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匹と頭2015/06/15

 動物を数える助数詞には、匹と頭の二つがありますが、生徒さんから使い分けを聞かれた先生もいらっしゃると思います。

 小さい動物が匹で、大きな動物は頭で数えるというのは感覚的にわかりますが、その境界はどこなのか、となると明確には私もわかりませんでした。
 ちょうど、テレビ番組でこれを題材にしたクイズが出ていまして、それによると牛、馬のサイズが境目らしいです。牛、馬より大きければ頭、小さければ匹で数えると。

 元々、日本では動物はすべて匹で数えていました。明治時代に英語が入ってきて英語では動物を数える単位に頭(head)が使われていたのでそれをそのまま導入して、頭も使うようになったとのこと。
 日本では牛、馬は労働力として貴重な動物だったので、これらを頭で数えることで基準にしたと言う話でした。

 確かにゾウやキリン、鯨など明らかに大きい動物は頭で数えますが、ライオン、トラのサイズだと、匹、頭どちらも使うような気がします。野生のライオンは匹、動物園やサーカスのライオンは頭、絶滅危惧種のトラも頭で数えているのではないでしょうか?

 実は貴重な動物などは例外扱いで、小さくても頭で数えるらしいです。その例でいくと大事に扱われている数の少ないライオンやトラは頭で数えられるのが理解できます。そういえば、犬でも盲導犬や警察犬は匹ではなく頭で数えられていると思います。

 コミック「日本人の知らない日本語」の中で、日本語学習者が「先生、人間は匹で数えますね」と言うページがありました。
「だって男一匹、と言うではないですか」というのが確かオチでした。(その日本語学習者は日本の任侠映画の大ファンだった)

ばってんT村でした。

コメント

_ アミーガ恩地 ― 2015/06/21 10:44

ペットの猫や犬は匹で数えるんですが、たくさん飼っているときは多頭飼いといいます。多匹飼いではなく。なぜかな~?と今も疑問。

_ ばってんT村 ― 2015/06/23 07:52

そうですか、知りませんでした。数が多いときは匹でなく、頭を使うんですね。
思うに、人間の生活に密接している家畜、ペットはそうなんでしょうかね・・・

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