英英通訳 ― 2018/06/03
5年ぶりに出張でインドへ行ってきました。
契約している現地商社のインド人にアテンドしてもらい顧客の工場へ行ったのですが、田舎にあるためホテルから毎日片道1時間ほどかけて車移動で通いました。
経済発展著しいインドは昔に比べ、車やバイクが増え都市部では慢性的に渋滞が発生しています。
道中はトラックも多く、その多くがカラフルにペイントされていて車窓からながめていると退屈しませんでした。
トラックのスピードは遅く他の車は追い抜きや追い越しをするとき、必ずと言っていいほどクラクションを鳴らします。
それも日本だったらトラブルになりかねないような派手な鳴らし方なのです。
トラックの後ろをよく見ると、英語でHORN PLEASEとかBLOW HORNとかHORN OKなどクラクション鳴らしてくださいね、とペイントしてあるのです。
おそらく、騒音が大きく運転席も高い位置にあるトラック側からすれば、鳴らしてくれた方が他車が近くに来たことが分かり逆に安全だからなのでしょう。
ちょっとインドのおもしろい交通事情を垣間見た気がしました。
インドでは初等・中等教育でヒンディ語、英語、州の指定言語(方言)の3言語を学ぶのが必須となっていて、さらに高等教育以上では英語が教育用語になっています。
従って英語はほぼ日常語でして我々のような外国人との会話は英語になるのですが、これが聞き取りにくい。早口の上、独特の訛りのある英語なのでなおさらです。
客先との会話で聞き取れない場合には、同行した商社のインド人に「今、なんて言った?」と聞くのです。彼との会話も英語です、日本語を解するわけではありません。
すると、彼はわかりやすい英語に言い変えてゆっくり話してくれるのです。英語を英語に通訳するというなんとも奇妙な状況です。
たとえば複数桁の数字を一桁ずつ区切って言ってくれたり、長文を分割して、接続詞を入れてわかりやすく、とか。
インド人商社員もたびたび日本人を相手にしているのでコツがわかっていてこれは助かりました。
インドのことわざに
「15マイルごとに方言が変わり、25マイルごとにカレーの味が変わる。100マイル行けば言葉が変わる」というのがあります。
インドでは言語は憲法で22言語が定められ、方言にいたっては2,000もあるそうです。
私の英語もジャパニーズイングリッシュですが、インドのヒンディ語なまり、方言なまりの英語もたいがい聞き取りにくいな~、と思いました。
ちなみにやはり本場のカレーはおいしいです。焼きたてのナンをちぎってカレーを絡めて手で食べるとインドに来た、という感じがします。それにしてもインド人は器用に右手だけで食べますね。
ライスを注文すれば、日本のカレーライスのようにご飯にカレーをかけてスプーンで食べることもできます。
それと定番のタンドリーチキン、どこで食べてもはずれがなく日本人の口に合います。緑色のものはミントソース。ミントとヨーグルトとスパイスをミキサーにかけてつくられたソースで、日本で言えば薬味みたいなものです。
今や、滋賀県でもインド人が作るインド料理屋さんが何軒もあり本場の味が味わえますので体験したい方はいかがでしょうか?
ばってんT村でした。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://olive-shiga.asablo.jp/blog/2018/06/03/8866751/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
★オリーブホームページはこちらからどうぞ!
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。