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語彙力も有段者2018/06/30

将棋に縁のない方でも史上最年少でプロ棋士(今年の4月から高校性)になって連勝記録を更新した藤井七段は、マスコミに大きくとりあげられていることもありご存知のことと思います。

 

 実は藤井七段は将棋だけでなく、語彙力も有段クラスなのです。過去にもマスコミからの取材に対して「僥倖としか言いようがない」などと受け答えしています。

 

 僥倖(ぎょうこう)という単語、多くの人にとって、読みも書きもできないなじみのない用語だと思います。意味は「思いがけない幸運。幸運を待つこと」ですが、普通の人なら「ラッキー」の一言で表現するのではないでしょうか。

 

 ある雑誌にも、藤井語録として、いくつもの実例が挙げられていました。

茫洋(ぼうよう)―――「茫洋としてなかなかとりづらい」

奏功(そうこう)―――「積極的に指す方針が奏功したと思います」

節目(せつもく)―――「節目の数字になって感慨深い」

望外(ぼうがい)―――「望外の結果なので素直にうれしい」

 

これら以外にも「稀に見る」「途轍もなく」「兼ね合い」「畏れ多い」など、特に難解・難読な用語ではないのですが、ちょっとした言い変えで表現力の豊かさが感じられます。

節目は、「ふしめ」以外に「せつもく」とも言い表せるとは恥ずかしながら私は知りませんでした。

 

 自分が中学生の頃、こんな言い回しはできなかったですよ。今でこそ用語としては知っていますが、とっさには使えません。

 

 では、藤井七段はどのようにしてこの豊富な語彙力、文章力を蓄えたのか?

母親が歴史小説好きで、その影響で小さいころから活字に親しんでいたとのことで、新聞にも毎日目を通しているそうです。


やはり親の影響は大きいものです。親が本好きだと、大体子供も読書好きになります。

お気に入りの小説のひとつは、沢木耕太郎さんの「深夜特急」とのこと。

 


この小説をあらためて読んでみると、例えば、旅の途中のマカオで博奕にはまった場面、

「灯りがつく瞬間のゾクッとするような快感が、これ以上やると博奕の魔力に搦めとられてしまうかもしれないという危惧を抑え込んでしまった。」と書かれたページがあります。

 

搦(から)めとられる、というような表現や危惧という単語が出てくる小説を小・中学生時代に読んでいたのですね。

 

愛読書も同じ、新聞も毎日読んでいる私ですが、幅広い用語の使い方には遠く及びません。

ばってんT村でした。

 

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