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道を聞かれる2015/09/10

 日本語教育者レベルアップ研修会の最終講義で先生が「対人コミュニケーションがうまい人はオーラを出しているらしいですよ。例えばよく相談を受ける人や道を聞かれたりする人がそうではないでしょうか」という話をされました。

 実は私、けっこうな確率で道など聞かれる方です。いえいえ、別に人を引き付けるオーラがあるわけでもなく、たぶんこの人知ってそうとか、その場で聞きやすい状況にいたからだと思います。

 以前もJR大阪駅の構内で知人と待ち合わせで一人立っていると、おばちゃんが寄ってきて「すんません、地下鉄の御堂筋線の駅はどこでしょうか?」と。たまたま知っていたので教えてあげましたが。

 車を運転中にこんなこともありました。双方向の車線とも渋滞で車が止まっている時、対向車線の車の窓から「すみません、○○へ行くにははこの道でいいですか?」と聞かれたこともありました。

 日本だけでなく、海外でも街を歩いている時に道を聞かれたことは何度もあります。言葉は理解できないですが、表情や素振りでだいたい、ああ道を聞いてきたな、というのはわかります。

 これまで、中国、台湾、韓国、ベトナム、タイなどで経験しました。
 「私、日本人です」と言うか、あるいはわからないという身振りをすると聞いてきた人は、あらま、聞く相手を間違えたな、という表情になります。
 
 これらの国々は同じアジアなので、現地人と間違って聞いてきたと思われますが、なんでよりによって私に聞くの?という国もありました。それはイギリスです。
 
 出張でロンドンの鉄道駅から地方へ行く特急電車に乗りこみ発車待ちをしていたとき、あとから乗車してきた男性が「この電車は○×に行きますか?」と英語で聞いてきました。
 当然、目的地の駅しか頭にない旅行者の私にわかるはずがありません。駅員に聞いて、と答えました。
 
 こんな体験は私だけかと思いきや、オリーブのSさんは海外でオーラを出されていたようです。
 オーストラリアで、刺青をバリバリにした女子から、その手の方々が集まる店を聞かれたということでした。もちろんSさんには刺青などなく、「なんで聞いてきたんでしょうね?」と言われていました。

 欧米、豪も程度の差はあれ多民族国家なので皮膚の色で現地人か旅行者なのかの区別は一目ではつかないのだと想像します。
 
 最近はスマホの地図やナビ機能で目的地を探す人も多く、道を聞く・教えるというコミュニケーションも減少してきているのではないでしょうか。
 せっかく現地の人とのコミュニケーションの機会になるのですから、自力で目的地へ行けそうでもあらためて周りの人に聞いてみてはどうでしょう。

 日本で生活する生徒さんにも、聞く側だけでなく聞かれたときの答え方も合わせて学習してもらうのもよいかと思います。
 ばってんT村でした。

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