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飛んでイスタンブール2020/02/15

親日国トルコの話の続きで、イスタンブールへ行った時のお話をしたいと思います。


昔、「飛んでイスタンブール」という歌がありましたね(もう知らない人の方が多いか) トルコの首都はアンカラですが、知名度が高いのはイスタンブールの方です。


 1923年にトルコ共和国となりアンカラに遷都されるまではイスタンブールが首都でした。ボスポラス海峡を隔てて西洋と東洋が混在する魅惑的な都市です(このボスポラスという名称もいい響き)

 

こんな位置関係

 

スピーカーから街中に朗々と流れるアザーン(イスラム教徒への礼拝時間のお知らせ)が聞こえると異国に来た、ということを強く感じます。

 

イスタンブールには旧市街と新市街があり、見どころは旧市街に固まっています。歴史地区として世界遺産にもなっているところです。

 

旧市街


必見はブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿の3つではないでしょうか。

 

 一つ目のブルーモスクですが、正式名はスルタンアフメット・ジャーミー(ジャーミーはトルコ語でモスクのこと)と言います。オスマン帝国のアフメットという名のスルタン(王様みたいなもの)の時代1616年に建造されました。

 

 この頃は日本だと江戸時代初期ですが、トルコではこんな巨大なモスクを作っていたのですね。

 

 

 世界でもっとも美しいモスクと言われています。いわれのとおり、内部に入ってみると天井のドーム内面の模様と色彩には目を見張ります。首が痛くなるくらい長い時間見上げてしまうほど。

 


 ステンドグラスを通して入る太陽光に青い装飾タイルが映える様子からブルーモスクと呼ばれています。

 礼拝の時間以外は一般人も絨毯を敷き詰めた礼拝堂の中まで入って見学することができます。

 神社、教会、モスクなどへ入ると宗派を問わずなぜか神聖な気持ちになるものです。

 


  

次のアヤソフィアは一種独特なイスタンブールを象徴する建築物です。ローマ帝国時代はキリスト教会として、その後オスマン帝国に征服されてからはイスラム教のモスクとして使われました。

その際、モスクに改装するためキリストや天使の絵画の上に漆喰を塗るなどしてキリスト教を想起させるものは目に付かないように隠したのです。

 

1923年にトルコ共和国になってからアヤソフィアは無宗教の博物館になっています。漆喰をはがしたりして当時のキリスト教の絵画が再び見られるようになり、キリスト教とイスラム教の象徴が混在する不思議な空間になっています。

 


内部は広大で観る者を圧倒します。ここは2階へ上がることができて、そこから階下を見るのがオススメです、壮大さがより一層感じられます。

 



三つ目のトプカプ宮殿は1519世紀中ごろまで、オスマン帝国の君主が居住した宮殿です。

 

 ゆっくり見学しようと朝早めにいったにもかかわらず、このトプカプ宮殿への入り口は観光客で長蛇の列でした。長時間を覚悟で待っていると、日本語で「日本人の方、いませんか?」と言いながら行列の横を歩いている人がいました。

 

 そしてそばに来た時に私に気づいて「日本人ですか?私がガイドで日本人を団体で案内するので来ませんか?団体入り口から入るので待たなくてすみますよ」と流ちょうな日本語で誘ってきたのです。

 

こりゃ胡散臭いボッタクリガイドじゃないのか?とためらっていると見透かしたかのように「安心してください、私は公認のガイドです」と首から下げたガイドの身分証を見せるのです。

名前はアルタンさんといい名刺までくれました。

 

列を離れついていくと、日本人観光客が数人集まっている団体入り口付近に連れていかれました。

 

 さらに数人の日本人を集めてきて10人程度になったところで彼の引率で中に入りましたが、団体入り口からだと確かにほぼ待ち時間なしでした。

 

 さすがに公認ガイドでそれも日本語で話してくれるので説明がよく理解できました。ここの青いモザイクタイルの美しさも圧巻です。

 




さらに宮殿内にはあのハレム跡もあり案内してくれました。日本で言えば大奥の間みたいなものですね。

 

ガイド料はもう忘れましたが皆が支払い終わって解散した後、アルタンさんにどこで日本語を覚えたのかを聞いてみると、大阪に住んでいたことがありその頃に勉強して覚えたと言っていました。

 


 なぜ今日のような勧誘をしたのか聞くと「仕事は他にあるのですが、せっかく覚えた日本語とガイドの資格があるのでこうやって休日に時々日本人の方を案内しています」ということでした。

思わぬところで日本語に遭遇したひと時となりました。

  

さて、旅行へ行けばお土産です。知り合った別のトルコ人に「友人のお店があるから紹介するよ」と言われ、とあるおみやげ屋に連れて行ってもらいました。

あらかじめ「絨毯には興味ないから買わないよ」とことわっておきました。

 

が、店へ入るとまずお茶が出て、やはり絨毯のセールスが始まりました。そこでも「興味ないから買わない」とはっきり言うと「OK、わかった。見るだけでいいよ。トルコの絨毯のすばらしさを説明するから」と意に介せず。

 

そして何枚か絨毯を出してきて「これどう?見る角度で光沢や色合いが違って見えるんだ」とか、「このサイズならどう。丸めれば持って帰れるよ」とかさかんに売りこんできます。


確かに光沢のある見事なじゅうたん、値段も相当…


しかし、私がまったくその気を起こさないのを見てほんとうに買う気がないと思ったのか、ついに売り込みをあきらめてその後は日本の話題も交え世間話になってしまいました。

親戚が東京でもお店をやっている、と写真も出してきます。ある1枚の写真にはその親戚数人とベ〇ツの高級車が写っていて(こりゃシコタマ儲けているな)と内心思いながら見ていました。

 

何も買わずお店を出る時には「観光の途中で疲れたら寄って休憩していいよ。また話をしよう」と言ってくれたので額面どおりに受け止めて、後日2度ほど立ち寄ってトイレを借りたりお茶をごちそうになったりしました。

何も買わずとも「日本人は友達ね」などと言いながら愛想はいいし、やはり親日家なのか、商売上手なのか?

 

さすがに悪いと思って、最後は日本で配るおみやげ(モザイクタイル模様の鍋敷きなど)をいくつか買いましたが。

 

一度に書ききれませんでしたので続きはまた次回、お話します。ばってんT村でした。

 

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