか。
ばってんT村でした。

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