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プラヴォ・ヤズディ2016/04/12

 イグノーベル賞というのをご存知でしょうか?
本家スウェーデンのノーベル賞を知らない人はいないと思いますが、その頭に否定を意味するigを付加したものがイグノーベル賞なのです。
 ジョーク好きなアメリカ人が企画運営していて、人々を笑わせる風変わりな研究や社会的事件に毎年授与されるものです。
 ノーベル賞のように科学賞や物理学賞などいくつもの部門に分かれています。

 日本人も数多く受賞していまして、2014年の物理学賞は「人間が床に置かれたバナナの皮を踏んでしまった際の、バナナの皮と靴の間の摩擦、およびバナナの皮と床の間の摩擦の大きさを計測したことに対して」というもの。
 受賞者も大学教授や研究者など専門家であり、実験や検証はいたって科学的に行なわれたまじめな結果なのです。

 文学賞という部門もあります。過去の受賞に言語に関わる次のようなものがありました。
 内容は「アイルランド国内で頻繁に交通違反を繰り返したプラヴォ・ヤズディに対して50回以上違反切符を書き続けたことに対して」

これだけでは何のこと?かわかりませんよね。以下ネットからの引用の要約です。

 実は「Prawo Jazdy」とはポーランド語で「運転免許証」の意味。すなわちプラヴォ・ヤズディとは、交通違反を犯した運転手のポーランド人から提示された、ポーランドで発行された運転免許証の冒頭に書かれているPRAWO JAZDYを、取り締まりにあたった警察官が運転手の名前と誤認していた事例が50件近く繰り返されていたというものです。
 警察の内部メモには「プラヴォ・ヤズディという人物を創り上げてしまったことはきわめて恥ずべきことだ」と書かれている。

 「怪人物プラヴォ・ヤズディ」の一連の経緯はアイルランドの新聞が上述の内部メモを入手したことで報じられ、「警察がたった2つのポーランド語の単語を知ってさえいれば、プラヴォ・ヤズディという悪名高いポーランド人ドライバーが出現することはなかった」と揶揄するものもあった。

 いかがです、笑えるでしょう?

しかし実は私自身、昔似たような経験があり「こんなこと、あるかもしれないな」と笑いながらも思いました。

 以前、ブログで話したかもしれませんが・・・
 若かりし頃初めてイタリアへ出張した初日、仕事先の人から「帰りは僕の車でホテルまで送っていくよ。ホテルの名前は何?」と言われ「ありがとうございます。泊まっているのはアルベルゴです」と答えました。

 宿泊したのは家族でやっているような小さなホテルで表に「ALBERGO」と書かれた看板が出ていたのでそれを憶えていたのです。
それを聞いた先方の人は大笑いで「ALBERGOってイタリア語でホテルの意味だよ」と言われ、そこで初めて勘違いしていたことに気付いたわけです。
 その時は、なぜホテル名まで書かれていないんだ、って思いました。

 イタリア語といえばボンジョルノとグラツィエくらいしか知らなかったのですが、この「ALBERGO」って単語、印象に残ってその次に覚えたイタリア語かもしれません。

 はい、皆さんも「Prawo Jazdy」ってポーランド語を憶えましたね。
ばってんT村でした。
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